真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

恐竜の絶滅とそれがもたらすもの

[トヨタが巨額の赤字]
◎最近、トヨタが巨額の赤字を出してしまったということが話題になった。そこから進化論へと連想が飛んだ。私が、興味を持っているのは、脳であり、心理学であり、進化論であるので、そういうところに飛び火するのだろう。
[巨大隕石の衝突]
◎恐竜は、巨大隕石の衝突による環境異変、環境激変によって滅んだ。参考資料→「大量絶滅」(fromWikipedia)

大量絶滅の直後には、空席になったニッチ(生態的地位)を埋めるべく、生き延びた生物による急激な適応放散がおきる。例えば恐竜が絶滅したことにより、白亜紀には少数派であった哺乳類は、急速に多様化・大型化が進み、生態系の上位の存在として繁栄を享受することとなる
[恐竜の絶滅]
◎引用文にあるように、恐竜の絶滅によって、恐竜がそれまで支配していたさまざまな生態的環境へ、小さくなって生き続けていた哺乳類が進出した。
[自由を抑圧されていた生き物]
◎動きを封じられていた、自由を抑圧されていた生き物に、広々とした地が与えられた。さまざまなニッチに適合するような活発な活動が、進化を促した。
[さまざまな進化を促した]
◎例えば、それまで夜行性だったものが、天敵がいなくなったことによって、昼行性へと遷移した。その結果、色彩能力を開花させた。その結果、果物などの食性が広がった。などなどという進化を促した。
[空席へと進出]
◎空席へと進出と言えば、過去に、陸地という広々とした活動の場が、有害電磁波などで、阻まれていた。それが、酸素特にオゾンが有害電磁波のバリアーとして働き出して、陸地での生物の活動を可能にした。
[環境の創造]
◎その結果、続々と海から陸地へと進化の波が向かった。これはものすごい環境の創造である。それぞれの環境に適合すべく、すさまじい進化の嵐が巻き起こった。
[哺乳類が適応放散]
◎それと同じように、恐竜の絶滅によって、哺乳類が適応放散として、多くの哺乳類の系統が放散的(四方八方)に進化した。注)参考資料→「適応放散」(fromWikipedia)
単一の祖先から多様な形質の子孫が出現する、生物の進化に見られる現象
[重しが取れた結果]
◎これは、恐竜という重しが取れた結果である。生物が海から陸に上がったのは、紫外線などの有害電磁波という重しが取れた結果である。
[新しい環境が新しい進化を促進]
◎このように、今まで、生息できなかった領域、環境に空白ができたり、新しい領域、環境が創造されると、そこが進化の繁華街と化す。とにかく、新しい環境が新しい進化を促進する。
[環境の変化、環境の創造]
◎上で見たように、進化が促されるのは、環境の変化である、環境の創造である。生物は環境なしでは生きられないし、環境に適合するのが、繁栄の道である。
[大企業が海外転出すれば]
◎これを、日本の企業に当てはめれば、日本の大企業がぞくぞくと海外に転出していけば、そこに空洞が空く。
[中小企業が続々と]
◎そうすれば、大企業に押さえつけられていた、単なる下働きに甘んじていた中小企業が続々と、その空いた環境へと乗り込んでゆくという構図をわたしは頭に描いた。
[不況期間が待ち受ける]
◎もちろん、即座に空洞が埋まるわけではないので、埋まるまでは、かなりの不況期間が待ち受けているだろう。
[先には進化が待つ]
◎しかし、その先には進化が待っている。ということで、日本の大企業の海外転出は長い目で見れば、歓迎すべき情況ではないかと思っている。
[支配的な恐竜はいずれ滅びる]
◎そうでなくても、GMがそうであったように、支配的な恐竜はいずれ滅びる運命にある。日本でも、大企業が、例えば、かつて華やかであった繊維産業が総崩れになってしまったという過去がある。
[新しい産業が育った]
◎それによって、日本がダメになったわけではない。その後も立派に立ち直っている。そして、新しい産業が育った。電気製品関係の分野から、あたかも哺乳類が適応放散したかの如くに新しい産業が育った。
[トヨタももはや恐竜化]
◎もしかすれば、トヨタももはや恐竜化してしまったのかも知れないという思いがある。つまり、競争相手がいないが故の停滞期に入ったと。
[我が身に返ってきた]
マイクロソフトが、競争相手を次から次へと潰していったことが、結果的には我が身に返ってきたのかも知れないというふうに、私は感想を持っている。
[自動車販売の不振]
トヨタの今回のあの赤字を見せつけられれば、その感を深めてしまう。参考資料→「トヨタ:社長、赤字転落を謝罪 章男氏、社長就任へ−−株主総会」=from"毎日jp(毎日新聞)"
世界的な景気低迷による自動車販売の不振で、トヨタは09年3月期に71年ぶりの営業赤字に転落。10年3月期も8500億円という巨額の赤字となる見通し
[上回る進化を遂げた新生物が登場]
◎ということを考えると、この不況は、新しい何かを連れて戻ってくるのではないかという期待も抱かせる。生物の進化は、ほとんどの場合、環境の激変に対応できなくて、退場した支配的な生物の後に、それを上回る進化を遂げた新しい生物が登場する。