真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

100分de名著、ロジェ・カイヨワの「戦争論」の一回目~四回目を視聴しての感想

これが、急遽再放送されたのは、「プーチンの戦争」が発生したからだろうと、想像した。
戦争論では、フランス革命(国民が主人公となった)によって、戦争は国民戦争の段階に突入したと言う。更に、第二次世界大戦で、広島と長崎に原爆が投下されたことによって、帝国主義的戦争(相手国に打ち勝って相手を支配するという領域拡大の為の戦争)は出来なくなった。というのは、核によって、相手を殲滅し自らも殲滅されるという破壊しか残らない戦争になる可能性が分かった。
そこで限定戦争に成らざるを得なくなったが、限定戦争では、戦場となった方が有利になるという逆転現象が生まれている。アメリカやロシアは散々思い知ったはずだ。
今回のプーチンの戦争においては、ロシア側は帝国主義的戦争を戦っているが、ウクライナ側は、フランス革命を戦っている。
実は、フランス革命後に登場したナポレオンが国民戦争を戦った。一方的に相手国に攻め込む、今回の「プーチンの戦争」でも、そうだが、これが相手国に強いナショナリズムを呼び覚ましてしまう。
それに対して、余り大義名分を感じないロシア軍。対する強いナショナリズムを呼び覚まされたウクライナ側。
アメリカによるベトナム戦争と同じ結果に終わりそうな気がする。