真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

100分de名著、ギュスターヴ・ル・ボンの“群集心理”の一回目を視聴しての感想

一回目は、群集心理のメカニズム。
脳は階層構造を成している。大きく分けると、意識と無意識とに分けられる。
意識は陸、無意識は大河。陸では自由に動けるが、大河では流れに飲み込まれる。
意識は催眠術師、無意識は催眠にかかっている人々。意識は自分で操れる思考、無意識は自動で進んで行く夢。
思想では、意識側が個性(志向)、無意識側が集団(志向)である。
我々は、集団化すればする程、集団志向になる。同調圧力が強くかかって来るから。
羊や馬や牛などは、元々集団志向の強い生き物である。というのは、個人個人がバラバラであるよりも、強い存在に太刀打ちできやすいから。
意識は、その時々で、適切な判断を下そうとする。
無意識は、過去の行動パターンや他人の行動パターンをそのまま真似しようとする。
牛馬羊では、判断は、群れの中の意識高い系に任せて、群集はそれに付き従おうとする。その方が、自己判断よりも生き延びる確率が高いだろうと考えて。
意識と無意識とを端的に表すのが、新しい事柄である。新しい事柄に対しては、無意識は全く無力である。高齢者が新しい事柄を苦手とするのは、意識機能が劣化しているからである。
慣れた事柄は、スィッチさえ入れれば後は自動運転してくれる、例えば、自転車乗りのように。
新しい事柄に取り組むには、意識が必要不可欠である。高い意識レベルを保ち続けるには、エネルギーを大変沢山必要とする。車で例えるならば、無意識レベルが時速40kmとすると、意識レベルは70とか80kmに当たるかもしれない。
集団志向、集団生活を営む人間にも、集団が形成されると、必ず群集心理が頭をもたげる。