真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

グーグルの強引な作法がもたらすもの

[グーグルは強引]
◎とにかく、グーグルは強引である。グーグルが、世界中の書籍をデジタル化する「グーグルブック検索」を押し進めている。そして、訴訟を起こされ、和解に入った。
[和解内容の説明会]
◎米国作家協会と全米出版社協会が5月に、東京で日本の作家団体向けにその内容について説明会を開いた。
[世界中に押し付ける]
◎その席で、「何が良いことかを勝手に決めて世界中に押し付けている」と、日本側の出席者は顔をしかめた。
参考資料→「アメリカよ・新ニッポン論:第4部・受容の終わり「黒船」グーグル」=from"毎日jp(毎日新聞)"
注)以下のかぎ括弧「」はそこからの引用内容。
[それに対して好意的]
◎でも、私は内心ではそれに対して好意的でもある。わたし自身も、グーグルが押し進めている「世界中の書籍のデジタル化」には大賛成である。
[グーグルの理想は尊敬できる]
◎日本の国立国会図書館の長尾真館長は、「世界の文化を万人が利用できるようにしようというグーグルの理想は尊敬できる」という立場を取る。同感である。これもグローバル化の一環である。
[強引でなければ貫徹しない]
◎今までにない新しいことをする場合には、かなり強引でなければ貫徹しないだろう。みんなの意見を聞けば、何もできなくなってしまう。織田信長がそうであった。何かをすれば、必ず強い抵抗勢力が出現する。
[織田信長が大嫌い]
◎わたしは若い頃、織田信長が大嫌いであった。その残忍な性格に嫌悪していた。しかし、今では、あの時代ではその方法も致し方なかったのだろうと納得できている。
参考資料→(私のブログ)「織田信長誕生の必然性」
[関心のある人物]
◎ちなみに、わたしは自身のこのブログで、今まで463回の記事において、織田信長という言葉を19回使ってきた。それほどわたしにとって関心のある人物である。
[首を引っ込める]
麻生首相のように、何かをしようとのろしを上げる時に、強く抵抗する勢力が現れると、すぐに首を引っ込めて、無かったことにしようと、そんなことを言ったことはありませんと強く宣言する。カメかカタツムリかほおかむりか。
[相手国の事情は顧慮しない]
◎「米国が単一の理想と基準を世界に押し広げる時、相手国の事情はほとんど顧慮しない」ということがずっと続いてきた。戦争すら辞さない強引さであった。
[個人としては感謝]
◎でも、日本に押しつけられた、平和憲法や自由、平等、民主主義には、わたし個人としてはとても感謝している。
[強引さは不可欠の資質]
◎新しいことを創造しようとする、構築しようとするリーダーには、ある程度の強引さは、不可欠の資質である。それは先ほど言った、のろしを上げると、強く抵抗する勢力が現れるからである。
[集団全体のルール化]
◎大胆な発想で何かを初めて、それを集団に対して集団全体のルール化する。後から来る者には、それを飲むか、集団から退場するかの選択しかない状況を作り出す。
[グーグルはそのようにして成長発展]
◎グーグルは、そのようにして成長発展してきた。Youtubeでも最初はそれに反対する勢力が多かった。が今では、Youtubeを利用する勢力の方が大多数である。形勢は完全にひっくり返った。
[活用する人々には恩恵]
◎それは、確かに悪い部分を持ちはするが、今までにない、新しいものを持ち込み、生み出し、それを利用する活用する人々には多大の恩恵をもたらす。
[小泉元首相に人気があった理由]
◎ある分野を引っ張ってゆくリーディング的存在には、是非ともほしい気概である。麻生首相に人気がないのはそのせいである。小泉元首相があれほど人気があったのもそういう理由からである。
[新しい生存環境を創造構築]
◎グーグルの作法は、新しい生存環境を創造構築する方式である。新しい環境を生み出すか、後からその新しい環境に入ってゆくかでは、グーグルは、必ず前者に組みする。
[荒れ地を開墾]
◎これは荒れ地を開墾するようなものである。田畑にとっては、そこにある邪魔な石や切り株は取り除かねばならない。それをした後には、そこからは豊かな実りという可能性が開く。
[スティージョブズ]
◎今、米AppleのスティージョブズCEOも、そういう存在として、IT業界に君臨している。彼は、今までにない、何か新しいものをひっさげて現れるのではないかと期待される存在である。
[マイクロソフトの陰が薄くなる]
◎それに引き替え、もはやマイクロソフトの陰が、どんどん薄くなりつつある。ビルゲイツも過去にはリーディング的存在としてパソコン界に君臨した。彼は数々の敵を踏みつぶしてきた。
[個別パソコンの林立]
◎彼も新しい生存環境(個別パソコンの林立)を創造構築したが、その環境は過去へと遠ざかって、今は個別パソコンの林立がネットによって一つの巨大なネットワークの森(新しい生存環境)へと変貌した。
[ネットワークの森を豊かに]
◎そして、そのネットワークの森を豊かにしたのは、グーグルである。その森に集団全体のルールとして「無料」を投げ込んだ。
[新しい生存環境を創造構築した先見性]
Youtubeを買収して動画を、ネットワーク内の巨大メディアに育てて新しい生存環境を創造構築した先見性は見事である。初めはそれをがらくたのおもちゃと感じた人すらいたのに。
[検索連動型広告という新しい生存環境]
◎また、ネット内に「検索連動型広告」という新しい生存環境を普及させた。「検索連動型広告」によって、新しい広告手法が普及した。
[巨大な生態系の構築]
◎それによって、仲介するグーグル以外にも、広告主がその分野に集まり、広告の掲示主(ブログやホームページの持ち主)もそこに群がった。新しい巨大な生態系が構築された。この先グーグルは何を私たちにもたらすのだろうか。