真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

「原発ゼロ」と、時代は集中から分散へ。

最近、小泉元首相が盛んに「原発ゼロ」を訴えている。ということで、今日は原発ゼロについて考えた。まずはじめに、私も、原発ゼロについては大賛成である。
参考)世論調査:小泉元首相の「原発ゼロ」発言に「賛同する」55%、「賛同しない」34%
参考)小泉元首相:「原発ゼロ」決断を安倍首相に促す−再稼働も否定的 (1) - Bloomberg
陰の声)小泉進次郎衆院議員が復興政務官に就任した。それと軌を一にするように、父・純一郎元首相が「即時原発ゼロ」を打ち出している。つまり、息子への援護射撃だという考えである。
私が原発ゼロに賛成の理由は、時代が集中から分散へ向かっているからである。これはさまざまな分野で言えることである。
原子力発電は、典型的な中央集中型である。中央集中は効率を考えれば大きなメリットがある。が逆に、原発一基停まれば、その影響は甚大である。メリットは別な視点から見れば、デメリットである。
では、原子力発電に変わる発電方法といえば、再生可能エネルギーの利用が考えられる。
注)再生可能エネルギー:「太陽光、風力、波力・潮力、流水・潮汐、地熱、バイオマス等、自然の力で定常的(もしくは反復的)に補充されるエネルギー資源」引用from"再生可能エネルギー - Wikipedia"
中央集中型の原子力発電に対して、再生可能エネルギーは、小規模であるが、日本全国に設置できる、狭い場所でも発電に利用できるという利点がある。
しかも、すでに、送電調整をして電力をやりくりできる装置も開発されている。つまり、それを利用すれば、電力を自在に融通することができる。塵も積もれば山となるという方式である。
スマートメーター等の通信・制御機能を活用して、停電防止や送電調整のほか、多様な電力契約の実現や人件費削減等を可能にした電力網」を「スマートグリッド」という。
それによって、「デジタル・コンピュータ内蔵の高機能な電力制御装置同士をネットワークで結び合わせ、従来型の中央制御では達成できない自律分散的な制御方式を取り入れることで、電力網内での需給バランスの最適化調整」ができる。
参考)東電の次世代電力計、60アンペア仕様の落札企業決まる GE富士電機など3社 - MSN産経ニュース「平成26年度に管内に約114万台の設置を目指す次世代電力計(スマートメーター)」
話は変わるが、かつて、事業仕分けで、蓮坊氏がスパコンを槍玉に挙げて話題になったが、ごく普通のパソコンをつないでも、スパコンは作れる。
「高性能の64ビットWindowsを搭載した約1万台(9,728台)のパソコンを協調動作させることのできる」「基盤技術により、世界でもトップクラスのスパコンなみのスピードを実現できる」引用from"Windows PCでスパコンを実現。イマジオムが基盤技術を開発 :ベンチャーニュース:Venture Now(ベンチャーナウ)"
その元になっている、そもそものインターネットは、典型的な分散型システムである。分散によって、破壊に強いシステムになっている。
さらに、私も使っている"wifi"に関して。2012年11月末現在の屋外基地局設置数は21,340局で、2012年11月末現在で385万の加入者。大まかには、一つの基地局は、200人ほどを受け持っていることになる。これもきわめて分散型システムといえる。
電力の話に戻すが、「家庭用で標準的な出力3kWの太陽光パネルを搭載した住宅の年間発電量は約3000kWhになる。季節や天気に左右されるが、1日に平均すると8.2kWhの電力を発電する。
そのうち家庭で消費されるのは45%ほどと言われている。従って余剰電力は55%、すなわち4.5kWhを1日に売電することができる。
参考)「一人あたりの消費量では日本は一日23.35kWhで世界平均(8.18kWh)のほぼ3倍」引用from"消費電力 - Wikipedia"
現在の固定価格買取制度では、1日に190円弱の収入が得られることになる。年間にすれば7万円ほど手元に戻ってくる」引用from"スマートハウス基礎講座(2):創エネ・蓄エネの実現方法と導入メリット (1/2) - スマートジャパン"
参考)「福島第一原子力発電所の年間発電量は、日本全国の住宅の屋根にあるソーラー・パネル(2011年現在80万件)による発電量の約10倍」
参考)「太陽光のエネルギーは膨大で、地上で実際に利用可能な量だけで世界のエネルギー消費量の約50倍」「ゴビ砂漠に現在市販されている太陽電池を敷き詰めれば、全人類のエネルギー需要量に匹敵する発電量が得られる」
今では、家庭での発電装置ですら、売電できるほどの能力を備えるほどになっている。また、電気自動車があれば、それが蓄電機能をもたせられる。
それらが各家庭で実現できれば、家庭は自前の電気だけで生活できることになる。さらには、発電家ともなれる。