真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

NHKのテレビ番組、100分de名著、「災害を考える」の二回目、「柳田国男」「先祖の話」

NHKのテレビ番組、100分de名著、「災害を考える」の二回目、「柳田国男」「先祖の話」を視聴しての感想。
柳田国男は、民俗学者で、名も無き人々の生き様を描いた。日本人の深層の心は、「先祖達は、生者の傍にいて、常に見守っている存在」として捉える。
実は、私自身は、無神論者に近いが、つまり、既存の宗派宗教は全く信じないが、宗教一般は信じている。ただ、禅宗だけは、受け入れている。
私は、霊魂の存在を確信している。というか、実際に、魂に出会って来た。私の両親や、面白いことに、私自身の魂とも。死者の魂や生者の魂にも。
話を戻して、先祖の話では、守護霊的な存在が登場する。私も守護霊を信じている。いな、確信に近い。
柳田国男は、先祖は守護霊的な存在として紹介する。
話は変わるが、災害で肉親を亡くした人々は、悲しみに暮れるが、そこから立ち上がった時には、他人への愛がより強く育っている、という。
亡くして悲しいのは、それを、その人を、愛していたからだ。愛していたものを亡くした人々は、悲しみから立ち直った時には、他人の悲しみをより深く感じ取れるようになる。
様々な挫折(突然に心が折れる出来事)が、人々を育てて行く。
挫折を経験していない者は、心が浅い。他人を見下し、不遜になりがちである。日本もその轍を踏んだ。
つまり、それは、個人だけではなく、国や共同体にも言える。

先祖の話 (角川ソフィア文庫)

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遠野物語・山の人生 (岩波文庫)

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日本の民俗学 (中公文庫)

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遠野物語

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民俗学 (講談社学術文庫)

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忘れられた日本人 (岩波文庫)

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民俗知は可能か

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民俗学への招待 (ちくま新書 (064))

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  • 作者:宮田 登
  • 発売日: 1996/03/01
  • メディア: 新書