真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

世論は皇室典範改正と女性天皇容認

[我が家に男は私だけ]
◎我が家は、妻と私、子ども四人、犬と猫が一匹ずつ、合計8人家族である。その内、男は私と長男と二人だけである。残り六人は女という女だらけ家族である。しかも、長男は地方で単身者暮らし。結果、我が家に男は私だけである。大奥の小間使い。肩身が狭い、その分おなかは出てますが。
[これからは女の時代]
◎これからは"女の時代"であると、私は確信している。我が家を見ても確信が持てる。街を歩いていても、男女二人乗りのチャリンコでは、ほとんどが女の子が前で軽やかにペダルを踏んでいる。私の若き時代には考えられないことだったのに。
[世論調査]
◎ということで、今日は、毎日新聞の実施した世論調査について述べたい。前振り(落語では枕)とどう関係あるのやとお思いだろうが、とにかく後をお読み下さい。
[皇室典範改正問題]
産経新聞(右寄りか?)でもなく、朝日新聞(左寄りか?)でもなく、毎日新聞が、秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さまの誕生を受けて、9月に電話での全国的な世論調査を実施して、皇室典範改正問題などについて国民の考えを調べた。
[改正の必要63%]
◎その世論調査結果では、典範改正の必要性に関して、9月の時点では"改正の必要がある"、と答えたのは、今年2月の調査時("必要がある"が52%)より11ポイント多い63%に上った。悠仁さまの誕生後であるにもかかわらず。
[典範改正の必要性が認識]
◎今年2月の調査では、典範改正の"必要はない"が41%だったが、今回(9月)では"必要はない"は27%へと、14%も減少している。これは、典範を改正する必要性があるとの認識が、国民の間で一般的になっている証拠だろう。
[女性天皇に賛意72%]
◎次ぎに、"女性天皇"に賛意を示したのは、④今年9月時点で72%にも昇る。①皇太子ご夫妻の長女"敬宮愛子"さま誕生直後の01年12月では86%であった。
[女性天皇に賛意少しずつ減少]
◎②小泉純一郎前首相の私的諮問機関"皇室典範に関する有識者会議"が、女性・女系天皇を認める報告書を提出した直後の昨年12月では85%であった。また、③秋篠宮紀子さまの懐妊が明らかになった今年2月の78%などと比べると、少しずつ減少しつつある。
①86%→②85%→③78%→④72%。①→④へは14%の減少である。
[女系天皇を認めるべき65%]
◎"女系天皇を認めるべきだ"、としたのは、2月時点の調査と同じで65%であった。しかし、昨年12月の調査では、"女系天皇を認めるべきだ"、としたのは71%だった。これも6%減少している。
[男系を維持26%]
◎しかし逆に、"男系を維持すべきだ"としたのは、長男悠仁さま誕生を受けてさえ、2月よりさらに3ポイント減の26%だった。
[女性天皇への賛意も女系天皇容認も高い支持]
悠仁(男児)さまの誕生を受けて、"女性天皇"への賛意も、"女系天皇"容認も、減少しているとはいえ、72%と65%との高い支持率を示す。それに対して、"男系維持"派はたったの26%である。
[典範改正を見送る]
◎しかしながら、政府としては、悠仁さま誕生で、小泉内閣で取り上げられた、典範改正を当面見送るらしい。安倍首相は典範改正に慎重な姿勢を見せ、男系維持派と見なされている。これから安倍首相の保守性の一面が見て取れる。
[典範改正不賛成は世論とかけ離れる]
◎この毎日新聞による、9月の電話全国世論調査だけから判断すれば、安倍首相の典範改正不賛成と、男系維持への姿勢は、世論とはずいぶんとかけ離れていると言わざるを得ない。小泉前首相の世論を背景とする政治姿勢とは大きく異なる。
[世論は進歩的]
◎安倍首相の保守的態度に対して、世論はかなり進歩的だと判断できよう。安倍首相は、このような世論と対決していかなければならないのだ。とはいえ、安倍首相は断然有利であるが。
[ただ黙って動かず]
◎というのは、現状を維持すればいいだけであるからだ。今までの流れにそのまま乗っていればいいのだから、ただ黙って動かずに、風や止むのをただひたすら首相の椅子に座って待っていればいいのだから。
[伝統重視と時代重視と]
◎"伝統を重んじる"という態度も必要であるが、同時に"時代に即して行く"という態度も同時に必要である。要は、その時々によって、どちらの方に重きを置くかである。世論は未来を向いているように思うのだが。
[伝統の上に新しさを付け加える]
◎伝統ということだけでは、その時代から見捨てられてゆく可能性は大きい。伝統の上に、その時代に合わせた新しさを付け加えてゆかなければ衰退し、やがては消えてゆくだろう。時代は無常(無情)である。