真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

岩国の住民投票結果に思う

[山口県岩国市の住民投票結果]
国民投票が議論されているが、それと幾分関連する話題ではあるが、もう一年以上前の話題を今更ながら持ち出す。それは、(2006年)三月十二日に山口県岩国市で行われた、(騒音問題が原因での)アメリカ軍空母艦載機移転先としての受け入れに対する住民投票である。その結果は、反対が89%という圧倒的反対多数という結果だった。
[政府自民党はこの結果を重く受け止めるべき]
◎政府自民党はこの結果を重く受け止めるべきである。これは単に基地反対というだけの意思表示ではないのではなかろうかと感じる。アメリカに対する反対という意味も込められているのではないか。あるいは、政府の政策への反対という意味も。
[アメリカの度重なる大きなミス]
◎ たとえば、牛肉輸入再開早々に、アメリカは大きなミスをしでかした。しかしアメリカは些細な出来事としてみていないのかと感じさせる対応であった。またアメリカは、イラクで戦争したことで、潜在していた大きな問題を誘発させた。(新しい国)産みの苦しみという面をも持つかもしれないが。
[占領軍まがいの横柄な態度]
◎ さらに、アメリカ軍関係者が日本国内で起こした事故・事件(例えば、米軍ヘリが建物に落ちた事件など)に対する占領軍まがいの横柄な態度は日本人とっては侮辱的な事件であった。まだまさに占領政策の遂行かと感じさせる態度である。それに対する政府のへっぴり腰にはがっかりさせられた。
[政府の余りな弱腰外交]
◎日本政府の余りな弱腰外交。これは単にアメリカに対するだけではなく、国連(日本からの負担金の多さと、中国の少なさに対する意見表明を世界に向けてしない)に対しても、中国(反日デモでの日本関連施設への攻撃や天然資源の一方的採掘)に対しても、北朝鮮(拉致事件)に対しても、韓国(竹島問題)に対しても、ロシア(四島返還問題)に対してもいえることだが。
[外国への大盤振る舞い]
アメリカ政府は、日本在住米軍のハワイへの移転経費について、日本に費用の75%の負担を要求している。日本は外国(特に中国)からのさまざまな金銭的要求(戦後処理費用など)に対して、大きな借金を抱えているにもかかわらず、大盤振る舞いをしてきた。
[自律的な外交に転換すべき]
◎ 日本はそろそろ自律的な外交に転換すべき時が来ている。アメリカに対して余りにも従属的に過ぎる。日本国民は誇りを持てとさまざまな偉い人々が言うが、まずはそれを政府に対して大声で伝えてもらいたいものである。模範を示すべき政府の弱腰を見て、国民が自信を持てるはずがない。
[日本が余りにも惨め]
◎政府の外交態度を見ていると、日本という国が余りにも惨めに見える。背中を丸めてうつむいて歩かなければならないような存在だといわぬばかりの外交態度に。日本人のイライラがつのり、ストレスがたまる。
[政府・為政者に対してものをいう]
◎再度岩国の住民投票に戻るが、結果を見ると、日本国民も少しずつ政府・為政者に対してものをいう意識が高まってきたのだろうと感じられる。あるいは、地方(下位)が中央(上位)に対して意見を述べる風土が育ちつつあると。
[自民党は国民から遊離した存在に成り果てる]
◎この辺を見誤ると、自民党は国民から遊離した存在に成り果てるだろう。つまり、岩国の住民投票の結果は、単に岩国市民だけの意思表示ではなく、国民一般の意思表示かもしれないという気持ちを持たなければ。
[外交政策について、明確な百年の計を示せ]
自民党だけでなく、民主党にもいえるが、外交政策について、明確な百年の計を示して欲しい。これは日本経済にも大きく関わる問題である。アメリカ、中国、インドという大国に対してどういう基本的態度を取るのかということを。政治家に百年の計を語る者があまりにもいなさすぎる。
[大局的な議論や提示を]
◎国会論議やテレビ討論を見ていて感じるのが、その日その日の出来事を処理するだけで、未来を見据えた、大局的な議論や提示が少なすぎるように思う。まずは、教育に討論をする科目を新設してほしいものである。国会のあの見苦しい討論を見ないでも済むようにするためにも。