真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

お客様は神様かそれとも裸の王様か

[ざまー見ろ]
◎グーグルニュースを見ていて、正直、拍手して、「ざまー見ろ」、といってやりたい衝動に駆り立てられた。その内容は、次の通りである。
[土下座させて頭からビール]
◎日刊スポーツ(2008年1月15日)から抜粋引用。
中国出張予定の会社員が、成田空港で預けていた荷物の中の缶ビールが、破損して一緒に入れていたパソコンがぬれ、日本航空の関連会社社員に、土下座させて頭からビールをかけたとして、警察署が暴行の容疑で逮捕した。
[乗せていただくという意識]
◎勘違いされては困るが、もちろん、「ざまー見ろ」、といってやりたい相手は、暴行容疑で逮捕された会社員に対してである。航空会社に対して、乗せていただくという意識を持っても間違いではないだろう。
[お客様は神様です]
◎しかしながら、歌手三波春夫(1923/7/19〜2001/4/14 )が、「お客様は神様です」、の文句を残した。とても罪な言葉でもある。土下座ビール事件は、これを地でゆくような暴行であった。潜在意識にはこの言葉があったかもしれない。
[地位利用した卑劣な事件]
◎相手が強く出てこないと分かっているので、その地位(お客様は神様)を利用した卑劣な事件である。航空関連会社社員が警察という言葉を出したとたんに逃げ出した。本当に卑劣な奴である。
[卑劣な事件は世の中にごろごろ]
◎とはいえ、地位を利用した卑劣な事件は、世の中にごろごろ転がっているが。私も仕事柄、地位利用して横暴に出て来るお客様に、悲しい思いもさせられる。社内でしか通用しないはずの肩書きを、社外でも強引に横暴に使おうとする。
[玉突き]
◎しかし、そのお客様も、たぶん、同じ悲しい思いの体験者なのだろうという気がする。玉突きである。横暴なお客様から受けた悲しい体験を、どこか他でぶつけるのだろう。無限連鎖である。
[お客様を裸の神様に]
◎所が、逆に、「お客様を裸の神様」にしてしまうような、偽装も連日連夜報道をにぎわせている。偽装の常態化である。ここまで来ると、偽装が当たり前という受け身態勢が必要である。
[頭をぺこぺこ下げる姿]
◎たまたま偽装がばれて、記者会見場で、次から次へと、毎日頭をぺこぺこ下げている姿をテレビで見続けている。不二家のペコちゃんを、記者会見場に常設しとけばいいかもしれない。
[客を馬鹿にしている]
◎これは、どうせ客には分からないだろうと、高をくくって、偽装に走るのだろう。これは完全に客を馬鹿にしている。
[偽装に走り地位を利用し]
◎生産者が、消費者を馬鹿にして偽装に走り、お客様は神様の地位を利用して、提供者側に横暴を働く。
[互いに対等な立場]
◎どっちもどっちで、お互い様となってしまうのだろうか。理想論になってしまう、机上の空論になってしまうが、生産者と消費者とは、お客様と提供者側とは、互いに対等な立場に立つべきだろう。
[フラットとヒエラルキ]
◎最近、フラット化する社会などと、「フラット」(平らな)という言葉が使われる。この反対語は、「ヒエラルキ」(階層制や階級制)である。
[今や鯨肉は高級食材]
◎話は飛ぶが、昔、私が若い頃には、鯨の肉は安くて、すき焼きでは、鍋に野菜よりも安い鯨肉ががばがば放り込まれた。しかし、今や鯨肉は高級食材である。
[希少価値]
◎地位を高めるのに一番手っ取り早い方法は、数を少なくして希少価値を高めることである。ヒエラルキでは、下へ行くほど数が多く、逆に上へ登るほど数が少ない。王様は限定1名様である。
[フラットによってより良い社会]
◎フラットにすることによって、互いに対等な立場に置くことによって、地位利用による横暴や、消費者を馬鹿にした偽装が減るのではないだろうか。
[能力、知識、コミュニケーション能力で勝負]
◎肩書きや名称やブランド名などで勝負するのではなく、そこで問われるのは、能力であり、知識であり、コミュニケーション能力である。つまり、誰にでも開かれていて、機会が平等に近づくということでもあるのだから。