真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

地域通貨で地域の活性化を

[ポイントがもらえる]
◎私は、今まで電気製品は地元で買っていたが、ある程度値の張る、パソコンや電気製品はほとんどヨドバシカメラに買いに行く。その理由は、安いからと、品数が豊富なのと、ポイントがもらえるからだ。
[品物をもらう権利(ポイント)]
◎その内のポイントについては、他の電気店(たいてい1%)よりも高くほぼ最低でも、8%はつく。大多数が10%である。つまり、1万円の品物を買うと、1000円の品物をただでもらう権利(ポイント)が与えられる。
[顧客の囲い込み]
◎なぜ店はポイントを付けるのだろうか。その大きな理由は、顧客の囲い込みである、羊を柵で囲い込むように。他の電気店に行かせないように。私はその策(柵との掛詞)にものの見事にはまってしまっている。かくして、今、世はポイントだらけである。
[地域通貨]
◎今日の話題はポイントではなく、ポイントを少しずらした"地域通貨"である。地域通貨とは、ある地域内の社会(地域広場)を活性化させることをねらって流通させる疑似通貨である。何かに交換できる、チケットともいえる。ある意味、店発行の割引券も地域(この場合その店限定)通貨の役割を果たす。
[地域生活圏だけで通用]
◎ドルは世界共通通貨ともいえるが、日本全国どこでも使える(日本)円通貨ではない、地域通貨は、その地域を生活圏とする人々の間だけで通用する役割は果す。ポイントと同じように、ある意味、それは"囲い込み"である。
[物々交換]
◎例えば、地域住民が公園や駅などの清掃活動をしたり、環境問題の研修会に参加すると、もらえるチケット(通貨)が地域通貨である。それは、後日、花や野菜の種と交換できたり、募金として使えたりと、限定的に使用できる。
[社会貢献]
◎あるいは、40代のおばさん(もちろん、おじさんでも可)が、近くに住む、体の不自由な人や高齢者から依頼を受けて買い物をするなど、その地域で社会貢献したらその人々から地域通貨をもらう。
[地域通貨で支払う]
◎その地域通貨をためて、その地域内で提供されるサービス、例えば、犬小屋を作ってもらったときにそれで支払う。さらに、その犬小屋を作った時に、もらった地域通貨を使って、次には取れたボタンの付け直しや、ズボンの裾直しをしてもらったときに支払う。
[助け合い社会を作る仕組み]
◎このようにして、各自が身につけたさまざまな専門性を互いに提供し合えば、円通貨という公的収入がなくでも、生活を快適に豊かにできる。こういう助け合い社会を作る仕組みに地域通貨を導入する。
[円滑な運用]
◎物々交換的では相手探しが大変なので、これを行政が音頭を取って輪の中心にいて、円滑な運用を実施する。もちろん、円滑に軌道に乗れば地域住民の自治にゆだねる。完全自治を目指す。
[予算削減につながる]
◎これは公的予算の削減にもつながる。例えば、先ほどの高齢者の買い物の代行に専門の介護者に頼めば、介護保険から円通貨が支払われることになるだろう。ここに地域通貨を導入すれば、介護費用の節約にもなる。予算の少ない地域にとっては大きなメリットであろう。
[助け合いの導入]
◎つまり、収入源としての仕事としてではなく、互いの(ボランティア的)助け合いを導入するために、地域通貨を利用する。
[地域だけで完結]
地域通貨は、その地域でしか使えないという地域限定する(囲い込む)という利点を持つ。つまり、循環の輪をそんなに広げないという働きを持つ。地域の中だけで完結する。そのことによって、逆に地域の中での人々の交流が促進される。
[交流を取り戻す機会]
◎現代は人々の交流が希薄になりつつある。この制度は、それを取り戻す手段ともなりえる。高齢者に生き甲斐がなくなり、居場所がなくなり、自身の存在感が感じられなくなっているが、それを少しでも取り戻せる機会を与える。
[高齢者や主婦の活躍]
◎毎日毎日一定量の仕事がなければ人は雇えないし、逆に仕事に就くことはできない。しかし、不定期に細切れの仕事が出る、特に自分たちでは処理できない、仕事はどの家にもある。そんな時に、高齢者や家庭の主婦などの活躍できる機会が生まれる。
[お金の代用]
◎地方の、現金収入のあまりなく、使えるお金が少ない、高齢者や主婦が活躍できる場が生まれる、地域通貨を導入することによって。
[代行]
◎例えば、高齢者が、働く女性に代わって、彼女の幼稚園児を、園の往復の送り迎えをする。あるいは、小学校の通学路で、行き帰りする児童の見守りをする。専門知識のある人ならば、電気製品の修理をする。
[地域通貨を購入]
◎忙しくて(ボランティア的)助け合いに労働力を提供できない人は、地域通貨を購入することで、その循環の輪の中に参加する。例えば、近くの高齢者に車庫前の雪かきを依頼して、地域通貨で支払う。
[地域の活性化]
◎このように、円通貨では期待できないようなさまざまな効果を、地域通貨は果たすことができる。地域の活性化に地域通貨の利用を促進する制度がもっともっと活発に展開され、広がってゆくことが望まれる。