真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

大した芸をできない大した芸人

[滑った芸人]
◎ある芸人が、外国で滑ってお尻を打ちケガをして入院させられたが、吉本君が数日で完治退院させてしまった。私はこのような揶揄をするのだが、自分が芸人を下に見ているのかなと感じることが時々ある。
[ねたみは自惚れ]
◎これはやっかみ気分がかなり混じっているのかもしれない。ねたみは自惚れ、自信過剰から来るものである。ねたみは自壊である、自戒せねば、次回までには。こんなことを言っているようでは駄目だな。
[本業以外で売れる場合]
◎やっかみが原因なのか、芸人(芸能人=俳優、タレント、漫才師、司会者などなどをひっくるめた総称語として使う)が、本業以外で売れる場合、その人の能力によって売れたのか、テレビへの露出による、単に知名度で売れたのかということが気になる。
[裏を見てやろう]
◎たぶん、やっかみがなければ、"よかったね"と素直な拍手を送れるのだろうが。言い訳がましいが、しかし、やっかみによって"裏を見てやろう"という意地悪な好奇心も沸いて来るという利点も見逃せない。裏を見るのは、うらやましいからかうらめしいからか。
[そのまんま東宮崎県知事選に出馬]
◎今回、"そのまんま東"(芸人はたいてい呼び捨てにされるし、私もしている)が、宮崎県知事選挙に出馬した。そして見事当選を果たした。この時、私は、"何が彼を当選させたのか"知りたかった。やはりテレビで獲得した知名度なのか?と思いつつ。
[彼の本気度]
◎そこで、ネットで検索して調べるにつれて、彼の"本気度"がだんだんと見えてきた。"タレントをやめます"というのも、単なるその場限りの"使い捨て語"ではないとも思えた。知事選出馬も、うまそうなのが目の前にぶら下がってきたので、それをもぎ取ったのではなく、事前にじっくり時間をかけて練り上げて出て来た答えかも、とも思えるようになった。
[参考記事]
◎その辺のことについては、以前にこのブログで書いたので、よろしければ参照して下さい。
参考記事はこちら→"宮崎知事そのまんま東氏はどんな人物か"
[オーラの泉]
◎話題を変えるが、数ヶ月くらい前から、テレビ番組"オーラの泉"をほぼ毎週欠かさず見ている。最初の内は、"霊"に興味を持っているので、関心がそちらにあって番組を見ていた。しかし、同番組では、(霊解剖・霊カウンセリングを受ける)出演者が全員芸人で、解剖という性格上、彼らの日常生活も体験した人生経験をも垣間見られる。
[芸人への特別視が溶解]
◎そこで、彼らにも私たちと同じ心で同じ感情で同じ生活を過ごしているという実感(同じ人間だから当たり前といえば当たり前なのだが)が持てた。つまり、芸人は特別な人々でも特別な職業でもないと。私の中にある、芸人への特別視が徐々に溶解してきているように思う。
[埋もれている本物の能力]
◎芸人へのやっかみは、私自身の持つねたみ(自惚れ)からだけでなく、ここからも来ているように思う。つまり、本物の能力がある人々が、世間に知られずに埋もれている例は数え切れないほどあるだろうに、何故、大した芸のない芸人までもがあれほどに売れるのかと。
[できない芸人が売れるのは]
◎そのように、大した芸のできない芸人が売れているのを不思議に思うこともあった。しかし、じっくり考えてみれば、大した芸ができないことで、視聴者・観客は、手を叩き腹を抱えて笑い転げ、彼らを見下し、自己満足に浸れる。彼彼女は、多くの人々を一時の幸せに浸らせるという献身的能力を発揮しているのだ。
[無芸が大芸を呑む]
◎そう思えば、大した芸ができないことが、大した芸当を演じさせていることになる。無芸が大芸を呑み込む。大した芸も裸足で逃げ出す無芸である。大した芸人は無芸を演じられない。そうなると、無芸大食も生きる存在価値は大いにある。
[たかがビートたけし]
◎芸人が本業以外で売れると、ただそれだけで不快感が生じていた。例えば、"ビートたけし"("北野武")に対してもそういう感じを抱いた。実感としては、"たかがビートたけしだろ"であった。
[能力を正しく評価]
◎しかし、彼は成功した。彼の斜め視や裏視が人の心を捉えるのかもしれないとも、今では思える。だから、不快感は完全なる偏見から来たものだろう。彼らの能力を正しく評価する前に、知名度が原因だと決めつけるのだから。
[素顔の芸人を見せる番組]
◎しかし、演じている芸人ではなく、素顔の、そのまんまの芸人を見せる番組(そういえば、"徹子の部屋"も芸人と視聴者を近づける番組であったということになる)を見て、その人の背景や考えや能力を知り、能力で売れた部分が大きいと納得できることもある。といえども、完全に知名度だけを頼りに売っている本や歌も多く見かけるが。
[知名度だけでは続かない]
◎もちろん、中身のあるモノであっても、芸人の場合出発点は知名度であろう。それを利用しない手はない。でも、知名度だけでは続かない。それは単なる"もの珍しさ"だけである。珍しさだけが取り柄では続かない、すぐに飽きられる。一発芸が当たってテレビを一時にぎわしその後消えた芸人がどれほどいたことか。
[満足、納得がリピーターを生む]
◎満足、納得がなければ、リピーター(顧客・馴染み客)にはならない、一見さんで終わる。となれば、リピーター(顧客・馴染み客)を獲得するという時点に立てば、芸人の知名度は底が浅い。自然淘汰(選択)が待っている。
[人生はマラソン]
◎ただスタートラインが、無名の者と芸人とでは大きく違う。短距離ではそれは圧倒的強みであるが、マラソンになれば、微々たる差にしか過ぎない。人生はマラソンである。ラップタイムで勝負が決まるのではない。