真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

西郷隆盛と小沢一郎と西南戦争と

小沢一郎の時代は終わった」
◎私は、前回このブログで、「2010/09/14をもって小沢一郎の時代は終わった」という記事を書いた。その中で次のようなことを述べた。

68歳の小沢氏には、民主党を割って、新しい政党を造り上げるだけの気力も体力も、もはやないのではないか。もしかすれば、「小沢ガールズ」は蜘蛛の子を散らすように、離れていく可能性だって高い。
議員には、選挙という洗礼が必ず待っている。小沢氏に従いて行って、次も当選する可能性はどれだけあるだろうか。「小泉チルドレン」という言葉が思い浮かぶ。
「返り咲く可能性は極めて薄い」
◎私は、小沢氏が、民主党内の主流派に返り咲く可能性は極めて薄いと感じたので、「小沢一郎の時代は終わった」という題名をつけた。
西郷隆盛
◎所で、小沢氏は、テレビ番組の中で、情的に好きな人物として「西郷隆盛」を挙げたそうである。好きな理由として「いかにも日本人的だから」と答えている。
西郷隆盛小沢一郎
◎ということで、今日は、西郷隆盛小沢一郎を並べて見てみることにする。特に、「西南戦争」=from"Wikipedia"を中心にして見比べてみたい。
参考資料⇒「「維新後、西郷さんの末路は…」首相、小沢氏を念頭?」=from"asahi.com朝日新聞社)"
参考資料⇒「代表選は「西南戦争」=小沢氏排除で政権交代完結?−菅首相」=from"時事ドットコム"
参考資料⇒「【幕末から学ぶ現在(いま)】(78)小沢氏と西郷隆盛の違い 東大教授・山内昌之」=from"MSN産経ニュース"
「知識を拝借」
◎しかし、私は、そのような知識をほとんど持ち合わせていない。それで、多くを"wikipedia"(主に「西南戦争」)から、知識を拝借させていただく。感謝、感謝。
龍馬伝にも登場」
西郷隆盛といえば、私が毎回欠かさず見ているNHK大河ドラマ龍馬伝」にも登場する。このドラマは現在幕府が長州に戦争を仕掛けるという時期に差し掛かっている。
西南戦争
◎でも、私は、主に「西南戦争」を取り上げたいので、時間を飛ばす。西郷は、明治10年(1877年)、私学校生徒に擁されて、西南戦争を起こすが、政府軍に敗北し、切腹した。
「士族による武力反乱」
◎その西南戦争であるが、明治10年に現在の熊本県・宮崎県・大分県・鹿児島県において、西郷隆盛を盟主として起こった士族による武力反乱である。
廃藩置県で全国の直轄化」
◎では、なぜ武力反乱を起こしたのだろうか。そこへ至る道筋を述べる。明治政府による1871年廃藩置県で全国の直轄化が完成した。
「俸禄の支払い義務を受け継ぐ」
◎しかし、反面、各藩の借金および士族への俸禄の支払い義務を受け継いだ。それによって、家禄支給は政府歳出の30%以上となってしまった。
「特権階級の士族の廃止」
◎結果、政府は、赤字財政健全化のため、生産活動をせずに俸禄を受けている特権階級の士族の廃止を目的に四民平等を謳い、1873年に徴兵制、1876年に「秩禄処分」(=from"Wikipedia")を行った。
「金禄公債証書発行条例」
◎近代化を進めるために、中央政府は、1876年(明治9年)3月8日に「廃刀令」を、同年8月5日には「金禄公債証書発行条例」を発布した。
「武士最後の特権を奪う」
◎この2つ「廃刀令」と「金禄公債証書発行条例」は、帯刀と禄の支給という旧武士最後の特権を奪うものであった。これが、士族に精神的にも経済的にもダメージを負わせた。
「不満を持つ士族の反乱」
◎このように士族解体の方向が決定付けられてしまったため、それに強い不満を持つ士族の反乱が頻発した。例えば、熊本県で「神風連の乱」、福岡県で「秋月の乱」、山口県前原一誠による「萩の乱」が起こった。
「日本最後の内戦」
◎そして、最大規模で日本最後の内戦、西南戦争へと至った。つまり、西南戦争の目的は、「士族の特権確保」「特権回復要求」であった。
「幕末維新期が終結
◎西郷の戦死によって、武士を中心とした幕末維新期が終結し、明治政府の本格的な始まりとなった。西南戦争とは江戸時代を引きずった思想の終結でもあった。
西南戦争の性質」
◎このようなことを考えに入れれば、菅首相側が、小沢氏側を西郷隆盛と比較させたい理由は、西南戦争の性質にあるのだろうと思える。
市民運動家を原点の菅首相
◎ということで、私は西南戦争を中心にして詳しく紹介してみたわけである。市民運動家を原点としたい菅首相には、プロ政治家と感じさせる小沢氏を西郷隆盛と見たいのはうなずける。
「市民的感覚を麻痺」
自民党は、長年の一党独裁的政治権力を持ち続けた結果、素人的・市民的感覚を麻痺させ、世論との乖離が甚だしくなった。それでも、首相の座をたらい回しで死守し続けた。
自民党的な残滓」
◎それを民主党が奪還したが、民主党を先導する小沢一郎氏の政治手法には、残念ながら、自民党的な残滓が数多く残っていた。もちろん、選挙プロとしての能力は高いが。
民主党の代表選を西南戦争と」
◎それで、今回の民主党の代表選を「西南戦争」と捉えてみた。そうなれば、小沢氏を西郷隆盛と見ることになる。さらに、彼自身が西郷隆盛が好きだという。
「国民政府の本格的な始まり」
◎この民主党の代表選は、意義的には、単に民主党の代表選だけにとどまらず、政治的幕末維新期が終結し、四民平等の明治政府の本格的な始まりとなるのだろうか。