真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

ライオンは弱者を食い尽くさない

[今の自民党は]
◎今の自民党は、「全体最適」よりも「部分最適」を優先させる。日本の政治を預かる自民党が、日本全体(国民全体)のことはそっちのけで、自民党のことしか考えていない。
from読売新聞から借用
[内閣支持率に反映]
◎その姿は国民には見え見えである。だから、それへのイライラとして、内閣支持率低下として反映されている。
参考資料→「内閣支持率が続落19.7%に…読売調査 : 政治」=from"YOMIURI ONLINE(読売新聞)"
[不支持として跳ね返る]
◎政府自民党(与党)が、国民のためと称して、自分たちのこと(特に支持率上昇)を考えて動けば動くほど、自分たちへの不支持という形で跳ね返っているという己の姿が見えないのだろうか。
注)がま蛙は鏡に映る己の醜さに脂汗を流す。それは切り傷に効くらしい。自民党はもはやガマガエル以下か。
[姿見鏡が割れている]
◎化粧をすればするほど醜く変身してゆくとは、もはや哀れと言うしかない。すでに政府自民党(与党)内の姿見鏡が割れてしまったのだろう。
[全体と部分と]
◎全体とは、人間で言えば、身体とか心とかを含む丸ごとである。それに対して、部分とは、心臓とか脚とか、全体に所属する部分である。
[個別合理性と全体合理性]
◎別の言葉で言えば、「個別合理性」と「全体合理性」である。個々の事案だけを視野に入れての判断に間違いはないとしても、全体の中で見れば、それはおかしいだろうとなる。正しいけれども間違っているといえる。
[合理的判断=最適な判断?]
◎例えば、人(全体)が忙しく働いているのに、心臓(部分)だけ、「私はゆっくり動きたい」では、全体の動きがおかしくなる。それでは全体にとって合理的な判断ではない、最適な判断ではない。
[時間的な視野をも射程に]
◎だが、「全体合理性」とか「全体最適」とかは、空間的なこと(全体)だけの考慮ではダメである。時間的な視野をも射程に入れなければならない。
[時代の先を一歩も二歩も行く]
◎例えば、教育においては、今現在の時代に合ったというよりも、時代の先を一歩も二歩も行く教育でなければならない。というのは、6歳の児童が大学を出て社会人になるまでに16年かかる。その視野がないと不幸になる。
[時代遅れの頭脳を育てる]
◎そう考えると、最低1世代ほど先を見据えた教育でなければ、時代遅れの頭脳を育てることになる。日本は早急に教養的な教育ではなく、実利的専門的な教育優先へと舵を切るべきである。
[今では18位]
◎かつて(1993年には)日本の一人当たりのGDP(国民総生産)が2位だった。それが、今では18位になっている。もはや一流国からは遠くへ流されてしまった。
[30ヵ国中19位]
労働生産性が加盟30ヵ国中19位だ。その原因は、一にも二にも教育だと思える。この生産性の低さは、個性に合った専門教育のなさから来るのではないか。最も必要な教育は、能力(特に専門的能力)の開発である。知識の追加増量ではない。
[日本の繁栄は借金で手に入れた]
◎強く知るべきである。日本の繁栄は、ある意味借金を重ねることによって手に入れてきた。その結果、日本の債務残高は、GDP(国民総生産)比で148%という先進国随一の水準にまで達している。
[日本は多重債務者]
◎つまり、借金に借金を重ねての繁栄だったのだ。もはやその借金ができる余力がないがための没落である。我々の国は真の繁栄ではなかったのかも知れない。日本は典型的な多重債務者である。
[21カ国中20位]
◎官僚や役人によって支えられている、行政サービスの満足度では、日本は21カ国中20位というさんざんたる有様である。役人の非能率さはつとに有名であるが。
[専門的能力を要求しない結果]
◎これも役人は、知識をどれだけ持っているかという知識量だけを量ってきたツケではないか。21カ国中20位は、専門的能力を要求してこなかった結果が表れていると感じる。
[ひたひたと没落の道を歩む]
◎これが政府を支えてきた自民党(と公明党)の与党が行ってきた政治である。そして、それを許してきた国民のつけである。実にさまざまな面で日本はひたひたと没落の道を歩んでいる。
[政治の役目は全体合理性と全体最適]
◎政治の役目は、全体合理性と全体最適を目指すことである。市場は短期的な視野しか持ち得ないから、政府はそこに長期的視野をも導入する。世論も短期的な視野しか反映されない。そのような問い方しかしないメディアの責任もあるが。
[前頭連合野は長期的視野を導入]
◎脳においては、脳の最高階層に位置する「前頭連合野」は長期的視野を導入する。長期的視野を導入するとは、できるだけ多くの情報から空間的時間的全体合理性と全体最適を導き出すことである。
[ライオンは弱者を食い尽くさない]
◎唐突だが、ライオンは、野生動物界(草原世界というべきか)の強者であるが、ライオンは弱者を食い尽くさない。
[蓄財をしない余剰を持たない]
◎ライオンは、蓄財をしない、余剰を持たない。キリストは空の鳥と野のユリを引き合いに出して言った。「あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります」と(マタイの福音書6章25〜34節)。
[弱者も生存し続けられる]
◎満腹になれば、次に空腹が訪れるまで、食事しない。強者がそういう態度であるから、野生動物界では強者と同様に弱者も生存し続けられる。
[強者は蓄財と余剰を常に考える]
◎しかし、人間という強者は、蓄財と余剰を常に考える。強者は弱者のパイをも奪おうとする。自由放任では格差の拡大が必至である。そのために、人間世界には、政治が絶対に必要である。
[時代の先を行く政治]
◎時代に合ったというよりも時代の先を行く教育でなければならないのと同様に、政治は時代に合ったというよりも時代の先を行く政治であらねばならない。全体合理性と全体最適を目指して。
[強者による部分最適や個別合理性]
◎さもないと、強者による、「部分最適」や「個別合理性」が幅を利かせて、好き勝手をする。アメリカ発の金融危機がそれを雄弁に語っている。人間の欲望は際限を知らない。