真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

理想(目標)と時間

[理想、目標を持つことはすばらしい]
◎理想を持つこと、目標を持つことはすばらしいことである。例えば、今や見る影もない、ホリエモンであるが、彼は時価総額世界一を目標にして邁進した。これ自体はすばらしいことであり、間違ったことではない。世間もその心意気を買ったのだと思う。それ故のあのような人気であった。
[理想(目標)は多大の努力と時間を要求する]
◎そもそも理想(目標)とは、現在よりさらに高見にある、まだ達成されていない、未来に目指すべき事柄である。それゆえに、実現には、多大の努力と時間を連綿と積み重ねなければならない。しかも必ず実現するとの保証もない。高い理想であればあるほど、そこへ到達するのに、猛烈な努力と時間を費やさねばならない。
[人間は便利さ快適さを追求]
◎そうなれば、少しでも早く、少しでも少ない努力で夢の実現を望むのも自然な気持ちであろう。私たち人間は、便利さ快適さを追求しているのだから。それが進歩の大きな要素だろう。理想(目標)の心が、どこまでも現状維持の動物からの脱出を可能にしたのだと思う。人間にのみ与えられた特権だと思う。
[より秀でることを追求]
◎来年中国北京でオリンピックがまさに華やかに繰り広げられようとしているが、そのオリンピックでは、より早く、より高く、より強くが、すばらものとして、各国が各選手が(各スポーツ企業が)、必死に追求する。
[規則内で競う]
◎このオリンピックでももちろんだが、ルール・規則が定められている。その規則の範囲内で如何に、より秀でるかを競う。ルールや範囲の枠を決めることで平等性と方向性が保たれる。制限はこのためにも必要なことである。
[規則の逸脱は近道ではない]
◎しかしながら、ホリエモンはこのルール・規則を逸脱してまで目標の追求を実行した。とはいえ、現時点では、完全に黒とまで言い切れないようだが。彼もそうだが、理想(目標)を持つ者にとって、達成までに費やす時間はとてももどかしいものに思うかもしれない。特に無駄な努力はしたくないだろう。
[逸脱は近道の発見?]
ホリエモンの場合、規則の逸脱を単なる近道の発見としか考えなかったのかもしれない。ばれないでやる規則の逸脱は、ずるさではなく、賢さの一部だと思ったかもしれない。ずるさと賢さとは全く別物である。
[規則は平等性を保つためにも絶対に必要]
◎ルール・規則は先ほどもいったが、平等性を保つためにも絶対に必要な事柄である。同じ土俵で相撲は取らねばならない。同じリングで闘わねばならない。同じ畳で組みしなければならない。その上での勝ち負けはみんなが了承する。
[旧オウム真理教も法の逸脱に走った]
◎詳しいことはわからないのでうかつにはいえないが、旧オウム真理教も理想(目標)とする事柄はよいものであったかもしれない。私の感じでは、教祖が示した理想(目標)にひかれて今でも、解散することなく、続いているのだろう。
[宗教を求める若者]
◎私の感想だが、今本物の宗教を求める若者がたくさんいる。彼らに気軽にそれらを提供する宗教が少なすぎるように思える。彼らの求める本物の宗教は、入会するのに敷居が高すぎる。とはいえ、敷居を低くすれば、不心得者も多く入会するだろうが。
[実現を焦りすぎ]
◎たぶんオウム真理教教祖もその実現を焦りすぎたのだろう。法の逸脱に走ってしまった。彼の場合には、社会に対する怒りの感情(選挙で惨敗した屈辱)も強くあったかもしれない。自分の能力を認めない社会に対して。
[先達としての忍耐力と集中力]
◎理想(目標)を持つ者が心しなければならないのは、多大の努力と時間を連綿と積み重ねるという忍耐力である。一番必要とするのはこの忍耐力である。その次には理想(目標)を心に抱き続ける集中力である。持続力である。次に続く者がよりたやすく、より早く、より高く実現できるように道筋を示すことである。
[偉大な人々とは、偉大な先達]
◎自分さえよければではなく、後に続く者への手本、模範となる覚悟が必要である。歴史とはそういうものである。偉大な人々とは、偉大な先達である。けもの道を広い大通りに変貌させるためにも、それなりの覚悟を持とう。先達とはそういうものである。