真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

丁々発止のすばらしいコメントを読んで

[遙洋子氏のコラム]
私は日経から送られてくるEメール(毎日最低10通は送られてくる)によって、興味ある記事を日経サイト内に読みに行く。その中で、"遙洋子氏のコラム"へのコメントは、とても参考になった。それで今日はそれを取り上げたい。
[私の以前の記事]
◎また、ごく最近彼女と彼女のコラムをこのブログで取り上げたので、ご参考までにどうぞ。→"等身大の自尊心に引き戻す"。また、以前の記事"あるコラムを読んでの感激"と論調が重なることをお許し下さい。
[ネット語を話すコメントも]
◎彼女への今回のコメント(投稿数200を越えていた)の中には、ネット思考でネット固有の言い回しをするネット語を話す文章にもお目にかかれる。"2ちゃんねる"でよく見かける表現である。
[四方八方からの視点]
◎しかし、かなり多くは有意義な参考になるコメントが投稿されており、四方八方からの視点と、同士的なあるいは、挑発的な視線が飛び交う、丁々発止のすばらしい舞台を眺める雰囲気であった。わくわくする気持ちで読み進めていった。
[コメントに興味津々]
◎それ故に、私はコラム("男の勘違い女のすれ違い")記事("業績アップの秘策"/挑発的な題名だ)そのものもさることながら、それへのコメントに興味津々で読ませていただいている。
[正しい見方の提示か?]
◎まずはコラムを読んでの感想。私の勝手な解釈かもしれないが、遙洋子氏のコラムは"これが正しい見方ですよ"、という提示ではないと感じる。といっても、かなり断定的、一方的な表現をしているが。
[女性側からの視点]
◎私には、それによって、ひとつの新しい(たぶん男からは見えていない?)視点の紹介、導入を意図しているのではないかと感じる。そして、題名にもあるように、良いか悪いかは別問題として、それが女性側からの視点なのですよ、ということだろう。
[彼女の意図は大成功]
◎さらに、記事が、書かずにはおれないと、これほどのコメントを引き寄せるのだから、彼女の意図は大成功を収めたといえる。これからも、このような挑戦的な内容で読者の気持ちを揺さぶって投稿を獲得されることを願っている。読者の気持ちを揺さぶるというのは、書き手にとって大きな成果だと思う。
[視点の豊かさが発展させる]
◎投稿されたコメントは、私に知らなかった、見えていなかった、考えられなかった、視点を提示されるものもかなりある。この視点の豊かさが日本を発展させる、成長させる大きな原動力なのだろうなと感じた。それにつけても、教育は一律の知識を提供することだけに終わってはいけないと実感した。
[グーグルニュースの重要なメリット]
◎話題を変える。今読んでいる著書、"グーグルGoogle"(副題:既存のビジネスを破壊する)(by佐々木俊尚from文藝春秋)では、
"グーグルニュースによって、読める記事はグローバルに広がった"。"これは多様な価値観を知るという意味では、グーグルニュースの非常に重要なメリットだ"と述べている。
[情報リテラシー?]
◎同著書で、佐々木俊尚氏は、"情報リテラシー"を、
"さまざまなところから入ってくる厖大な数の情報の中から、自分に必要なものを探しだし、それが真実かどうかをきちんと見極める力"だと定義する。なお、リテラシー(literacy)とは、ある分野に関する知識、教養、能力を意味する。
[自分独自の価値観]
◎情報発信者(プロアマや、個人、報道機関を問わず)は、意識するとしないとにかかわらず、自分独自の価値観、編集方針などを持っている。だから、例えば、一社の新聞を購読し続けると、かなりの影響を受けることだろう。
[合わない者は排除]
◎片寄った例だが、中国では共産党一党独裁であり、党の方針に合うようにさまざまな分野で検閲が行われている。その結果、党の方針に合わない者は排除されている。日本にもそれに関してさまざまな情報が漏れ伝わってきている。
[民主主義を発展]
◎そういう観点から見れば、"多様な価値観"を知らせるという、グーグルニュース(今ではグーグル以外にもいくつもそのような機能を持つサイトがある)は、民主主義を発展させる上で大きな貢献を果たしてゆくだろう。
[主体的な判断で取捨選択]
◎民主主義の発展にとって重要なことは、片寄らないさまざまな情報を受け取ることが出来て、それらを自分の主体的な判断で取捨選択してゆくことだ。しかし、良きにつけ悪しきにつけ、組織や国は体制を守るために自分たちに都合の悪い情報を隠したり、排除しがちである。
[情報リテラシーが民主主義の基礎]
◎つまり、二つの要素、"片寄らないさまざまな情報"と"主体的な判断で取捨選択"、つまり"情報リテラシー"が民主主義(組織や国内の個人の確立)の発展には欠かせない基礎事項である。情報の片寄りや欠如が国民の判断をゆがめている事態を世界の数多くの国々で見聞きする。
[発信する個人の口封じ]
◎話を飛ぶ。オリコンが個人の情報発信者(http://xtc.bz/index.php?ID=396)を裁判に訴えている。これは新聞などでも取り上げられたが、オリコンが自分の都合の悪いことを発信する個人の口封じ、メディアからの抹殺をねらっていると騒がれている。
参考資料→「ブログのリスク」(from横山哲也の100年Windows)
[強者に対抗するには]
◎強者に対抗するには、民主主義の発展を強く推進する必要がある。そういう視点からすれば、グーグルGoogleは"片寄らないさまざまな情報"を私たちに提供してゆこうとしているように見える、つまり、民主主義の発展にとってプラスの存在として。
[民主主義とは逆の独裁]
◎しかし、情報を一手に集める点で、大きな存在になればなるほど、民主主義とは逆の独裁(全体主義/グーグル帝国)に成る可能性の怖さも増大するが。