真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

小沢代表の秘書逮捕について思うこと

[小沢代表の秘書が逮捕された]
◎今、日本での最大の話題は、民主党小沢代表の秘書が逮捕されたことである。まさに、寝耳に水、もっと言えば、青天のへきれきの出来事であった。
[国策捜査]
◎これについて、前回(2009/03/04)このブログで「小沢一郎の第一秘書逮捕の国策捜査って何だ??!!」という記事を、「国策捜査」という点に絞って急きょ書いた。
[自民党が政権党の権力を利用して仕掛けた罠]
◎何も分からない中での強烈な印象は、「国策捜査」、つまり、民主党を陥れるために、自民党が政権党の権力を利用して仕掛けた罠ではないかというものであった。タイミングがその感を強くさせた。
参考資料→「自民に及ばぬ」と発言した政府高官が元警察庁長官の発言の漆間副長官」from"「NIKKEI NET(日経ネット)"
[検察は民主党政権を嫌った?]
◎今(2009/03/08)でも、この件が国策捜査なのかどうかは、私には判断が付かない。でも、やはりそのような可能性はあるだろうと思う。「小沢氏秘書逮捕、検察は「民主党政権」を嫌った?」(from" SAFETY JAPAN [花岡 信昭氏] / 日経BP社")では、「政治状況下で民主党政権が生まれた場合、社民、共産両党の発言力が一気に拡大する可能性があるということだ。検察当局はここに危うさを感じているのではないか」と推測されている。
参考資料→「小沢一郎冤罪謀略事件 何者かによってでっちあげられたと見られる「献金請求書」という証拠」from" 国際評論家小野寺光一の「政治経済の真実」 [まぐまぐ!]"
[このような内容で秘書の逮捕はなかった]
民主党側が、国策捜査だと思う根拠は、今までこのような内容で、秘書が逮捕されるという状況がなかったということである。それなのにである。
[今回に限って何故なのか]
◎それが今回に限って「何故なのか」という疑問は強く残る。その疑問が小沢代表を強気にさせている最大の理由だろう。何故今まで事件として扱われていない事柄を今回に限って罪に問うのかという怒りだろう。
[前例を覆す]
◎前例通りに対処しているのに、その前例を覆すのかという憤りである。しかし、それに関して結論から言えば、私は致し方ないのかなという感じがしている。
[世論が強い批判の目で見る]
◎前例通りに振る舞っているとしても、つまり、今までは問題視しなかった灰色の(かなり黒に近い)事柄も、世論が強い批判の目で見るようになれば、それにストップをかけなければならないだろう。
[実質的には違反]
◎何故ならば、形式的には違反とはいえないかも知れないが、一連の献金は、実質的には違反(企業献金)を犯しているように思える。
[一旦入ると、自動的に進む]
◎私は以前に、このブログで「歯車を止めるだけの迫力ある一撃」という記事を書いた。そこで、「利益が得られる習慣的行為はシステム化されており、スイッチが一旦入ると、自動的に進む」と書いた。
[自民党的な利益誘導的政治]
◎今回の騒動に関して、さまざまな報道を見聞きした限りにおいては、やはり自民党的な利益誘導的政治が小沢代表の秘書側の仕切りによって行われているという印象を持った。
[利益誘導的政治は終わりに]
◎もう、企業などからの献金を受けての利益誘導的政治は終わりにしてほしい。そういう面で、今回の小沢代表秘書の逮捕は、政治の世界にとって、「歯車を止めるだけの迫力ある一撃」に成り得ると思う。
[古い自民党的な政治的体質]
◎実を言うと、「民主党に新しい血と智を投入しよう」という記事でも書いたが、「彼からあの豪腕ぶりを骨抜きすれば、彼に残るあの古い自民党的な(政治的)体質(お金のばらまきなど)が大きく逆効果として表面化する恐れが強い。そういう点でも、次の代表は、自民党的な残滓を残さない、新しい智を先頭に持ってくるべきだろう。その新しい血によって、自民党との戦闘を繰り広げてほしいものである」。
[自民党的体質を持ちすぎ]
◎小沢代表は、民主党の代表でありながら、余りにも、自民党的体質を持ちすぎている、残しすぎている。それが今回の事件を生んだのだろう。
[小沢代表から縁を切るべき]
◎そういう点で、民主党は、小沢代表から手を引く、縁を切るべきである。そうでないと、民主党全体が、自民党と同じ体質の党だと判断されかねない。
参考資料→「無党派層、民主離れ 朝日新聞緊急世論調査 - 政治」from"asahi.com朝日新聞社)"
[他の野党との共闘にひび]
◎いな、もうかなりその兆候は出始めている。さらに、民主党がこのまま小沢氏を代表として頂いていると、他の野党との共闘にひびが入るだろう。
[政権が野党の手をすり抜ける]
◎となれば、野党に転がり込んでくるはずだった、政権が、野党の手をすり抜ける可能性だってかなり高くなる。
[猫に鈴をつける勇気ある人物]
◎しかし、残念ながら、民主党執行部には、猫に鈴をつける勇気ある人物がいない。そうなれば、残るは、小沢代表が自ら引退を申し出るのを待つしかない。
参考資料→「小沢代表は自ら辞任の決断を | 時評コラム」from"nikkei BPnet 〈日経BPネット〉"
[麻生首相はほくそ笑む]
◎今頃、麻生首相はほくそ笑んでいることだろう。もしかすれば、麻生首相はとことん強運の持ち主かも知れない。国民にとっては不幸な話ではあるが。