真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

秋葉原殺傷犯人は「見た人に犯行を止めてほしかった」と供述

[見た人に犯行を止めてほしかった]
◎新聞記事、「携帯サイトの犯行予告、自動検索に技術の壁 秋葉原殺傷」(fromアサヒコム)内の、東京秋葉原の無差別殺傷事件で逮捕された加藤智大容疑者が、「見た人に犯行を止めてほしかった」と供述したとされる。
[はらわたが煮えくり返る思い]
◎この言葉を読んで激怒した。特に、彼に殺された人々の親族(両親、兄弟姉妹など)は、この無責任な言葉にはらわたが煮えくり返る思いがするのではないだろうか。察するに余りある文句である。
[掲示板サイトへの犯行予告の書き込み]
◎ところで、上記の「見た」とは、ケータイの掲示板サイトに、彼が犯行予告を書き込んだ内容のことである。
[犯行予告を自動的機械的に見つけるシステム]
◎なお、この記事(from朝日新聞)自体の中心テーマは、「ネット上の犯行予告を自動的機械的に見つけるシステムを作ることはできるのか」というものである。
[きわめて困難]
◎それへの専門家たちの意見は、どれも「きわめて困難だろう」というものである。これだけ膨大な数の情報から犯行予告を瞬時(リアルタイム)に拾い上げる技術は今のところない。
[自分の責任回避の言葉]
◎話を戻す。犯人が「自分の犯行を止めて欲しかった」という旨を供述したとあるが、これは自分の責任回避の言葉でしかない。自分が悪いのではなく、止めてくれなかった周りが悪いのだという論理であろう。
[感情を自分で抑制できない未熟さ]
◎これを比喩的に言い換えれば、だだをこねた子どもが母親にそのだだを止めて欲しいと訴えている感じである。いったん強く動き出した、感情を自分で抑制できない未熟さを持っているのだろう。
[冷たい知性]
◎彼の冷たい知性と幼い感情。彼が幼いときから知性を伸ばすことに、両親から強いられたから、知性を働かせる脳部分は肥大化していたのだろう。彼は殺人への周到な準備(冷たい知性)をしているところから見れば。
[余りにも幼い心性]
◎しかし、「見た人に犯行を止めてほしかった」は、肥大化した知性に対して、余りにも幼い心性(こころのあり方)である。
[知性にばかり重点]
◎両親が知性にばかり重点を置き、心性を軽視したことがこのような事態の舞台を設定した原因の一つだろう。
[母親 へ家庭内暴力]
◎彼は親(特に母親) へ家庭内暴力をふるったと報道されていた。「見た人に犯行を止めてほしかった」と、この親への暴力(自分をダメにした者への仕返し)から判断すれば、他罰的性格を持っていたと見られる。
[他罰的]
◎「他罰的」とは、何か問題が起きたときに、原因を他人のせいにすることであり、それに対して、原因は自分の中にあること見なす場合を「内罰(or自罰)的」とよぶ。
[内罰的]
◎「他罰的」は外攻的ともいえるし、「内罰的」は内攻的といえる。それ故に、極端に走れば、「他罰的」(外攻的)は、殺人に向かい、「内罰的」は自殺に向かう。
[報道組織の報道のあり方]
◎前回このブログで、「秋葉原の無差別殺傷事件で思ったこと、感じたこと」 という記事を書いた。そこで、報道組織の報道のあり方への反省を求めると述べた。
[度派手にワイドショウを独占]
◎今回のこの事件は、自分だけ自殺するのではなく、死ぬのならば、度派手にワイドショウを独占する立ち回り(大量殺人)をして死のうという考えである。
[テレビや報道を意識した演出]
◎今回、秋葉原を選んだのは、ワイドショウを独占する立ち回りを演じる舞台としてふさわしいと感じたからではないだろうか。つまり、テレビや報道を意識した演出を感じる。
[ネットでの実況中継的演出]
◎だから、ある意味、テレビや報道を舞台演出に組み込んでいるのだ。また、ネットでの実況中継的演出も加わっている。
[モンスターチャイルド]
◎これからも、心性の育っていない、精神年齢的には、小学生で、知性が完全に大人というモンスターチャイルドが、絶望の果てに、自暴自虐的なワイドショウ独占的立ち回りを演じる事件が発生するだろう。
[育て上げるかという社会の包容力]
◎この肥大した知性と、未熟な心性の持ち主を、バランスを持った人間へと、社会がいかに、育て上げるかという社会の包容力が試されてゆく。
[みんなでみんなの子どもを育ててゆく]
◎とはいえ、今、社会(日本)には、彼らを抱え込む経済的精神的余裕はない。自分への関心で精一杯という状況にある。みんなでみんなの子どもを育ててゆくという心情の育成も望まれる。