真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

NHKテレビの100分de名著、「黒い皮膚と白い仮面」の二回目を見ての感想

NHKテレビの100分de名著、「黒い皮膚と白い仮面」の二回目を見ての感想。
差別は、受け継がれて行く。子供達は、幼い頃から、親や社会で、行われている差別的言動を、肌感覚として、五感を通じて無意識裏に自動的に取り込んで行く。
それを、教育は、意識的に訂正、改訂、上書きして行く。教育は、未来を切り開いて行く為に行われる。未来志向である。であっても、教育は、特に道徳教育は、頭に向けて、知識を叩き込んで行く。つまり、理性に向けて、知識を知性として植え込んで行く。
注)知性、知識に、社会性を持たせて、活用するのが、理性である。
だから、知識教育は、どうしても、表面的、意識的な、差別への抑止力でしかない。
森会長のように、ついつい本音が出てしまうタイプは、気を緩めると、建前(知識知性)ではなく、本音(過去からの体験、偏見)の方が、口をついてしまう。
注)知識知性を血肉化するには、五感が強く活性化される、できる限りリアルな状況で、提示する必要がある。
リーダーの立場にある者が、差別を容認するような言動を取ると、追従者達は、それをお墨付きを得たかのように、おおっぴらに追従するようになる。
アメリカ合衆国大統領のトランプ氏は、その典型的な見本を見せてくれた。
つまり、リーダーが、ある意味、集団の理性部分を担い、追従者達が、その実行部分を担う。
注)群集心理とは、群集の中に生まれる特殊な心理状態。衝動的で興奮性が高まり、判断力や理性的思考が低下して付和雷同しやすい。特に、扇動者がいる場合には。
だから、リーダーの言動は、その集団の理性と実行を握っている。オウム真理教の一連の事件が、そのことを如実に示している。
だから、森会長の言動を黙認、容認することは、日本の理性と行動への評価を、海外から、厳しく表明されても、仕方がない事態に追い込まれる。
参考)「森会長発言にトヨタも遺憾の意のコメント「沈黙してはいけない」」