真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

哲学

100分de名著 ハイデッガー 「存在と時間」の3回目を視聴しての感想

前回(ハイデッガー 「存在と時間」の2回目)のメインテーマは、「世人」(生きることの不安から逃れるために、周りの空気を読み、それに同調して生きる人)であった。 注)マズローの欲求階層説では、安全の欲求、社会的欲求、承認欲求の階層に当たるだろうか。 今…

100分de名著 ハイデッガー 「存在と時間」の2回目を視聴しての感想

世人。現存在。 世人とは何か。小学生の娘が言う「お母さん、スマホが欲しい」。お母さんは言う「まだ早いでしょう」。娘「だってみんな持ってるもん」。この「みんな」が「世人」です。他の言葉で言えば、空気。同調圧力。群集心理。組織の歯車。 世人に対して、「本来…

100分de名著、ハイデッガーの「存在と時間」の一回目を視聴しての感想

私は哲学に興味関心があるのですが、自分の知識レベルは小学生並だなあと感じています。 今回は、ハイデッガー、「存在と時間」。一回目を視聴していて、私は、仏教、それも禅宗を思い浮かべてしまった。 仏教(禅宗)も哲学部分を持っています。 私は、哲学は、…

ロシアによるウクライナ侵攻の歴史的背景

私は、何故ロシアが、世界から非難されるとわかっているウクライナ侵攻を始めたのだろうか、不思議に思えた。それで、何か歴史的背景があるのではと思い、少し調べてみた。 昔から、西側ヨーロッパ(西欧)とロシアは敵対的関係にあった。ロシア帝国(1721年11…

私見ですが、日本の思想史をたどる

NHKのテレビ番組、「100分de名著」、「日蓮の手紙」を見て、日本の思想の変遷を辿ってみたいと思ったので、この記事を書くこととなった。 まず思想とは、人々の言動の基礎としての知識体系となるものである。 その前に、これは単なる私の私見であることを申し添…

KJ法と弁証法とは同根

私は、このブログで、前々回、「情報分析と情報統合と - 真 夢人 日記」、という記事を書いた。そこで、川喜田二郎氏の発想法(KJ法)を取り上げた。 ということで、今日は、KJ法の妥当性について述べたい。 私は、以前にも、このブログで、川喜田二郎氏の発想法…

情報分析と情報統合と

今日、送られて来たeメールを流し読みしていて、この記事、「これがハイブリッド脳! 無味乾燥なネット記事を“お金”に変える3つの力 | プレジデントオンライン」、に目が止まった。 そこから要約引用。 1))「情報分析力を高めるフレームワーク(基本的枠組み)。…

思想を持つべきとは思っても...

以前、私は、このブログで、「自分なりの判断の基準を持つ - 真 夢人 日記」、という記事を書いた。そこから引用。 「弱さの原因の一つに、優柔不断、なかなか決心、決定、決断、決意などができないことから来る場合がある。それらがなかなかできない理由として…

自分なりの判断の基準を持つ

「女は弱し、されど母は強し」、という表現が存在する。私には、「女は強し、されど母はさらに強し」、と言い変えるべきだ、と思えるのだが。 長男が15年前に独立してからずっと長きにわたって、女四人(妻、長女、次女、三女)対男一人の境遇を生きて来た身として…

実存主義って何だ。

NHKで、「100分で名著」という番組を放送している。今回には、哲学者、サルトルの著書、「嘔吐」が取り上げられていた。 サルトルは、実存主義をとなえたことで有名になった。ということで、今日は、この実存主義を考えてみたい。 先ずは、定義から。「実存主義は…

老子と莊子と道元と、皆友達

私は、以前(2015/05/15)、このブログで、"「受け身」にこそ最強の主体性が宿ると、莊子は言うが。"という記事を書いた。 これは、NHKの番組、"名著43「莊子」:100分 de 名著"、の二回目分を録画視聴して、書いたものであった。それの完結編の第4回まで見たので、…

「受け身」にこそ最強の主体性が宿ると、莊子は言うが。

私は、今日(2015/05/14)、NHKの、「名著43 「莊子」:100分 de 名著」(再放送版)、を見た。 その番組の中で、「「受け身」にこそ最強の主体性が宿る」、という言葉に心を引きつけられた。ということで、それについて考えてみた。 まずは、主体性という言葉の定義か…

人間は、三層構造になっている

私は、このブログで、前々回(2014/12/11)に、"人間には、2つの意識層がある"、という記事を書いた。 今日は、「人間は、三層構造になっている」という話をしたい。ところで、三層構造といえば、ポールマクリーンの脳の三層構造説が有名である。 人間の脳は、爬…

人間には、2つの意識層がある。

人間には、2つの意識層がある。でも、それらは、心理学でいう、意識層と無意識層でもない。でも、このテーマで以前になにか書いたことがあるように思えた。 なので、自分のブログの過去記事を検索したら、私は、以前このブログで、"意識(自我)と無意識の関係…

欠乏動機から実存動機へ転換すべき時期

私が、RSS的に購読している、数社の新聞社などから送られてくる、メールを見ていて、「なぜ子供を生むのだろうか」というような題名(削除して正確な題名は不明)が目に飛び込んできた。 その時に、しばらくその言葉を反芻していると、私が以前書いたブログ記事…

