真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

100分de名著、「ブルデューのディスタンクシオン」を見て

「ブルデュー、ディスタンクシオン」
NHKのテレビ番組、「100分de名著」「ブルデューディスタンクシオン』」のパート3を「に見た。
ちなみに、著者、ピエール・ブルデューは、フランスの社会学者、哲学者。コレージュ・ド・フランス名誉教授。哲学から文学理論、社会学、人類学まで研究分野は幅広い。引用from Wikipedia
その番組についての感想。
先ずは、NHKのサイトから、それに関しての引用。「生み落とされたそのときから、「ハビトゥス」を通して、身振りや言葉遣い、趣味、教養といった体に刻み込まれていく文化能力をも相続していく。
そのように相続されたもののうち経済的利益に転換できるものを「文化資本」と呼ぶ。
文化資本は、蓄積することで学歴や社会的地位、経済資本へと変換可能になり、大きな利益を生む。」
文化資本の多寡は、自らが属する社会的階層によってあらかじめ決定づけられ格差を生み出していく要因になっている」
つまり、どの社会的階層に生まれるかで、ほぼ文化資本の多寡は、決定される、という。

環境と主体。社会環境と自己責任。長期と短期。無意識と意識。受動的と能動的。
私達は、勿論、能動的に、主体的に学ぶが、
それ以上に、否、遥かに多くを、環境から、生まれてからこれまで絶えず、受動的に、無意識的に、経験、情報、知識を身につけてきた。
というのは、脳は、意識を介してよりも、遥かに多くを無意識へと直接に、知識や経験や情報を送り込む。
つまり、どの社会的階層(社会環境、社会資本)に依って立っているかで、自分の受け取る社会文化資本の中身が変わって来る。
いつも思うのだが、親が子供に勉強しろ、勉強しろと、意識に語りかけても、親が醸し出す、社会文化資本(社会環境、社会階層)が子供の無意識にダイレクトに叩き込まれていることを知るべきである。

ブルデュー『ディスタンクシオン』講義

ブルデュー『ディスタンクシオン』講義

趣味の社会学 文化・階層・ジェンダー

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