真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

自然界に棲む生物の世界をのぞいてみよう

[北海道洞爺湖サミット]
◎最近、主要国首脳会議、北海道洞爺湖サミットが開かれた。そこで地球温暖化問題(環境問題)が話し合われた。抽象的な言葉に説得力はない。
[環境問題に真剣に黙々と取り組む]
◎そこで、環境問題に真剣に、黙々と取り組んでおられる方に登場していただきます。
[ミミズ]
◎それはミミズさんです。(fromWikipedia)

ミミズは1日あたり体重と半分から同量程度の餌を摂取し、その糞が良質な肥料や土壌改良剤として利用できることから、積極的に生ごみ等の有機物をミミズの餌として与え、その糞を肥料として利用するミミズ堆肥化という手法がある。
[ミミズさんはゴミを利用可能な肥料に]
◎ゴミ問題は、環境問題としても大きな課題である。あるいは、「混ぜればゴミ、分ければ資源」というように、ゴミは次への利用、再利用がしにくい。ミミズさんは、そのゴミを次に利用可能な肥料にしてくださいます。
[生ゴミを質の高い土に変える]
◎このように、ミミズさんは、食品残さや調理くずのような台所の生ゴミを質の高い土に変えるという奉仕もなさってくださいます。
[良く肥えた土地へと作り替える]
◎さらには、土地に穴を開けて、空気の通りを良くして、良く肥えた土地へと作り替えていただいています。
[土が固まって作物が育たない]
◎私は子どもの頃、刈り取った田んぼを走り回っていると、とても叱られました。土が固まって、作物が良く育たなくなると。ミミズは、畑を耕す手助けもしてくださいます。
[重金属に汚染された土壌の浄化]
◎また、人間にはまねのできない自己犠牲的献身もされます。(fromWikipedia)
ミミズは土中の重金属や農薬などの薬剤を生物濃縮してしまう。イギリスではこの生物濃縮を逆に利用して重金属に汚染された土壌の浄化を行っている。

というように、ミミズは人間にとって有り難い存在である。もちろん、ミミズは人間の役に立とうとして頑張っているわけではないのだが。
[自然世界から読み取る]
◎あるいは、自然世界からさまざまなものを読み取る、読み込むこともできるのではないでしょうか。
[毛虫と蝶]
◎例えば、毛虫は地をはう生き物ですが、蝶となって大空を舞う。地面をはいつくばる、農民から、優雅な衣装を身にまとう貴族へとなったとも擬せられる。もちろん、蝶になる前に、まゆにくるまって身を溶かさねばならないが。
[毛虫から蝶へ]
◎地をはう間は葉っぱをむさぼり食う毛虫が、蝶になれば、優雅にぜいたくに、花々の間を通いながら、蜜を吸う。
[蝶は羽衣を着た天女]
◎私には、毛虫を自我の強い人間に、蝶を自我が消えてしまった悟りの覚者と見えてしまうのですが。あるいは、蝶は羽衣を着た天女ともいえそうに思います。
[カニに笑われる]
カニは、身の丈に合わせるために、定期的に、甲羅を脱ぎ捨てねばならない。甲羅を脱ぎ捨てた後しばらく身は無防備をさらさねばならない。私たちも、同じ制度に安閑としていると、カニに笑われてしまいますよ。
[セミ]
セミの幼虫は、八年間陽の当たらない地中で過ごし、梅雨明けの地上に顔を出して、樹にしがみついて、表皮を脱ぎ捨て、セミとなる。
[長い長い下積み生活]
◎しかし、八年間(平均的)の地下生活の後に陽の当たる世界に出たにしては、ただひたすら愛の営みを夢見て、短い一ヶ月という地上生活を過ごす。長い長い下積み生活の後に報われたとしても、本当に短期間に終わる。セミには頭が下がります。
[鈴虫]
◎鈴虫は、雌が雄を共食いする。好意的に解釈すれば、雄は、雌に身も心も捧げ尽くすということだろう。雌はそれによって、危険を冒さずに、産卵に傾倒することができる。雄の命をかけた献身である。
[自己献身]
◎しかも、卵を産んだ雌は、我が身を生まれてくる子供たちのために捧げるという。ある意味、これは母親が我が子を母乳で育てるに似ている面もなくはない。
[生物たちに胸を張れる生き方]
◎人間は賢いというけれども、自然界に住まう生物たちに胸を張れるような生き方をしているのだろうか。