哲学者の仕事は何なのだろうか。

私は、今まで、このブログで、さまざまな記事(感想、意見、体験、などなど)を書いてきた。その本数は、724本にまで積み上がっている。 その中で、「哲学」という言葉を一回でも使っている本数を調べると、ほぼ100本にもなっていた。 その中から、哲学を中心的…

愛情とはどんなものなのだろうか。

愛とか愛情とかという言葉は、定義がいらないくらい、余りにも当たり前の感情だといえるが、でも、当たり前すぎて、かえってゆっくりと考えてみない言葉でもある。 私は、愛とか愛情とかは、具体的にどんな場面で使うのか考えてみた。 しかし、まずは、辞典…

自分の寿命は自分で決めたいはわがままですか

1)もうまもなく64歳になる私にとって、死というものが、だんだんと身近になってきた。そのきっかけ的なものが、秋川雅史の歌、「千の風になって」であった。 2)私は、「千の風になって」を聞いて以来、死に対して考え方がだいぶ変わってきたように思える。で、こ…

わがままと自由とはどこが違うのか

◎昨日、あるブログ記事を読んでいて、「わがままと自由」の違いが述べられていた。そして、自分でも改めて考えてみたいと思い、今日のテーマとすることにした。 ◎まず、元記事を探してみたが見つからない。また記憶もほとんどない。嘆かわしい。何事も記録は残…

日本はX理論からY理論へと進展すべき時期

「大河ドラマ龍馬伝」 ◎私は、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」を毎週欠かさず見ている。だのに、歴女である妻は、「龍馬伝」は全く見る気がしないそうである。 「篤姫」 ◎「篤姫」(NHK大河ドラマ)はあんなに熱心に見ていたのに。でも、私は「篤姫」の方は全く見る気がしなく、…

はじめに言葉、法、情報があった円環構造

「情報が人類の進化を止め、次なる新製品」 ◎前回(2010/08/01)、私は、人類以後、人類以上の存在としての「情報」について述べた。そこから引用。人類よりも、情報それ自体が進化し続けているとも感じられる。「情報」が、人類の進化を止め、次なる新製品として、…

感謝するとは何をすることだろうか。

「ひとつの記事から次の記事へと」 ◎今日(2010年6月18日)、ビジネス関連サイトから来たメールを受けて、そこを手始めに、ひとつの記事から次の記事へと鎖を辿るように読んでいった。 「30代前半にゆきづまる」 ◎次々と鎖を辿ると、「なぜ30代前半になると、“ゆき…

「わかる」って何をすることだろうか。

「教育とは」 ◎私は以前(2010/05/10)このブログに「教育とは、学び手が「知っ」て「止め」て「考え」て「広がる」ことである」という記事を書いた。 「知ることと広がること」 ◎教育を、さらにもっと簡単にいえば、「知る」ことと「広がる」ことである。この「広がる」ことについ…

車に大阪で廃棄するといったら車は自殺した

「引越しの準備でバタバタ」 ◎私の息子は、鳥取の大学にいる。厳密にいえば、もう大学を卒業して、4月半ばから、東京で就職することとなった。で、息子は今引越しなどの準備でバタバタしている。 「乘り馴れた車を廃棄処分」 ◎私(家族)は大阪で暮らしているので…

どの階層に立って眺め行動するのか

[自分という意識範囲] ◎「自分」とか「他人」(自分以外)とかいうことに関して、「自分という意識範囲」は時々において変化する。それについて、「精神分析学」(fromWikipedia)には、「自我関与」(ある対象や事態について、「自分の身内」「自分の領分」であるとして自分自…

トーナメント形式における「階層構造」

[トーナメント形式] ◎「トーナメント形式」について続きを書きたい。それは、「階層構造」(fromWikipedia)を成している。今回は、その特徴・特質を述べてゆきたい。 注)引用の大部分は、"Wikipedia"の「階層構造」項目から拝借している。 [階層構造] ◎「階層構造」と…

トーナメント形式構造に働く「統合と分解」機能

[統合力の根源] ◎このブログで前々回に書いた(「トーナメント形式における「統合と分解」の統合力の根源」)は、統合力の源泉に関して、精神世界(宗教、哲学、心理学など)での提唱を見てきた。 [科学が扱う物質世界] ◎今回は、精神世界に対して物質世界での話をし…

トーナメント形式における「統合と分解」の統合力の根源

[統合と分解] ◎私は、宇宙原理としてのトーナメント形式における変化展開要素の一組として、「統合と分解」があると述べた。その内の統合について、世界中のさまざまな人が説明解説している。それを聞いてみよう。 [統一力] ◎まず、哲学の世界では、「西田幾多…

トーナメント形式システムにおける「矛盾的自己同一」

[トーナメント形式] ◎私のこのブログで、「森羅万象は、「トーナメント形式システム」」(2010/01/21)と、「宇宙原理としてのトーナメント形式」(2010/01/22)とを書いた。 [矛盾的自己同一] ◎今日は、その続きを書きたい。それらの二つの記事中で使った言葉(キーワ…

宇宙原理としてのトーナメント形式

[トーナメント形式] ◎前回(2010/01/21)「森羅万象は、「トーナメント形式システム」」という記事を書いた。そこでは、宇宙原理の全般を簡単に説明した。 [勝ち抜き戦] ◎今日はその中で、「トーナメント形式」というキーワードについて説明したい。「(勝ち残り式)ト…