真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

秋葉原の無差別殺傷事件で思ったこと、感じたこと

[無差別殺傷事件]
◎2008/6/8に発生した、秋葉原での7名が殺された無差別殺傷事件について感じたことを述べたい。
参考資料→(私のブログ)「道連れ自殺、無理心中」
参考資料→(私のブログ)「理想から入るか、現実から入るか」
参考資料→(私のブログ)「失敗とは何か」
参考資料→(私のブログ)「反省するとは何をすることか」
[付属池田小学校8名殺傷事件]
◎この事件を知って思い出した名前がある。「宅間守」。付属池田小学校8名殺傷事件の犯人。彼を思い出した。
[事件は6月8日に発生]
◎奇しくも、その事件は6月8日に発生した、7年前に。秋葉原の無差別殺傷事件と同月同日である。まさか、犯人「加藤智大」は、それを意識したのではないと思うが。それにしても、悲しい偶然である。
[前例として連鎖反応]
◎しかし、一つのショッキングな出来事は、前例として、連鎖反応を引き起こすことがままある。有名人の自殺が報道されれば、その後自殺が増える。ある意味、方法を伝授したようなものである。たとえば、いまだに続く硫化水素自殺のように。
[おとなしい性格]
◎話を戻す。彼(加藤)への人物評価は、「おとなしい性格で、あまりしゃべらないが、まじめに働いていた」とある。言い方は悪いが、よくあるパターンである。大事件を起こした犯人に対する人物評価として。
[内向性と外向性]
◎分析心理学者ユングは、意識やエネルギーの流れから、内向性と外向性と二分けた。内向性は内攻性に通じる。外向性は外攻性に通じる。自分を責めるか、外のものを攻めるか。
[振り子は突如反転]
◎しかし、一方に偏った振り切った振り子は、突如、反転する。偏りが大きければ大きいほど、逆方向への力も大きい。愛が深ければ深いほど、反転した憎しみも深い。
[死にたいと漏らす]
◎加藤智大は、同級生と出身地の青森市で会った時に、「死にたい」と漏らした、という。
[希望がある奴にはわかるまい]
◎また、「希望がある奴にはわかるまい」と、ケータイ向け掲示板に書き込みをしたとも報道された。
[絶望から自暴自棄へ]
◎失敗しても、次があると思うからがんばれる、耐えられる。完全に道が閉ざされたと感じての、絶望から自暴自棄へとまっしぐらに向かったのだろう。
[通路を急激にふさぐと爆発]
◎エネルギーの通路を急激にふさぐと、爆発する。自然の法則である。それが自分に向けば自殺となり、他人に向くと、殺人になりがちである。
[感情をため込んでいった?]
◎おとなしい性格とあれば、ストレスを徐々に発散させる「ガス抜き」も下手であっただろう。「良い子」によくあるパターンである。どんどん感情をため込んでいったのかもしれない。その溜まった感情が理由と方向を見出して一気に噴出したのだろうか。
[ワイドショー独占]
◎彼自身書き込みをしているのだが、「ワイドショー独占」という。最後にどでかいことをして、世間を「あっ」といわせる。という方向に向いたと思える。
[連日テレビ新聞で大きく報道]
◎事実、連日、テレビ、新聞で大きく報道され続けている。となれば、ある意味、彼には達成感があるのではないか。
[花道に死を選ぶ]
◎となると、これからも、このような、「ワイドショー独占」を花道に死を選ぶ、大量無差別殺人事件が、発生する可能性が大きいと見なければならないだろう。もう我々はいくつも見てきたように。
[テレビ新聞ネットも手を貸す]
◎それに、ある意味で、テレビ、新聞、ネット(?)も、手を貸しているという一面に気づかねばならないし、それをも承知の上で報道してゆかねばならないという覚悟を持つべきだろう。報道関係者は、冷静になった後で報道の仕方への反省もしてもらいたい。
[報道の仕方を見直せ]
◎過去に、殺人者による殺人現場を第三者的に報道したという反省をしたときのように。報道の仕方を見直さなければ、殺人犯の思うように操られかねない。彼らの期待通りに動きかねない。