真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

延命措置の拒否と尊厳死

[救命病棟に運び込まれた意識不明の老婦人]
◎今日のテーマ、"延命措置"のことを書こうと思った動機は、NHK、夜の海外ドラマで、医者ものを見たからであった。救命病棟に運び込まれた意識不明の老婦人に幼い孫娘が付き添っていた。彼女は医者にある言葉をつげた。
参考サイト→
[孫に添い寝されて息を引き取った]
◎それが、延命措置の拒否か尊厳死を希望することの意思表示の言葉だったらしい。それを聞いた医師たちは延命治療を施すことをやめた。その老婦人は孫に添い寝されて穏やかに眠るように息を引き取った。
[機械によって死を止められる]
◎私自身も機械によって生きながらえさせられるのはごめんである。機械によって死を止められるのは耐えられないなと思う。もちろん、他の人々にまでその考えを押し付ける意志は全くない。まあ、そういう医師もいるだろうが。
[読売新聞の記事を参考にして]
◎それで、延命措置などについて何も知らない私は、主に読売新聞の記事とコラムなどを参考にしてこの記事を書いている。ご了承を。
[法的基準はない]
◎過去に安楽死事件で判例が示されたけれども、いまだに法的にははっきりした基準はない。それ故に、延命措置を中止できる条件について、法の整備や指針の作成が必要だとの声が上がっていた。
[厚生労働省の態度]
◎これに対して、厚生労働省の検討会は2004年、延命措置の開始や中止の判断を含め、終末期医療について指針を作成すべきだとの報告書をまとめた。しかし、肝心の指針作りは一向に進んでいない。
[法律制定を目指す超党派国会議員]
◎これとは別に、超党派の国会議員が、"尊厳死法制化を考える議員連盟"(中山太郎会長)を結成した。日本医師会や日本弁護士連合会、生命倫理の研究者らから意見聴取する予定だそうだ。法案の作成作業を本格化させることを決めて、"尊厳死法"の法律制定を目指した。がしかし、これまた法案提出のメドは立たないままである。
[尊厳死法を施行するフランス]
◎外国に目を向けると、フランスでは、尊厳死法を施行し、たとえ患者の意識がない場合でも、医師が家族や近親者と相談することで延命措置を中止できる制度が確立した。
[安楽死法を施行]
◎同じヨーロッパ内のオランダとベルギーは、さらに踏み込んで、延命措置の中止にとどまらず、2002年に安楽死法を施行して、積極的安楽死(致死薬の処方など)をも認めた。
[文書で意思表示]
◎日本では、法的根拠はないものの、延命措置を受けたいかどうかを、事前に文書で意思表示しておくことができる。それを受け付ける協会がある。
[日本尊厳死協会]
日本尊厳死協会"は、無駄な延命措置を拒否する運動を進めている。協会によると、問い合わせが多数(50〜60歳代の層が多い)寄せられているそうである。その中には、"尊厳死について詳しく知りたい"と資料請求する人も多いという。
[会員は11万人]
◎協会の資料によれば、現在の会員は11万人で、その内65歳以上が8割近くを占める。登録会員で目立つのは、"自分の意思をきっちり残したい"という声である。
[尊厳死の宣言書]
◎"日本尊厳死協会"は、不治で死期が迫っているか、植物状態が続く場合に限って、延命措置を拒否するという"尊厳死の宣言書"(リビング・ウイル/なおウイルとは遺言書)を会員に配布している。
[宣言書に法的拘束力はない]
◎会員の遺族への調査では、宣言書に法的拘束力はないものの、実際に医療機関でこの文書を提示した人の95%が、人工呼吸器を装着しないなど、その"意思が尊重された"という。
[事前指示書作成の病院も]
◎また、医療機関によっては、独自に、受診時に、延命措置を行うかどうかについて"事前指示書"を作成できるところもある。
[活き活きと生きられないのはいや]
◎私は若い頃から、退職間際の先輩などが、退職を待ちわびながら、その日暮らし的な仕事ぶりを見て、活き活きと仕事ができないなら、やめよう、活き活きと生きられないのはいやだ、と思うようになった。
[自分の意志が尊重されないのは不愉快]
◎また、私は自分の意志が尊重されないのは不愉快だと思う。家族や医者の意思から私を只生きながらえさせるのはまっぴらだという気持ちを持っている。それ故、自分に関しては、延命措置の拒否と尊厳死の尊重受け入れの希望を宣言したい。