真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

橋下市長の最も大きな高いビジョンは何なのか

私は、大阪に住むものとして、橋下市長には関心がある。しかし、最近の発言などを見聞きしていると、彼についてどんどんわからなくなってきた。
橋下市長の世論調査がでたのでそれを引用from"橋下市長支持低下49% 大阪都構想、反対が上回る 府民世論調査:朝日新聞デジタル"
1)「大阪市橋下徹市長の支持率は、2月の前回調査の61%から49%に低下、不支持率は25%から31%に上がった」
2)「橋下市長の支持率が50%を割るのは初めて。知事時代は79〜54%だった。今回、全体の42%を占める無党派層では支持36%、不支持32%と割れた」
3)「大阪都構想、2010年以降、過去7回の調査ではいずれも賛成が上回り、前回は賛成48%、反対36%。今回は賛成32%、反対37%と反対が上回った」
4)「橋下氏は国政政党「日本維新の会」の共同代表に就いているが、「大阪の政治課題に重点を置くべきだ」と答えた人は64%にのぼり、「国の政治課題に重点を置くべきだ」とする人17%」
5)「日本維新の会の連携先としては、自民党27%、みんなの党5%、民主党4%、公明党3%の順だったが、「どの政党とも連携するべきではない」が44%」
橋下大阪市長に対する府民の気持ちは、私とほぼ同じだ。彼の支持率が下がってきた。それにつれてか、彼の掲げる都構想にも反対が上回ってしまった。
参考)大阪都構想「来年10月住民投票」、橋下代表 : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
私も大阪府民だが、大阪都構想についても概略的にしか知らない。都構想実現のためには、法改正が必要だから、国政に進出したのだろうが、地方行政と国政では規模が全然違う。
国政に参加するには、国民全体に訴えるべき構想が必要だが、それを持っているのだろうか。ただ大阪都構想の実現のためだけに、国政に進出するのは全くの筋違いではないか。
この質問の中にあるように、都構想の実現のためだけならば、法改正を期待できる既成政党との連携を考えるべきではないか。
ということを考えると、橋下市長の国政への進出の真意がわからない。ましてや、石原元都知事との合併はなにゆえだったのだろうか。
石原元都知事は完全に終わってしまった過去の人、それとお友達は敬老会のメンバー。維新のイメージダウンは計り知れない。それがわからなかったのだろうか。
また、都構想への反対が上回った今となっては、地方行政に関しても、未来に向けたビジョン、未来構想を、改めてはっきりさせるべきではないか。
気になるのが、本当は、大阪都構想しか明確なビジョンを持っていないのではないかという疑問である。
大阪都構想が最も高い位置に来るビジョンなのだろうか。あるいは、更にもっと高いビジョンを実現させるための手段としての都構想なのか。つまり、最も大きな高いビジョンは何なのかを改めて表明すべきなのではないか。
彼の最近の発言などから、市民は、府民は、国民は、彼の政治家としての国を方向づける未来構想を組み立てられないでいるのではないか。
例えば、慰安婦問題。彼にとっては重大な問題なのかもしれないが、一般市民・府民からすれば、何故そこにそんなに力点を置くのか、その真意が見えない。
また、自民党との連携も視野にいれていたようにみえたのに、それでは埋没しかねないと考えたのか、いつの間にか野党との共闘を模索している。
そのようなふらふらとした態度が見えてしまったり、慰安婦問題でカッカしたりと、心のなかにしっかりしたふらつかない構想を持っているのかと疑いたくなる。
私達は、ある人を知るのに、さまざまな言動という各論を知り、それらを体系化することによって、その人の総論を理解することができる。しかし、私には、橋下市長の言動を体系付けられないでいる。
地に足をつけた行政マンと同時に、未来に向けて羽ばたく明確なビジョンを持つ政治家としても、期待していいのかどうかを判断するための材料がほしい。