真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

意識と量子の相互作用

私は、NHKスペシャルを、定期録画している。デジタル放送に切り替わるのを期にテレビを買い替えた。その新しいテレビは録画機能を揃えているが、これはほんとうに便利である。
2014年3月22日(土)のNHKスペシャル「超常現象科学者たちの挑戦」を録画で見た。今回は、感動に近いものを感じながら見た。
内容は、“超常現象”(心霊現象、生まれ変わり、テレパシーなど)を最新科学で解析すべく挑もうするものである。
番組の進行役として、阿部寛が登場しているが、ドラマ「トリック」を思い出させて、硬いNHKにしては、面白い仕掛けだなと感じた。
幽霊の登場時に冷気を感じるという。それは、無意識裏に感じた恐怖の身体表現だという。でも、私の経験から言うと、冷気を感じるのは、怒りなどのマイナス感情を抱く霊(例)に限られる。
心やさしい霊には、逆に暖かささえ感じられる。とはいっても、心優しい霊がこの世に現れる必然がないが。無念、残念の気持ちが、出現の理由なのだから。
番組内で、恐怖を感じたネズミが実際に背中の体温が低下をするのを見て、単なる比喩ではなく、実感だったのだと知った。
番組の中で、特に、量子論と意識の関係がなるほどと驚嘆した。ここからはそれに関連した話をしたい。
「量子とは、とても小さな物質の単位のことです。物質を形作っている原子そのものや、原子を形作っているさらに小さな電子・中性子・陽子といったものが代表選手です。「光」の正体である「光子」も量子です。その他にも、ニュートリノクォーク、ミュオンなどといった、これ以上分けられない素粒子も量子です」引用from"(1)量子ってなあに?:文部科学省"
物質の下位階層が、原子であるが、その原子の階層と、その原子よりもさらに下位の階層も量子の世界である。
量子世界では、それぞれの粒子で状態が重なり合うだけでなく、複数の粒子がセットで状態の重なりをつくることがある。このような連携を「量子のもつれ」という。もつれ合いが、離れた粒子の間で保たれると、量子力学の特徴である非局所性が現れる。
非局所性とは、離れた場所にあっても相互に絡み合い、影響し合っているという性質である。
つまり、量子同士のもつれの状態になると、空間は無視される。どんなに離れていても、即座に影響を与え合う。同調している、同期している関係になる。
これはテレパシーを証明する可能性がある。
例えば、乱数発生器は、電子(つまり、量子)のスピンを利用したものである。「オリンピックやニューイヤーなどの世界的なイベントがあると,たびたび乱数が偏るという観測結果が報告されている」
つまり、意識が量子に影響を及ぼしているという証拠、根拠であるという。
科学は、科学が解明できないものは、存在しないと否定する、科学帝国主義だと感じていたが、科学者の中には、現在の科学で知り得る範囲はここまでだと示すに留める謙虚さももち合わせているのだと、この番組を見て感じた。