真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

文科省はネット上に教育広場を立ち上げよ

[教育広場を立ち上げよ]
◎教育者の経験知の集積のために、そして集積された経験知を広く利用してもらうために、文科省はネット上に教育研究所(教育広場)を立ち上げることを、私は提案したい。そのような提案をする理由は、教師にとって、教育関係者にとって、学校(職場)外に自由に教育情報を受ける場が少なすぎるように思う。
[お互いに集える広場]
◎そのような理由で、三者、教育者、保護者、児童生徒学生がお互いに集える教育広場をネット内に立ち上げるべきだ。ネットでは、直接対面しないので、気兼ねなく、意見交換したり、知識の伝達、収集が行える。
[教育委員会を入れるべきか]
◎本当ならば、この中に、教育委員会を入れるべきなのだろうが、その立ち位置(三者の上に立つか、同じ地平に横並びするか)をどうするかによって、サイトの雰囲気ががらっと変わってしまいかねない。気兼ねない自由な意見交換が無ければ、建前だけの空疎な茫々たる情報の墓場となりかねないだろう。
[教師の経験知の集積場所]
◎まず、教師の経験知の集積場所として教育広場を利用する。教師間で体験を伝達し合うことが少ない。ましてや、学校間で経験の伝達をし合うことはさらに少ない。経験を、成功事例だけでなく、失敗事例を伝達することによって、同じ轍を踏まなくても済む。
[知識と経験を伝え合う場]
◎それで、ネット上に、教育関係について、具体的には、進学指導、進路指導、生徒指導、学習指導、学級運営、問題行動への対処方法、などなどを、Q&Aという形式(掲示板のように)で知識と経験を互いに求め合い、伝え合う場を設けてはどうか。
[生徒の追跡調査]
◎その中で是非ともしてほしいことがある。それは生徒の追跡調査である。生徒の進路を追跡記録し、それをフィードバックすることによって、今現在の生徒への指導に役立てられる。事実は重い。事実の裏付けがあれば、自信を持って指導が出来る。それは先への見通しが効くからだ。
[知識の蓄積と公開]
◎教師間での伝達ではその場限りで記録されずに消えてしまうが、掲示板では蓄積され公開される。もちろん、掲示板という形式にはこだわらない。ブログやSNSという形式も並行してサイト内に置くのもいいだろう。そこへとコメントという形式でも構わない。それが遠く隔てた教師を結びつけることにもなる。
[世代間の知の伝授]
◎また、現代の家庭は、二階層(親世代と子世代)までであることがほとんどだ。その結果、一昔前までは当たり前であった、姑から嫁への子育ての伝授が途絶えてしまっている。このままでは完全に世代間の知の伝授が途切れてしまう。そのような、姑が持っていた教育的機能を、教育広場が引き受けてはどうだろうか。
[おばあさんの知恵袋]
◎具体的には、親による子育てに関しても、胎教から就職まで、Q&Aという形式で知識と経験を互いに求め合い、伝え合う場を設けてはどうか。特に、姑世代の人々の参加を呼びかけておばあさんの知恵袋を育て上げる。
[知恵を採取して回る]
◎もちろん、姑世代はネットに馴染みがないだろうから、ボランティアが姑世代にインタビューに行って知恵を採取して回るという方式が必要だろうが。採取した音声や動画にタイトルと要約を付けて掲示板に張り出す。
[子どもの生の声を集積]
◎また、児童・生徒・学生(小学生から大学生まで)も、学校内や家庭内での、対教師、対友達、対親に関する、悩みを、Q&Aという形式で知識と経験を互いに求め合い、伝え合う場を設ける。特に彼らに対しては、ブログやSNSを開設して、子ども世代の生の声を集積する。生の声は訴える力が強い。
[即時の情報]
◎もちろん、子ども世代はケータイが情報手段だろうから、ケータイからのネット接続を受け入れるべきだろう。生徒達のイジメなども、イジメ現場からのリアルタイム(即時)の情報が飛び込んでくるかもしれない。
[悩みの相談窓口]
◎教師や親世代や姑世代がサイトに常駐して、メールやチャットなどによって、リアルタイム(即時)に交流や情報交換を計ることが出来ればすばらしいだろう。命の電話のように、悩みの相談窓口になれるかもしれない。
[文科省が立ち上げ]
◎最初は、文科(文部科学)省が、資金を提供して、すべてのお膳立てをした上で、サイト(協会という形で)を立ち上げる必要があろう。そして、運営が軌道に乗れば、それを株式会社化して、民営化する。そして、文科省という権威権力を排除する、権力・体制からの中立を確立するために。民営化する方が、自由で活発な意見交換の場になるのではないだろうか。
[民間企業参入を認める]
◎しかしながら、民営化によって、自立を期待されると、収入が是非とも必要となる。そのために、民間企業もそのサイトに参入を認める。企業(塾や出版社や文房具販売者など)が参入可能となるので、サイトはさらに大きくなるだろう。さまざまなサービスも付加されてゆくだろう。
[さまざまな分野においても通用]
◎これは教育界についてだけでなく、さまざまな分野においても通用することではないだろうか。例えば、医学界においても、医療現場(例えば病院と病院関係者)と疾病関連の研究所(医薬品メーカーを含む)と患者と医療機器メーカーの四者が集える場が必要ではないだろうか。
[横並びの対等]
◎四者が出来るだけ横並びの対等(フラット)な立場に立てる場が求められる。どうも病院内は風通しがよくないように思う。我々は薄暗くて内部の見えない白い巨塔を見上げなければならない立場に依然として置かれている。
[地域の詳しい事情を把握]
◎警察も、裁判所や検察庁も、ネット内に広場を開設してはどうだろう。特に、警察庁は、交番を大幅に無人化してしまったので、地域の詳しい事情を把握しづらくなってきたように思う。それが検挙率の低下にもつながっているのではないか。
[情報を広く受け入れる]
◎再度、地域との絆を結び直す意味でも、警察広場をネット内に立ち上げて、地域との連携、地域の声を吸い上げる場にしてみてはどうだろうか。ケータイでの犯行現場や、交通事故現場の情報を広く受け入れることで、防犯にも役立つのではないか。