真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

2010/09/14をもって小沢一郎の時代は終わった

民主党代表選」
◎2010/09/14に実施の民主党代表選では、私は、絶対に小沢氏側が勝って欲しくはなかった。その理由は、私のブログ記事、1)「日本はX理論からY理論へと進展すべき時期」、2)「X理論の小沢氏とY理論の菅首相」、3)「民主党が民主党になるのか、それとも自民党政治に逆流するのか」、4)「小沢氏は国民を完全無視して権力奪取へ向かうのか」を参照していただければ有り難い。
「代表選の開票結果」
◎祈るような気持ちで、民主党代表選の開票結果を見守った。蓋を開けてみると、菅首相と小沢氏との得票差は意外なほど開きがあった。
「拮抗した展開が予想された」
◎それを目にするまでは、もしかすれば、小沢氏が勝つかも知れないという恐れの気持ちがあった。というのも、さまざまな報道機関が発表する事前調査では、最後の瞬間まで、かなり拮抗した展開になることが予想されていたからだ。
「60%も獲得」
◎だが、予想に反して、菅首相は、1)国会議員、2)党員・サポーター、3)地方議員が、与えられたすべてのポイント数の中、60%も獲得している。
「選挙にめっぽう強い小沢氏」
◎私は、たとえ菅首相が勝つとしても僅差だろうと予想したいた。だが、なんといっても、選挙にはめっぽう強いという評価の高い小沢氏のことである、菅首相が勝つという確信はなかった。
「国会議員票においてさえも」
◎だのにだのに、首相は、劣勢だ、もしかすればかなり差を開けられると見られていた国会議員票においてさえも、412ポイント(206人)を獲得していた。
「小沢氏を上回る」
◎これは、400ポイント(200人)を取った小沢氏を上回ってさえいる。あまりの呆気無さに、気が抜けてしまった。知らずに完全に炭酸の抜けたサイダーを飲む気持ちである。
「耳を疑うほどの圧勝」
◎さらにさらに驚いたことには、党員・サポーター票においては、菅首相249ポイント対小沢氏51ポイントで、目を疑うほど耳を疑うほどの圧勝である。
「すべてで小沢氏を上回った」
◎地方議員票でも順当に菅首相60ポイント対小沢氏40ポイントと勝利した。つまり、菅首相は、1)国会議員、2)党員・サポーター、3)地方議員のすべてで小沢氏を上回ったわけである。
「意外や意外」
◎それにしても、前評判からすれば、国会議員票は絶対に小沢氏が上回ると思った。その差の大きさが心配だった。だのにこの結果である。意外や意外というほかない。
「動向や風向きを読んだ」
◎おそらく、態度を最後まで決められずにいた特に新人議員たちは、有権者(世論)の動向や風向きを読んで、菅氏に流れたからなのだろう。「小沢ガールズ」はなんだったのだろう。
「勝ち馬に乗る」
◎あるいは、終盤の風評を聞いて、「勝ち馬に乗る」という意識が働いたのかも知れない。あるいは、小沢氏からのムチを恐れる必要はないと感じたのかも知れない。
「ついて行くのはごくわずか」
◎ある報道からの引用だが、「小沢氏は『最後の戦い』に負けた。党を割ってもついて行くのはごくわずかではないか」と、選挙プランナー三浦博史が述べていた。
「落武者」
◎党を割る小沢氏に付いて行っても、下手をすれば「落武者」にしか過ぎなくなる。
「お金と地位」
◎小沢氏が恐れられたのは、彼がお金と地位を持っていたからであり、その「お金と地位」をともに取り上げられた彼に待っているのは、悲哀だけであるのか。
注)小沢氏には隠し資金がかなりあると言われている。
「隠れ小沢支持がいなかった」
◎優勢だとされた国会議員票ですら下回った敗因について、「隠れ小沢支持が実はいなかったことが明らかになった」と読みの甘さを批判する者もいる。
参考資料⇒「山岡副代表が見通し「国会議員票で大差」」=from"スポニチ Sponichi Annex"
「気力も体力ももはやない」
◎68歳の小沢氏には、民主党を割って、新しい政党を造り上げるだけの気力も体力も、もはやないのではないか。もしかすれば、「小沢ガールズ」は蜘蛛の子を散らすように、離れていく可能性だって高い。
「選挙という洗礼が」
◎議員には、選挙という洗礼が必ず待っている。小沢氏に従いて行って、次も当選する可能性はどれだけあるだろうか。「小泉チルドレン」という言葉が思い浮かぶ。
「地盤看板カバン」
◎離党する時には、必ずその点(公認の獲得、選挙資金の手当、後援者の支持など地盤看板カバン)を突いて思いとどまらせようとする。
民主党というネームバリュー」
◎次の選挙でも、比較第一党はおそらく民主党であろう。民主党自身が大多数から見放されることはないだろう。まだまだ民主党というネームバリューは大きい。
「連立相手が名乗りをあげる」
民主党が安定すれば、連立を組む相手が名乗りをあげる可能性が高い。不安定なときに連立を組めば、民主党と共倒れになる可能性が強いからだ。
「小沢氏側の結束力次第」
◎小沢氏側の結束力が弱まり、民主党内が安定すれば、かなり政治の世界は安定するのではないかと感じられる。これは単なる希望的観測だろうか。
「オーラ、幻想、影響力がはじけ散った」
◎「2010/09/14」は、小沢一郎が放っていたオーラ、幻想、影響力、神話が、バブル崩壊のように、はじけ散った、霧散した日だと、のちのち語られるようになるのではないか。