真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

バブル崩壊はいまだにとてつもない影響を与えている

[世界の歴史]
◎最近、2000年を境に世界の歴史が新しい動きに入ったと感じることが多い。それで今日は、歴史について考えてみた。
[中国4千年の歴史]
◎例えば、中国は4千年の歴史と言われる。が、経済に関しては、中国は、今新興国として位置づけられている。だから、歴史は連続するとも言えるし、裁断するとも言えそうだ。文化にしても、新しい中国文化はまだつぼみがあるかどうかも私には分からない。
[歴史を捉える基準の変化]
◎古い歴史を持つ中国が、新興国との評価は、歴史を捉える基準の変化とも言える。地域経済の独立性が中心であった歴史時代から、融合(依存し合う)する世界経済という視点が変化した結果であろう。
[ヨーロッパは二度の世界大戦を機に衰退]
◎ひるがえって、ヨーロッパは、二度の世界大戦を機に衰退した、軍事力と経済力において。さらには文化力においても。ひっくるめて言えば、影響力の低下である。しかし、最近、ヨーロッパは、EUとして新しい勃興を見せている。EUも経済面では新興国(地域)である。
[アメリカは世界で一人勝ちから]
アメリカ独立戦争によって、ヨーロッパから経済的に独立したアメリカは、一時の朝青龍のように世界で一人勝ち(日本はバブルにはじき飛ばされた)で君臨したが、今回の経済危機を機に衰退へと向かおうとしている。
[衰退へと向かう日本]
◎そのバブル崩壊を機に衰退へと向かう日本は、今回の経済危機を機に一段の経済的衰退へと向かいつつあるのかも知れない。では、日本はダメになってしまったのだろうか。
[日本の第三次世界進出]
◎それに関して、私は以前、「日本の第三次世界進出」(2007/01/21)という記事を、このブログに書いた。第三次世界進出というからには、第一次世界進出と第二次世界進出とあったわけである。
[黄金の国ジパング]
◎と言うことから考えて、日本は世界に誇れる驚異の国「黄金の国ジパング」であるという認識は持って欲しいものである。
[以前のイメージの払拭]
◎ただ、以前のイメージ(第一次世界進出)がどれだけ払拭できるかである。そのイメージの払拭には、数十年の月日(悪いイメージを持つ古い世代がこの世を去ってくれる期間)が必要であったと感じる。
[軍事力(腕力)で世界へと進出]
◎まず、悪いイメージを世界に与えた日本の第一次世界進出は、徳川幕府滅亡と明治政府創設という流れに沿って、軍事力(腕力)で世界へと進出していった。
[世界大戦で完全に崩壊]
◎アジアへそして世界へとの構想は、日露戦争によって焚きつけられたが、二度の世界大戦で完全に崩壊した。しかし、これは新しいステップへの踏み台だったようにも思える。
[経済力・技術力での世界進出]
◎次の日本による第二次世界進出は、敗戦後の復興による立ち直りから始まった。自国内をモノで溢れさせ、その流れは日本による経済力・技術力を持ってしての世界進出であった。これも世界一になる寸前で、アメリカに阻まれた。
[文化面での第三次世界進出]
◎さらなる日本の文化面での第三次世界進出が、最初は水面下で徐々に徐々にではあるが進行し、今はかなり水面上で力強く進んでいる、今は現在進行形である。今、世界中に日本文化が普及しつつある。
[軍事力→経済力→文化力へと発展]
◎私は、多くの国々が、軍事力→経済力→文化力へと徐々に進歩発展するのではないかと思う。もちろん、経済力が軍事力を拡大するという面もあるように、単純な構図ではないが。
[一時代でも通用]
◎これは一国内の一時代でも通用するかも知れない。もちろんこれとても明確な境目などは存在しないだろうが。江戸時代はこのような進み方をしたのではないか。
[成熟⇒爛熟⇒腐敗]
◎しかし、平安時代がそうであったように、文化が成熟し、その後爛熟し、やがて腐敗する。また、ギリシア文化やローマ文化もそうであったように。
[歴史は繰り返す]
◎物質から精神へ、さらに腐敗して、一新されて、物質へと循環するのだろうか。歴史は繰り返すとも言う。
[バブルの崩壊が若い心性に影響]
◎私は、バブルの崩壊が今の日本人、特に若い人々との間で、心性に大きな陰(影響)を落としていると感じる。それまでは、経済が生きる目的、目標のように思われていた。
参考資料→「バブルがはじけてよかったこと - 産業動向」from"Tech-On!"
[目的目標を経済から文化へと切り替え]
◎しかし、経済的発展の行き着く先を見てしまった若い世代は、目的目標を経済から文化へと切り替えてしまったように思える。
[心を置き忘れてきた]
◎つまり、パチンと巨大なバブルがはじけて、日本全体が我に返った。「心を置き忘れてきた」ことに。
[文化は精神に重きを置く]
◎文化は心の反映である。もちろん、経済も心の反映なのであるが。経済は物質に重きを置いているのに対して、文化は精神に重きを置く。
[物質重視から精神重視へと切り替え]
◎要するに、バブル崩壊によって、この物質重視から精神重視へとポイントが切り替えられた。しかし、その受け皿が日本には用意されていなかった。それが「オウム真理教事件」を生む一因ではなかったかと感じる。
[受け皿]
◎今、その受け皿として、マンガが主流を占めているのかも知れない。さらには、パソコン世界も。さらに、徐々に受け皿が広がっている。若者のエネルギーを注ぎ込む目的目標対象が。
[精神には年齢も性別も時間もない]
◎私個人の感じであるが、精神には、年齢も性別も時間も刻み込まれていない。だから、精神が表に出て活躍する人には、年齢も性別も時間も意識に入ってこない。また、他人にもそれらを感じさせない。
[左脳人間から右脳人間への切り替わり]
◎そして、これが日本の文化や人物などに反映されている。今、「草食男子」「草食系男子」(fromWikipedia)という言葉が飛び交う。SMAPの「草薙剛」を思い浮かべられると、理解しやすいだろう。私としては、左脳人間から右脳人間への切り替わりだと感じる。