真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

ドローンに対するおおらかな官邸と捕獲大作戦と進化と。

またまた、賞味期限切れな話題であるが、「官邸ドローン、"オモチャ"相手に騒ぎすぎ」from"東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト"。ということで、官邸の地に落ちた、ドローンを、拾い上げる。
上記記事から引用を2つ。
1)「放射性の物質を搭載したドローンが、首相官邸の屋上に「着弾命中」したという今回の事件」。それで、首相官邸の無防備さが露わになった。
2)「首相官邸にドローンが命中してから2週間もの間、発見されなかったというのは、警備当局にとって極めて間の抜けた話である。これまでも、フランスでの原発施設上空でのドローンの目撃、アメリカではホワイトハウス敷地内への不時着事件、お隣北京でも、外国人が飛ばしたドローンが、政権の中枢である中南海を撮影するというハプニングもあった」。
官邸の無防備さに、日本国中は、唖然としたのではないだろうか。しかも、2週間もの間発見されなかったという、そもそも警備がなされていたのかとさえ驚く無能ぶり。
安倍首相には、政権を守る、自らの命を守る気、自衛権を行使する気は全くないのだろうか。国民に向かっては、集団的自衛権すら獲得することを目指すというのに。
自らに対しては、危機管理意識の完全欠如を端的に表す、なんというおおらかさ、のんきさ。
ドローンは、生物兵器自爆テロを持ち込む可能性も大きい。原子力発電所をも簡単に狙える。戦争形態をも劇的に変えかねない発明品。ドローンによる、盗撮やストーカー行為、盗聴。他方で、撮影技法の飛躍的発展。救助活動への利用。
競技場上空は、ドローンで埋め尽くされるだろう。テレビ映像はドローンがカメラマンになる。警察はパトカーにドローンを載せて、犯人に目印を打ち込み追跡させる。
ロケット噴射装置を持つドローンで暗殺は日常茶飯事となる。ドローンが、催し会場上空の臨時電波中継器ともなる。遭難救助ドローン。ガイドドローン。
ドローンは、良きにつけ、悪きにつけ、爆発的な潜在的可能性を秘める発明品である。
話は変わって、アマゾンが、ドローンを配送手段として使う気満々だそうである。私は、それに対して、ドローン捕獲大作戦を提案したい。
ドローンと配送品とを、一気に捕獲しようという作戦である。私は、昔、草っ原で、ガチャガチャと呼ばれる、トンボ釣りの道具を使ったのを思い出してしまった。
輪ゴムに釣りの鉛のおもりを付け、他の端には長めの糸を取り付ける。それを空に向けて、打ち上げる。すると、トンボは、鉛を虫と勘違いして、寄って来る。そうすると、糸が羽に絡まって、飛べなくなり、落ちて来る。
それで、トンボではなく、ドローンを釣ろうという作戦である。これは、冗談、おふざけであるが、でも、そういう発想をする泥棒たちと、そういう発送をするアマゾン。
話は飛躍するが、進化の原動力は、食(拡大解釈して味方)と敵と性(魅力)であると、私は思っている。
敵からの攻撃に対する対処(生き延びるために)と、食の獲得(捕食)能力向上(生き長らえるために)と、(性的)魅力向上(自分の遺伝子をバトンタッチするために)とが、進化の方向を、決めて来た。
食(味方)をどういう方法で確保するかということも進化のもう一つの方向付けであるだけれども、自らを繁栄させるためには、性(魅力)も大きな要素である。
そこで、もっと一般化させるならば、敵をマイナス要素、食(味方)と性(魅力)をプラス要素と考えると、如何にして、マイナス要素(敵)を減らし、プラス要素(味方と魅力)を増やすかが、繁栄の基本事項となろう。
例えば、インターネットが発明されたら、次には、プラス要素(味方と魅力)を増やすことによって、普及させ、利用を拡大させるかということが、繁栄の基本事項だろう。
だが、実際には、最初は、検索能力でつまづいた。つまり、情報の無秩序さ(エントロピー)である。情報が増えれば増えるほど、エントロピーが増大し、もはや個人の能力では、収拾がつかなかった。
そこへ、ヒーローのグーグルが素晴らしい検索エンジンを携えての登場で解決に向かった。ネット利用者には、ネット内は全くのブラックボックス化している。それを見える化してくれるのが検索(表示方法)である。
しかし、次には、更なる敵、ハッカー(サイバー攻撃者)がネットの魅力をおとしめた。ブラックボックス化したネット内から、どんな恐怖が現れるかわからない怖さである。テレビからはい出てくる貞子のように。
このように、どんな発明品(もちろん、生物)でも、順調に成長/進化を続けてゆく可能性は極めて極めて低い。次から次へと、進行方向に、ハードルを置かれてゆく。
発明品に対して立ちはだかる敵を凌駕する機能を組み込むことによって、進化する。弁証法では、それを正(発明品)反(敵)合(統合/乗り越え)のホップ・ステップ・ジャンプで進化するという。つまり、敵がある意味で進化を促す役目にもなっている。
もちろん、それを乗り越えられなければ、淘汰(反による敗北)という、厳しい現実が待っているが。
ドローンに対する、敵と味方の激しい戦いぶりを、上空に飛ばしたドローンから高みの見物をしてみたいものである。
参考)「ドローン、不都合な真実 アベノミクスの目玉が安倍政権に冷水、テロ対策の有効な手段なし」fromビジネスジャーナル