真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

教育は明日行く

[知識は極大まかな体系]
◎私たちの持っている知識は、極大まかな(知識)体系になっている。つまり、雲のかたまりのように、遠くからはまとまっているが、その雲の中に入れば、しっかりとした集合性は感じられない。
[秩序づけて統一した体系]
◎なお、体系とは、個々のものを秩序づけ(関連づけ)て統一したものである。体系はシステムになっている。システムは、法則を持ち、判断・処理を行う。だから、知識体系は判断を行う、判断機能を持つ。
[知識体系は階層構造]
◎その知識体系は階層構造(高校野球が採用するトーナメント形式の構造)になっている。マンションのように多重の階層(多重構造)を持つ。一階、二階、三階と積み上げてゆく。
[具体の基礎の上に抽象能力]
◎階層構造である故に、例えば、抽象(上位階層・言葉知識)が使用できるためには、その下位階層である具体(下位階層・体験知識)に知識がある程度貯まっていなければならない。それ故に、生まれてから日々、赤ん坊はお乳と知識とを身体に取り入れているのだ。
[具体は感覚的知識]
◎なお、具体(下位階層・体験知識)とは、姿や形を持っているものであり、私たちの五感で感じることが出来るもの(感覚的知識)である。赤ん坊は五感を常にフル活動させている。ごく初期は主に口による触感優位であるが。
[言葉知識は具体の抽出]
◎抽象(上位階層・言葉知識)とは、ある特性(性質・機能など)に着目して、それを引きだしたものである。抽とは、コーヒー豆からコーヒーの成分を抽出するというような、抽出である。
[体験を持たないと抽象できない]
◎抽象とは、さまさまな個々の具体から、ある特性にだけ着目して引き出すことであり、引きだしたものである。それ故、抽象は法則である。だから、具体(体験)を持たないと、抽象はできないのだ。他人を中傷できても。
[トップダウン教育]
◎話を先へと展開してゆく。教育には、トップダウン教育とボトムアップ教育とがある。その内で、目標があって、目標が明確にあって、それに沿うように教育方針を立てる。これをトップダウン教育と呼ぶ。知識は、収束(焦点)的方向へ向かう。
[ボトムアップ教育]
◎それに対して、漠然とした目標(もちろんこれも目標ではあるが)があるだけで、できるだけ幅広く基礎知識を積み上げてゆこうとする教育。これがボトムアップ教育。この場合は、拡散(波紋)的方向へと向かう。どの分野にも間に合うように。
[基礎知識と専門知識]
◎教育場面では、ボトムアップ教育は、基礎知識、一般教養、一般知識、幅広いが浅い知識ということができる。それに対して、トップダウン教育は、専門知識、狭いが深い(or高い)知識へ向かう。
[五感をフル活動させる小学校教育]
◎小学校は、具体(下位階層・体験知識)の場であってほしい。できるだけ幅広い、具体的知識を取り入れてほしい。しかも五感をフル活動させる、身体活動させる場であってほしい。
[言葉知識が主体になり始める中学校]
◎中学校に入ってからが、抽象(上位階層・言葉知識)が主体になり始める。しかし、実際には小学校から抽象的無味乾燥な知識教育偏重だなと思う。十分な具体が取り込まれていないと、貧弱な抽象能力しか発揮できない。しっかり遊んだ子だけがしっかり抽象できる。
[本格的に専門知識主体高校]
◎高校はそろそろ専門知識が中心になってくる。しかし、現実には、余りにも一般教養・知識に片寄った教育が行われている。その結果、学生は、ただただあくびをかみ殺す日々を送るだけに過ぎない。もっともっと本格的に専門知識主体に移行すべきだ。
[プロとして通用する大学]
◎大学は、即戦力を求める社会(職場)で通用する専門知識の段階である。プロとして通用するレベルまでの教育が求められている。が現実には、多くの大学はまだまだ高校の延長戦かなという講義内容である。
[ダブルスクール]
◎学生もそれを承知しているので、ダブルスクール(大学と並行して専門学校へ通う)が当たり前となりつつある。特に、文系の学部では、就職を前にして、まず履歴書を修飾するためにも、資格が是非ともほしくなる。
[ダブルパンチ]
ダブルスクールは、親にとっては、ダブルパンチである。大学の学費と専門学校の学費とで、目から鱗でなく、火が飛び出し、それで家計は火の車になり、ついに家は火宅と成り果てる。
[同じことばかり習ってきた]
◎私が気になるのは、小学校、中学校、高校、大学と、同じことばかり習ってきたように思う。少しずつ難しくはなっているが。これでは世界に打ち勝つことは不可能だなとつくづく思う。自分の得られた知識を顧みて。それで今では家庭でプロを育てる指導がはやっている。
[一貫的知識体系を創り出せ]
◎もっともっと生涯教育、ゆりかごから墓場までの生涯の教育を、きちんと見直してほしいものである。世界に伍してゆけるだけの知識と能力を身につけられる一貫的知識体系を創り出してほしい。