真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

科学の発達が、自然志向、本物志向をももたらす

私は、最近、「白湯毒出し健康法」(体温を上げる魔法の飲みもの)、「デトックスで体内浄化」(毒を出してやせる!キレイニなる!病気が治る!)という本を、アマゾンで中古のものを買った。
デトックス (detox) とは、「体内に溜まった毒物を排出させること」である。つまり、二冊に共通のテーマは毒出し(デトックス)である。
その伏線となったのが、娘から、読んで見て、と渡された本、「医者に殺されない47の心得」(医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法)があった。
身体を良くする方法には、良いものを取り入れる方法と、身体の中にある悪いものを排出する方法とがある。つまり、足し算方式と引き算方式である。
私が若い頃には、何を食べても美味しいし、食材や調味料や添加物などは、全く気にしなかった。気にならなかった。これは若さの特権であろうか。
若さとは、身体的許容度が高い、大きいことであるが、年を取ってくると、この身体的許容度がどんどんと下がってくる。
数年前くらいから、缶コーヒーを飲んでもまずくて、吐きそうになることが度々あった。また、飲み終わると、舌に、調味料なのか何かわからないが、いつまでも、不快な味が残って、不味さを際立たせて、もうこれは飲まないぞ、決意させた。
缶コーヒー製造会社でもこれ(調味料や添加物による不味さ)がわかっているからだろうか、ブラックを勧める。でも残念ながら、私は、ミルクも砂糖も必須である。
それで、自販機では、できるだけ、自然由来の飲み物を選ぶようにしている。また、外で手軽にコーヒーが飲めるようにと、スティック状の粉末コーヒーを買った。
ところが、飲んでみると、まるで、調味料を飲んだような後味の悪さを覚えた。コーヒーを飲んだというよりも、舌にとっては、薬を飲んだ感触である。
本物志向とか、自然志向とかいう言葉があるが、どちらかと言えば、男性よりも、女性のほうが、その傾向が強いように思える。多分、一般的には、男性よりも、女性のほうが、感性が強いからなのだろう。
もしかすれば、男性よりも、女性のほうが、身体的許容度が低いからなのかもしれない。
化粧品にしても、食品にしても、その中に、添加物が多すぎる。例えば、味付けにしても、鰹と昆布で、出汁を取るよりも、化学調味料のほうが、手早く、安価に、作ることができる。
鰹と昆布で出汁を取ると、飲んだり食べたりした時に、自然に味が消えてゆくが、化学調味料では、いつまでも舌に残ってしまう。
注)「いつまでも舌に残ってしまう」のは、私だけの感覚かなと思って調べてみねと、「グルタミン酸ナトリウムの味に慣れると、たしかにこれのはいらない味は物足りなく感じます。逆に、添加されていない味に慣れると、うまみ調味料の味はきつく、舌の奥にいつまでも残る不快感を覚えます」引用from"調味料贅沢のすすめ"
私は、宿便取りという言葉は知ってはいたが、体の調子が悪い時や、病気の時には、良いもの(薬や栄養物)を取り入れることにしか意識がなかった。
だが、最近、体内に溜まった毒物を排出させることに関心が向かいだした。不調を元に戻すという方向から、不調の原因を体内から追い出す方向へと向かいだした。
私は、心の方も、体の方も、自然志向の方に傾きかけている。人工物に対する拒否反応が徐々に高まっている。
この原因の一つとして、退職後、自由な暇な時間が増えたので、それを運動に振り向けるようにしている。ハイキング、サイクリング、ウォーキングをするようになった。
現代は、科学の力によって、自然由来のものを、人工的に代替え品として作り出すことができるようになった。そのことによって、自然由来のものよりも、はるかに安価で手に入れることができるようになった。
だが、他方で、人工的代替え品が、不調の原因をも作り出している。繊維なども、自然由来のものではなく、化学繊維(化繊)が氾濫している。
ヒートテックは化学繊維であり、アトピーや肌の弱い子供、敏感肌の方には不向きな素材」である。引用from「ヒートテック皮膚炎にご注意!睡眠時は必ず綿100%!自分なりの睡眠の儀式を | KandaNewsNetwork
このような体験が、体験の報告が、体験からの警告が、本物志向とか、自然志向という方向を志向させているのだろう。
私も年を取って来たせいか、薬を飲んだり、ものを食べたりすると、それへの感性が高くなってきたように思える。薬をのむと、あっ、薬が効き始めた、と感じるようになった。
味覚も敏感になってきたように思える。暑い寒いの皮膚感覚も敏感になった。身体も、花粉症を発症し、花粉の飛来を敏感に感じ取るようだ。
夜子供が帰ってきた時など、ドアを閉める音とともに、私はくしゃみが出ることも多かった。
科学が発達するとともに、それによる、不調の原因をも作り出している事実にも目を向ける必要がある。科学の発達がもたらす不調が、自然志向、本物志向をももたらすようだ。
というのは、科学の発達とは、人工物の発明の歴史でもある。人間を自然からドンドンと遠ざける方向へと進んでいく。
科学の発達によってもたらされる、文明文化の発達は、人工物の氾濫である。それに伴って、自然に帰りたいという潜在的欲求も自ずと強くなる。
「医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法」fromアマゾン