真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

宗教

100分de名著 日蓮の手紙の四回目「老病死」を視聴しての感想

日蓮の凄さは、信者と同じ地平に居て、同じ方向を見て、共感して、という、今時の言葉で表せば、"with you"、「あなたとともにある」を体現した人である。 であっても、世は諸行無常なので、何時までも感情の中に沈み込んでいるのではいけない。そこで嘆きの根…

NHKテレビ番組100分de名著 「日蓮の手紙」の三回目(「男女差別」)を視聴しての感想

日蓮の手紙の三回目、男女差別を見た。日蓮が依拠する経典は、法華経であり、その中では男女の平等を説く。だが、日蓮の時代は勿論のこと、現代でも、差別は厳然として存在する。 そこで、私は、その差別の生物学的根源を調べてみた。そして、「差別の根源は…

仏法は階層構造である

仏法とは、宇宙・大自然全体の生命活動や、それから生じるありとあらゆる事実(尽十方界真実)を言う。 私は、宇宙原理は、階層構造で構成されている、と考えている。法則も階層構造である。最低階層は、物理(物質)法則である。その上に化学法則が積み重ねられ…

NHKテレビ番組100分de名著 「日蓮の手紙」のニ回目を視聴しての感想

(「一回目」)は、日蓮の生きた時代や背景に、私の気持ちが向かった。そして、そこから発展して、日本の思想史を調べて、別のブログ記事として書いた。 参考)「(2022-02-09)私見ですが、日本の思想史をたどる」 二回目は、話題が、日蓮が弟子達(の悩みの相談)に宛…

私見ですが、日本の思想史をたどる

NHKのテレビ番組、「100分de名著」、「日蓮の手紙」を見て、日本の思想の変遷を辿ってみたいと思ったので、この記事を書くこととなった。 まず思想とは、人々の言動の基礎としての知識体系となるものである。 その前に、これは単なる私の私見であることを申し添…

NHKテレビ番組100分de名著 「日蓮の手紙」の一回目を視聴しての感想

NHKテレビ番組100分de名著 「日蓮の手紙」の一回目を視聴して、日蓮について知りたくなったので、調べてみたことを書きたい。 日蓮の生まれた時代。日蓮は、鎌倉時代の仏教の僧である。彼は、鎌倉仏教のひとつである日蓮宗の宗祖である。 この時代に起こった鎌…

歎異抄を視聴して

私は、以前、このブログで、「2016-04-13」、という記事を書いた。 その中で述べた番組を、今日も、NHKの、その番組「100分de名著」「歎異抄」、を取り上げる。 仏教でも、キリスト教でも、基本は、絶対者への受容、依存、だと思う。 仏教では、その絶対者とは、…

私のキリスト教への絶望も、解消された

私の人生の後半の目的、目標は、宗教でした。それを明確に意識し出したのは、次のような経験をしたからであった。 私は、瞑想で、「自分の前世は何だったのだろうか」と、答えを求めた。 すると、「イギリスのキリスト教の修行僧で、絶望して山(森)に入って二度…

拈華微笑と仏教の目的

私は、妻と一緒に、録画した番組「おみやさん」を、再生して、見ていた。私は、不意に再生を止めて立ち上がった。 すると、妻は、「私も」と、私に声をかけてきた。私は、不意を食らって、「え?」と、聞き返した。「アイスキャンディーを取りに行くんでしょ…

仏教と苦と自己実現と

前回、般若心経について考えたので、今日は、仏教について考えてみた。 まずはじめに述べたいことは、私が、仏教について常々感じていたのは、仏教ってとても暗いなあということだった。 仏教は、人生の暗い面ばかりを見つめている感じがするのである。多分…

般若心経の「色即是空、空即是色」

NHK内で、「100分 de 名著」という番組を放送している。私は時々つまみ食いをするように、試聴する。そこで、以前には、芭蕉の「奥の細道」を解説していた。 今は、般若心経を(再放送という形で)取り上げていて、私は、視聴している。 参考)名著19 『般若心経』…

「受容」とは、禅宗で言う「即今・只今・此処」だ

前回(2013/10/05)、私は、このブログで、"元優等生にできることは....."という記事を書いた。 その中から二ヵ所引用。 1)カール・ロジャースは、「人間には有機体として自己実現する力が自然に備わっている。有機体としての成長と可能性の実現を行うのは、人間…

みなさんは、神様や仏様の存在を信じますか

みなさんは、神様や仏様の存在を信じますか。私は、信じています。 禅宗では、この世のあらゆるものが、神であり、仏であると、考えます。 つまり、それをふえん(敷延)すれば、私やあなたも神様だということになります。あなたはそんなことが信じられますか…

ネットの海のように、無意識層は知識や知恵でいっぱいだ

1)あるきっかけから、ある言葉が、私の頭から離れなくなった。それについてさまざまな考えが自動的に巡りだした。その言葉とは、自力本願と他力本願である。 2)数日そうするうちに、ある程度まとまりだしたので、それらを書こうと思った。それらを書こうと思…

自我という首をはねると、生死をはなれて、仏となる

まえがき)私は、「自力本願と他力本願とで、高度な時代を乗り切れ」-(真 夢人 日記)という記事を書いた時、そこに追記を附加した。追記が長くなりすぎたので、それを独立させて別のページに移した。 それに、「意識(自我)と無意識の関係は人と神との関係」-(真 …

意識(自我)と無意識の関係は人と神との関係

このページは、前回の、「自力本願と他力本願は対立概念???」に書いた追記を、独立のページに移動させたものである。 追記1-1)私は、自我が消えて神が前面に出ることは、個性が消えてしまうのではないかと、強く懸念していた。自然法則に従って動くだけのもの…

自力本願と他力本願とは対立概念???

