真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

小泉前自民党首相と小沢民主党代表

[バブルの体験と崩壊]
◎戦後日本は成長期に入り、右肩上がりをひた走った。そして成長の終着点として、バブルを体験した。もちろんバブルなのだから数年後には大爆発を起こし、バブルの崩壊というにがい苦しい体験を長年味わった。
[穏やかな景気回復へ]
◎それがここ数年間でそこから脱しようとしている。極々ゆるやかな回復を今味わいつつある。それはそれで喜ばしいことではあるが。しかし景気回復だけを見るべきではないだろう。
[ここが正念場]
◎ここが正念場かもしれないし、あるいはすでに小泉自民党がある程度の舵切りをした結果、正念場を脱しつつあるのかもしれない。
[成長からスランプへ]
◎右肩上がりの成長からスランプ、巨大クレーターやクレパスとも思えるようなスランプを日本国中が体験した。スランプはそれまでの方式が通用しないことの表れである。次にそこからはい上がるには猛烈なエネルギーが必要であった。
[強烈な個性をもつ織田信長]
◎私は織田信長が日本統一に使ったエネルギーを思い浮かべる。力が均衡したいくつもの半独立勢力を一つの旗の下に統一するには、精神的エネルギーたるやものすごいものを要求される。信長のような強烈な個性をもってして初めて可能であっただろう。
[方向変換は二重の力が必要]
◎これは巨大な客船が直進から、大きく舵を右に切るのに例えられるだろう。直進は惰性でも進むが、右折はその惰性の力を断ち切り、さらに右への方向変換という二重の力が必要である。
[成長期は個性より集団の団結力]
◎今までの成長期には個性よりも集団の団結力が大きくものを言ってきた。企業、特に大企業を育てることが日本全体を大きくした。それが日本全体を成長させることに多大に貢献してきた。
[先頭集団を走る今必要なもの]
◎この成長は、今中国がしているように先進国の真似、先進国からの知識の輸入で済んできた。がしかし、先頭集団を走る今となっては、その方式は通用しない。
[個性の開花]
◎新しいものを創造する、今までにないものを創造する能力がもっとも要求される時代に、状況に立たされている。つまり、集団から個人、個性の開花へと大きく比重を移さねばならない。
[輝ける個性によるアイデア]
◎集団の力と言うよりも、輝ける個性によるアイデア、ひらめきが花開くのが先端を行くものに求められる能力である。ノーベル賞を受けた田中さんで証明されたように。
[アメリカから輝ける個性が次々と生まれ出る]
◎その点で、アメリカはすばらしい国である。アメリカから輝ける個性が次々と生まれ出ている。マイクロソフトビルゲイツやグーグルはその典型例であろう。
[官から民へ]
◎"官から民へ"ということは、そういうことも含まれている。官という上からの集団を引っ張ってゆく方式から、民という下から育ってゆく伸び上がってゆく方式への方向転換がぜひとも必要である。
[個性開花は成長起爆剤]
◎日本に第二のビルゲイツが一人か二人育てば、日本にとって計り知れないほどの成長起爆剤になるし、財産にもなる。一億人の内で、一人か二人の天才が日本を飛躍させる力の源泉となる。
[個性を育てる教育環境]
◎集団重視であれば、強烈な個性は、芽を摘まれ、踏みつぶされがちである。日本の教育は、まだまだ集団重視で、その結果伸びようとする個性がつみ取られている。今日本に必要なのは、この個性を育てる教育環境である。
[個性開花を支援する教育を国策に]
愛国心に目が向けられがちであるが、本当に一番必要なのは、いかにして個性開花を支援するかという方式の確立だろう。自民党は集団重視の党であるから、この改革は自民党には無理だろう。私は今小沢さんが民主党代表になったのも意味のあることだと思う。自民党は国民が何故小泉氏を求めたかを考えるべきだ。個性的な力を発揮される人を(民にも官にも政治にも)国民は願っている。