真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

時代を分けるもの

[時代を分ける]
◎最近のさまざまな出来事で、明暗を分けるもの、時代を分けるもの、次の時代へ向けて進んでゆけるものと、取り残され消滅してゆくものとを分けるもの、その境界線を作るキーワードは"信用信頼"なのかなと感じる。
[信用信頼]
◎以前にこのブログで、"信用信頼"を取り上げたので参考にお立ち寄り下されば有り難いです。この記事です→"信用を信頼しますか"
[既成政党が敗れた]
◎例えば、宮崎の知事選で、自民党(民主党を含む)など既成政党が敗れたのは、政治家集団としての"信用信頼"を無くしたことに気がつかないで、相変わらずの能天気な政策を掲げているからだろう。政策うんぬん以前の問題でアウトなのである。
[改革を期待できない]
◎"そのまんま東"知事誕生は、もはや、"しがらみ"にがんじがらめに絡め取られている、既成政党では、新しい時代に向けた変革・改革を期待することはできないという、県民・国民の危機感の表れであろう。自民党もさることながら、民主党も呑気な集団である。
[敏感な感覚の持ち主]
◎もしかすれば、この人ならばやれる可能性があるかもしれないといういちるの望み(光明)を託した、見い出した結果なのではないか。既成政党に、国民の危機感を読み取れるだけの敏感な感覚の持ち主がいるのだろうか。
[流れを読み取れていない不二家]
◎世の中の流れを読み取れていない別の例を挙げる。不二家がこんなに大きく揺れて、倒れてしまうのではないか、自力回復はもう無理なのではないか、と思われる事態にまで追い込まれている。これも事態を分けたのは"信用信頼"ではないのか。
[消費者不在の態度]
◎つまり、消費者をなめた対応、自分の企業を守ることに汲々とする、消費者不在の態度を見せつけられたことに対する怒りがこの事態を招いているように感じられる。この事態は、やった事柄(賞味期限切れの牛乳を使ったなど)に対する怒りから来るものではない。
[私らを裏切りやがった]
◎俗っぽい言い方をすれば、"俺たち、私らを裏切りやがった"という、愛が憎に反転した結果なのだ。今までの良いイメージ、子ども達からも万人に親しまれたキャラクター(ペコちゃん)を鵜呑みにしていた、逆転反転した憤りである。
[企業の隠蔽体質]
◎更なる例を挙げる。三菱リコール隠しは、2000年に発覚した三菱自動車工業の乗用車部門とトラック・バス部門(三菱ふそう、現三菱ふそうトラック・バス)による大規模なリコール隠し。これなどでも、企業の隠蔽体質が問われている。"お客様は神様です"、は嘘だったのか。笑顔の裏に"客を侮蔑する含み笑い"があったのか。
[更なるリコール隠し]
◎その後、トラック・バス部門の更なるリコール隠しが2004年に発覚。乗用車部門も国土交通省による再調査から、2000年の調査が不十分だったことが判明した。企業体質(顧客軽視)が問われ、一時は会社の存続の危機に遭遇した。
[公表しない企業体質]
パロマガス湯沸かし器事件でも同様である。パロマ工業製のガス瞬間湯沸かし器による一酸化炭素中毒事故が早くも1985年から始まり、合計27件発生、死者は20人にも上ることが分かった。しかし、事故内容が公表されたのは、経済産業省パロマ工業、販売元のパロマの会見が初めてだった。
[企業自身を最優先]
◎事故情報が速やかに開示・公表されていれば、これほど犠牲者を出さずにすんだはずである。ここでも問われたのは隠蔽体質である。客よりも自分の会社を優先させる、消費者不在の体質である。その会社・企業自身が最優先されているのではないかが問われている。社会的責任感の欠如が。
[危機に立ったとき]
◎会社が危機に立ったときに、それまでの会社の姿勢が見えてくる。例えば、松下電器産業のFF式石油温風機の欠陥問題、で見せた誠実(そう)な対応は逆に好感を持たれ、好印象を与えた。お金は莫大な金額に上るのだろうけれども。松下の迅速な対応を評価しており、これによって企業イメージへの致命的なダメージは防げた。
[一番大切にされるべきもの]
◎政治の世界でも企業の世界でも商売の世界でも個人の世界でも、やはり一番大切にされなければならないのは、"信用信頼"であろう。短期決戦ならば、"信用信頼"よりも見てくれや好印象や知名度などの外見が客をつかみやすい。
[信用信頼に裏打ちされた品格]
◎しかし、息の長い付き合いをしようとしたならば、外見よりも中身である。その中身を示す言葉が"信用信頼"であろう。"信用信頼"に裏打ちされた品格。本物だけが見せる品格。自分の存続はもちろん図らねばならないだろうが、相手からの"信用信頼"を完全になくしての存続はもはやあり得ないのではないだろうか。
[all for all]
◎政治、企業、商売、個人などすべての世界で、自分の存続と同時に相手(国民・顧客・社会など)の存続も視野に入れた対応(姿勢)がなければ、つまり、社会的貢献という、"みんなはみんなのために"(all for all+one for one)の意識がなければ、繁栄はあり得ないことを肝に銘じなければならないだろう。
[小個が寄り集まって、大集団を打ち倒す]
◎今は、小さな個が寄り集まって、大きな集団を打ち倒せる時代になりつつある。例えば、個々の小さなブログが集まって、一つの大きな世論を形成する時代である。今や民度は上がり高まり成熟しつつある。これまでの権威に対して従順な羊・愚民ではない。
[知名度から選んだのではない]
◎単にタレント"そのまんま東"の知名度から選んだのではない。それを宮崎の知事選に見るべきである。既成政党のおごりがその眼を曇らせている。知事に良きブレーン(頭脳集団)が援助して、実り多い政策の実現を期待する。後に続く県民主体の知事の出現を促すためにも。