真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

上祐史浩が設立した新団体「ひかりの輪」について

[毎日新聞から抜粋引用]


オウム真理教(アーレフに改称)から脱退した上祐史浩前代表(44)が設立した新団体「ひかりの輪」に対し、公安調査庁は10日、団体設立後初の立ち入り検査を行う。新団体の代表に就任した上祐氏は、9日の会見で松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(52)との決別を改めて強調したが、公安調査庁は全国6カ所の関連施設を検査して実態を解明する。
 新団体について公安調査庁は「構成員のほとんどは地下鉄サリン事件以前からの教団の信徒で、目的や組織構成などから見て団体規制法上の観察処分の対象団体に該当する」とコメントした。
 これに対し、上祐代表は会見で「麻原の宗教色を払しょくして一から出直したい」と説明。観察処分については「第3者の厳しい見方は私たちが変わるために必要。愛のむちと考えている」と話した。信者数は6日現在163人という。
[新宗教団体]
上祐史浩率いる新宗教団体「ひかりの輪」は、本心としてどのような方向に進もうとするのか全くわからない。簡単には信用できないと思う。しかし、これから集まってくる信者は、破壊活動へと進むことを目的とはしないだろうと思える。教義が破壊を奨励していないならば。
[深い面を考える]
◎もっともっと深い面で、このことを考えていかなければならないと思う。深い面とは、社会に受け入れられない人々が、そこへ集う可能性が高いという面である。
[非社会的な団体へと進む]
◎「ひかりの輪」は、そのような人々をすくい上げてゆくだろうから。喜んで受け入れるだろうから。だから、自ずから、結果的には、反社会的、少なくとも非社会的な団体へと進むだろう。
[幹部の考え方が決定的に重要]
◎このときに、上部組織、幹部たちの考え方が決定的に重要となる。というのは、依存的な人々は、えてして、無反省に追従しやすいからだ。これは、オウム真理教が自ら教えている、その行動で。
[時代が精神主義へと移行]
◎更にもっと考えていかなければならないことがある。それは、時代が、物質主義から、精神主義へと移行しつつあるように思えるからだ。なのに、物質主義に満足できない人々の受け皿が少ないように思う。
[霊的カウンセリング]
精神主義への移行への一つの傾向が、今テレビで人気急上昇中の江原啓介である。彼は、スピリチャル(精神的・霊的)カウンセリングを標榜している。実は、私もその傾倒者の一人なのだが。少なくとも、カウンセリングという面からいえば、至極正当なことを言っている。
[丹波哲郎に始まる霊的世界]
◎時代が、彼を求めているのだと思える。時代精神に乗っているともいえる。丹波哲郎に始まる、一連の、消えては、しばらくすると、また灯がともる、精神世界、霊的世界への誘い。その言葉から、宜保愛子氏を思い出す。
[社会は受け入れるべきだろう]
◎社会が、それらをある程度公認して、陰でこそこそ集う形しか取れない状況を改善する必要があるのではないか。社会に受け入れることの条件として、法律遵守を担保する。受け入れか拒絶か。だが、社会からの拒絶は、再び自棄的な元の道へと戻る可能性が高い。
[黒魔術にしてはいけない]
◎精神を強く打ち出す宗教を、黒魔術にしてしまわないためにも、一つの文化として受け入れるべきだろう。なお、黒魔術とは、自己の欲求・欲望を満たすために行う魔術。呪術によって、悪霊などの力を借りて相手を呪う術。
[隔離して社会から締め出す]
◎例えとして不適切かもしれないが、最近問題になった、精神病患者を、隔離して、社会から締め出すのではなく、社会の中での共生を探る方向へと進むべきだし、障害者も、家庭内に閉じこめてしまうことなく、社会への参加を広く進める方向に進むべきだという考えと根っこでは同じである。