真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

垣根を取っ払って融合させる

[大統合時代]
◎最近話題が片寄ったので、今日は目先を変えて、"Windows Vista"も出たことだし、パソコンに関連した話題を書きたい。内容は、今世界は垣根を取っ払って融合させる"大統合時代"に入っている。というものである。
[歴史上の大統合時代]
◎歴史においても、"大統合時代"が間歇的に湧き起こっている。日本においても、織田信長に始まった日本統一事業が徳川家康において完成した。しかし、日本人の心が、心までが本当に一つになったのは、明治維新によってであったが。明治維新は心の統一事業であった。これが天皇を統合の象徴というゆえんか。
[文化の一体化]
◎外国においても、アレキサンダー大王による、東方遠征によって、ギリシア文化がオリエント文化と融合し、空前の大帝国アレクサンドロスに、華やかなヘレニズム文化が開花した。これがギリシャ世界とオリエント世界の両者に人種や文化の一体化をうながし、インドをへて中国や日本にも影響を及ぼした。
[モンゴル帝国を築き上げた]
◎また、アジアにおいても、チンギスハンは、一代で、大小さまざまな集団に分かれてお互いに抗争していたモンゴルの遊牧民諸部族を統一した。その後、中国北部、中央アジア、イランなどを次々に征服してモンゴル帝国を築き上げた。
[史上最大の帝国を創設]
◎その後継者たちは、モンゴルから領土を大きく拡大し、西は東ヨーロッパ、トルコ、シリア、南はアフガニスタンチベットビルマ、東は中国、朝鮮半島まで、ユーラシア大陸の大部分にまたがる史上最大の帝国を創設した。
[社会的ネットワーク]
◎ひるがえって、情報世界では、今やネット全体が情報交換基盤として連動・共鳴・進化している。サーバや提供内容同士がサイトの垣根を越えて連携連動され、ネットが社会的ネットワークとして動作する。つまり、情報・コンテンツがネットをハブとしてその周りにネットワーク化して連携連動する。
参考記事はこちら→"Web2.0とは何か"
[世代交代]
◎ネット利用者がニュースを知るために、1日1回以上利用するメディアは、テレビが最も多く93.5%で、インターネットは89.8%とこれに次ぐ。それ以下に新聞71.5%、ラジオ25.0%と続く。時間とともに世代交代が着実に進行している。
[融合と同時に細胞分裂]
◎メディア世界においても、新聞・雑誌・本(紙媒体)、テレビ(電波放送)、ネット(デジタルコンテンツ)の垣根が取っ払われつつある。しかし、融合と同時に細胞分裂も進む。例えば、メディアは、テレビ、雑誌、新聞、ラジオ、ホームページ・ブログ、SNS、などと新しいメディアが次々と台頭している。
[情報交換基盤]
Web 2.0を象徴するアイデアに、"プラットフォーム(情報交換基盤)としてのWeb"がある。これはあらゆるところでWebが基盤として機能するということだ。マイクロソフト、アップル(マック)もネットを基盤にさまざまなメディア融合をねらう。パソコンをコア・ハブにして、あらゆるものを連携・接続させてゆく。
[Web 2.0と次のWeb 3.0]
◎ネット内での融合が主であった、Web 2.0の次のWeb 3.0は、小説・映画・テレビの"リング"の貞子のように、ネットからはい出して、現実世界との融合が、異種間の融合が中心になるだろう。といっても、もうすでにその兆しはたくさんで始めているが。
参考記事はこちら→"Web 3.0とはどんなものだろうか"
[多様な機器間の連携・接続]
◎例えば、アップルは、"itunes"などによって、音楽機器(音声)、テレビ機器(映像)、ネット機器の垣根も取っ払らおうとしている。そして、さらには音響機器からケータイやテレビなどをも連携・接続させてゆこうとしている。
[放送・電波とネットの融合]
◎これは放送・電波とネットの融合でもある。しかし、どこが主導権を取るかについて、放送とネットの覇権争いが起こっている。家電各社(松下・東芝・日立など)はネット陣営に対抗するかのように、パソコンを使わずテレビから直接、ネットに接続したり、デジタル家電に蓄積したコンテンツを操作したりする仕組みの構築を進めている。
[テレビでネット上のコンテンツを見る]
◎例えば、放送・電波側は、パソコンなしでテレビでネット上の様々なコンテンツを見られるようにするサービス"アクトビラ"をこの2月から始める。まず、テレビからアクセスできるポータルサイトを立ち上げ、今年中には映像配信サービスにも乗り出すということである。
[映像器に格下げのテレビ]
◎ネット側のアップルも、テレビに接続して使う"アップルTV"端末を2月から全世界で発売する。この末端は、ネットからパソコンにダウンロードしたテレビ番組や映画などを、パソコンから無線でアップルTVに送信し、テレビ画面に映し出す。
[棲み分けの解消]
◎このように、ブロードバンドがもたらしたメディアの大変化は、棲み分けという垣根を取り払ってしまった。今までは、テレビ局は映像媒体、ラジオは音声媒体、新聞や雑誌は活字媒体、という檻の中で別々に暮らしていた。
[ネットは統合的チャネル]
◎これが今や、どのメディア(新聞社・テレビ局・雑誌社・出版社などなど)も活字、音声、映像など、あらゆる情報やコンテンツを届ける媒体、コンテンツ提供者、コンテンツ編集者となりつつある。つまり、ネットはコンテンツを貯蔵し送るための統合的チャネル(サファリパーク)となった。
[教育現場もその流れに乗れ]
◎方向転換するが、教育現場もその流れに乗った対応が迫られているのではないか。世界の先端を走るには、子どもにもその先端を幼い頃から触れさせる必要がある。しかし、阿倍内閣が提出する教育再生を唱う法案にはそのような時代を盛り込む内容は皆無だといってもよい。
[生きた生の知識を見せる授業]
◎急に変革できないとしても、指導要領をこなす知識の切り売り教師と、現場(社会内の仕事)を体験した実務経験者とを少なくとも半々ぐらいにして、生きた生の知識をみんなの前で切り開いて見せる授業も必要だろう。死んだ知識を頭にたたき込む古い授業はもういらないのではないか。
[入り口を変えるには出口から]
◎しかし、教育現場を変えるには、まずは、企業の採用試験制度、大学の入試制度の見直しが必要である。つまり、入り口を変えるには、まずは出口を変えることが。