真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

年金は未来にも残っているか

[年金不払い問題]
◎一時期国民年金に関して大騒ぎし、何人もの議員が痛い目を見た。菅さんは年金不払いで観念して重席から引きずり下ろされた。いつも感じるのが、同じことをしても、体制(政府・自民党ら)側と反体制(野党)側では、処分に大きな差が出て来る。ということだ。
[民営化もありえるか]
◎私に少し前に社会保険庁から年金について通知が来た。そこで今日は年金に関して書きたい。まずは、一時期批判の矢面に立たされて、民営化もというまでに追い込まれた、社会保険庁についてである。
[社会保険庁]
◎同庁は厚生労働省の外局(母親から生み出された子のように、独立機関)として設置されている。仕事は、政府管掌"健康保険"、"厚生年金"保険、"国民年金"の実務を担当する。
[ねんきん定期便]
社会保険庁は、年金離れを少しでも食い止めようと、07年3月から年金見込み額の通知制度、"ねんきん定期便"を一部スタートさせる。本格的通知制度は08年4月に開始する。
[毎年誕生月に郵送]
◎その制度とは、公的年金の加入者全員に、過去の保険料納付額と、その納付実績に基づいた確保済み年金額を、毎年誕生月に郵送する。特に、50歳以上の人には受給年齢に達した際の見込み額をも伝える。さらには、35歳と45歳の人には、年金加入履歴をも書く添える。
[誤解の国民年金制度]
◎私も若い頃にはまったく無関心であった、国民年金制度は、誤解されてることが多いようなので説明するが、自分の払い込んだ額に利息を上乗せされた総額を月々年金としてもらうのではない。つまり、自分の払い込んだ、積み立てた額の割増金付きの返金ではない。
[自分のお金は受給者の手に]
◎では、月々年金として自分の払い込んだお金はどうなるのだろうか。それは今年金を受け取っている人が使い込むのだ。自分のお金は今の受給者の手に渡る。つまり、年金払い込み者は、受給者を養っているのである。
[未知の赤ん坊たち次第]
◎あなたが受け取る年金は、たぶんまだ生まれもしていない若者からもらうのだ。では、その若者たちが払い込まなかったらどうなるかって?。もちろん、あなたは一円ももらえない。もらう権利がないのだ。年金がもらえるかどうかは、まだ生まれない赤ん坊たち次第なのである。
[少子化は深刻な問題]
◎だから、少子化は将来の年金受給者にとっては極めて深刻な問題なのである。払い込む人が少なければ、受け取る金額はそれに応じて少なくなる。国は税金を投入してまで支払ってはくれない。受け取り金額の保証・補償は何もないのである。
[法律を改正で乗り切る]
◎たぶん、お金がなければ、政府は、法律を改正して、どんどん受取金額を低くして、さらに受け取り年齢を引き上げてゆくだろう。65歳が受け取り開始年齢なのに、それをさらに引き上げられてはたまったものではない。
[高齢者の飢餓者があふれかえる]
少子化の先に待っているのは生き地獄である。北朝鮮と同じように、高齢者の飢餓者があふれかえるだろう。今でも高齢者には仕事が回ってこない。今まで高齢者向きの仕事がどんどん奪い去られているというのに。
[ウバ捨ての再開?]
◎はるか昔に盛んに行われた、ウバ捨てが再開されるかもしれない。こっそり裏山に捨てに行かれるかもしれない。私の知っている公営団地(もちろん光栄とは段違いである)でも、老夫婦が、飢餓で死んでから三ヶ月後に、消防点検の人によって発見された。
[老人の孤独死]
◎この団地では、すでに何人もの(独居)高齢者が、死んでから何日も、何週間も、過ぎてから、親戚や介護福祉士によって発見されている。これが当たり前の時代がもう目の前に迫って来ている。
[三面のベタ記事]
◎もう何年か後には、三面記事に毎日のように、飢餓で死んだ老人が発見されたという、ベタ記事が載るようになるだろう。さらに、もはや記事にすらならなくなるだろう。余りにもありふれた事件として。
[地獄を見る未来が待ち受ける]
◎このような、若者(特にニートとフリーター)にも、高齢者にも、地獄を見るような未来が待ち受けている可能性は大きいのである。国を挙げて、全国民を挙げて取り組むべき問題である。
[飢餓の上に巨ゾウが乗る]
◎日本も景気が回復したと言いながら、今でも、賃金・給料は上がるどころか下がり気味なのである。景気回復は賃金・給料労働者の犠牲の上で迎えているのである。飢餓の上に巨ゾウが乗っかかっている景気回復なのである。