0)自力本願と他力本願とは、対立する概念のごとくに思われているし、実言う私もそう思っていた。ところが、いろんな書物を読んで来て、これらは、相互補完する関係にあるとの結論に達した。 注)「相互補完」とは、互いに、相手の不足している部分を補い合うこ…

もはや政治を超えた時代が到来しているのではないか

1)日本では、いな、世界的に見ても、政治が混迷している。それはなぜなのかと考えてみた。今日は、それに対する私の答えを模索した。 2)まずは、政治の定義から。それは、「広い意味において人々が生活する上で従うルール、支配、統治を創造し、維持し、修正…

自分と自分以外を身体機能はどのように区別しているのだろうか。

◎ここ数日、花粉症に悩まされている。といっても、悪性とまで行かないが。外出から部屋(室内)に入ると、鼻汁が出、目が痒くなる。だが、たいてい30分ほどで收まる。 ◎でも、ティッシュはかなりのスピードで消耗されてゆく。ということ(?)で、今日は「花粉症」…

坐禅と前頭前野の関係は???

◎以前「集中力」(「集中力を理論する実践する」)について書いて電子出版した。今回「セロトニン」(「セロトニン概説」)について書いて電子出版した。 参考資料⇒「「集中力を理論する実践する」を電子出版しました」参考資料⇒「「セロトニン概説」を電子出版しました」 ◎次に…

悪人正機と救済と宗教生活と

「悪人正機」 ◎読売新聞の夕刊を読んでいると、「悪人正機」について書かれた記事に目が止まった。ということで、今日はそれについて思ったことを書きたい。宗教に関心のない方には退屈な内容かも知れないことを予めお断りしとく。 「悪人こそ救済対象」 ◎なお、「…

ヨガや禅から見た集中力

「集中力」 ◎またまた、「集中力」について書きたくなった。ということで、今まで、自分のブログの中で、「集中力」という語を使った記事の本数を調べてみた。 「記事は5本」 ◎全部で14本である。「え、ほんとに」と、その意外な少なさに自分ながら驚いた。でも、題名…

「自分は全体の一部、全体は自分の一部」を解いて下さい

[極めつけの堅い話] ◎今日は、前回(「散逸構造と自民党の崩壊前夜」)に続いて、極めつけの堅い話である。前回に引き続いてお詫び申し上げる。 [禅宗の公案的なもの] ◎「自分は全体の一部、全体は自分の一部」という題(禅宗の公案的なもの)を考えていただきたい。…

ちいさな不安が世界を人を動かしている、でも大きな不安が

我が家には、犬が一匹、猫が一匹同居している。ネコは二代目である。 犬の「ナナ」は、今13歳、幾分衰えが目に付くようになった。猫の「ニーナ」は、女盛りの4歳。夏の今は、それぞれ涼しい場所を見つけて、だらりと横たわっている。 彼らを見て、私は思う、「退…

究極の自律は、究極の依存である

[二つの宗教] ◎以前、私はこのブログで「二つの宗教、依存対象の宗教と自立手段の宗教」という記事を書いた。それで今日は、その続編的なものを書きたい。 [人生は循環] ◎私は、人生において、誕生時の完全依存から始まり、自律を目指し、中年頃にその自律を果…

母の死で生きる意味を見失ったドイツ人が

[ドイツ人が禅寺を継ぐ] ◎毎日「日経BPネット」からメールが何通も送られてくる。その中に、「ドイツ人堂頭、自給自足の禅寺を継ぐ 生かされる意味を説いていきたい 」=From"ひと・話題nikkei BPnet 〈日経BPネット〉"が紹介されていた。 [ドイツ人堂頭ネルケ無…

細木数子と江原啓之についてどう思うか

[たかじんのそこまで言って委員会] ◎2008/1/20、「たかじんのそこまで言って委員会」で、「細木数子」と「江原啓之」についてどう思うか、という番組を放送していた。 [細木数子氏] ◎私は基本的にお二人を信じている。 細木数子氏に関しては、人生の見方を学んだ。…

集中力再び

[素晴らしい内容だったNHK番組] ◎NHKが、ホリデーにっぽん「禅 生きる支え求めて〜外国人修行僧たちの日々〜」(放送日:2007年11月23日金)、という番組を放送していたのを偶然見た。素晴らしい内容であった。 [ある外国人修行僧] ◎その中で、ある外国人修行…

悟りと正岡子規

[久しぶりにハイキング] ◎9月16日(晴れ)、まだまだ日差しが強い中、妻と二人で、久しぶりにハイキングをした。そんなに長い道のりではないが、普段歩き慣れていない身にとっては苦しい山道だった。 [美味しいおにぎりと冷えた麦茶] ◎そんな苦しさを打ち消さ…

偏見と正見

[仏教の話] ◎今日は(今日も、いつも堅い話ばっかりですか)少々肩(過多ですか、堅ですね)苦しい話をする。仏教の話である。私は仏教の信者ではない(宗派宗教にうさんくささを感じる)が、釈迦やキリストにたいへん興味を持っている一人である。 [偏見] ◎偏見と…