真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

100分de名著 ハイデッガー 「存在と時間」の4回目を視聴しての感想

今回は、「存在と時間」の4回目であるが、厳密には、「存在と時間」は、3回目までで、この4回目は、現存在(個人性)を良しとするハイデッガーが、全体主義を良しとするナチに何故加担したのかという疑問だった。
一人一人の個人が、現存在(自己判断者)として生きるのではなく、全体、集団、組織などの個人よりも大きいものに、判断を依存して生きる世人(集団への依存者)になる。
ここで勘違いが生じる。ヒトラーが、プーチンがそうであるように、民主主義国(個人個人一人一人が主権を持つ国家体制)でも独裁者が生まれ出る。民主主義国でも、国民の過半数が世人であれば、ヒトラープーチンが誕生する。
つまり、世人の集まりである民主主義国は、容易に独裁者が支配する独裁国家が誕生する。
真の民主主義国になるためには、国民の過半数が現存在として生きる状況に成らなければならない。
民主主義と全体主義、独裁主義は相容れないとしても、民主主義国と全体主義国家、独裁主義国家とは矛盾しない。民主主義国でも、国民が自主的に積極的に主権を独裁者に差し出せば全体主義国家、独裁主義国家は誕生する。