真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

忍耐力はどこから生まれるのか

[忍耐とはたえしのぶ]
◎忍耐力はどこから生まれるのか。忍耐力とはそもそも何なのか。忍耐とは、苦しみ、つらさ、いやなこと、怒り、悲しみなどをたえしのぶ、乗り越える、我慢する、こらえることである。
[目標、目的、守るべき愛する者たちの存在]
◎では、このような忍耐力が生まれ出る源泉はどこにあるのだろうか。これが沸き出でる源泉は、目標、目的、守るべき愛する者たち、の存在である。それらから忍耐はこんこんと流れ込む、私たちの心の中に。
[自分を奮い立たせる妻や子ども達]
◎外回りをしてくたくたで疲れている、今日は残業をしたくない。その気持ちを押しとどめて、残業へ向かわせるものは、家で待つ妻であり子ども達である。彼らの顔が思い浮かぶ。少しでも多くのものを買い与えたい、不自由をさせたくないとの思いから、我慢して、自分を奮い立たせて残業へ向かわせる。
[将来への夢見み]
◎眠たくてもう勉強する気力が失せてしまった。でも来週期末試験が待っている。次のテストで少しでも高得点をゲットして目指す大学に近づきたい。そこでの充実した大学生活を夢見て、洗面台へ向い冷たい水で顔を洗う。そのあと台所でコーヒーを作る。
[責任(義務も)を持たせる存在]
◎これは本人が自ら進んでやることではないが、素性の良くない若者に嫁さんを持たせて、落ち着かせる。つまり、守るべき者への責任(義務も)を持たせることによって、行動を規制させようという考えである。家族や親族が半ば強制的に提案することが多い。実際うまくいくこともかなりある。
[重層構造になっている脳]
◎これは脳の中身を説明することによって理解できる、説明できる。脳は、他のほとんどのこともそうなのであるが、重層構造になっている。重層とは、一階の上に二階を積み上げ、二階の上に三階を積み上げる方式である。
[つらさから逃げたい]
◎人は、苦しみ、つらさ、いやなこと、怒り、など(一階)から、それらをたたき壊す、捨て去る、逃げ出す、放り出すという行動に出やすい。苦しいことはやはりいやである。
[たえしのびは逃げる気持ちを抑制する]
◎たえしのぶ、乗り越える、我慢する、こらえる、忍耐するとは、たたき壊す、捨て去る、逃げ出すという行動を押さえ込むことである。それらが働き出すのを抑制することである。
[最高位にある前頭連合野]
◎親が子どもの悪さを押さえ込むように、上司が部下のさぼりを叱責するように、逃げ出す行動を押さえ込む、上位の脳機能が人間の頭の中には存在する。それは前頭連合野(前頭前野)である。これは脳機能の中で最高位にある機能である。すべての脳機能を治める王様である。
[前頭連合野を育て上げる]
◎私たちは、この前頭連合野を育て上げる必要がある。自分の中にも、部下や子ども達の中にも。しかし目標、目的、守るべき愛する者を持たない者にその機能を育てることはできない。後でお母さんと一緒に食べましょうね、と言って、幼い子どもが納得するのはお母さんと一緒に食べれる(目標)からである。
[目標、目的、守るべき愛する者を持たない者]
現代日本(日本だけでなく先進国すべての共通課題だろう)では、目標、目的、守るべき愛する者、を持たない者が余りにも多いのではないか。次に人類がすべき課題、進むべき方向をいまだに見出せずにいる。