真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

熟年離婚

[我が家も熟年夫婦]
熟年離婚が新聞やテレビ(テレビドラマでも何本か放送された)などで頻繁に取り上げられている。渡哲也と松阪慶子のテレビドラマ"熟年離婚"はまさに人ごとではない心境だった。今年四月に年金法の改正で専業主婦にとって有利な改正となった。我が家も熟年夫婦なので他山の石どころではなく庭石である。我が家に庭はないが。
[熟年離婚は増加傾向]
熟年離婚は増加傾向にあり、その離婚の申し立てはほとんどの場合妻から発せられている。何故なのだろうか。妻が過度に負担を強いられてきたのか、不満をつのらせてきたのか。
[会社人間と専業主婦]
◎熟年夫婦世代は、外で仕事する会社人間(モーレツという言葉がはやった)たる昭和初期時代の夫。家で家事をこなす専業主婦たる妻(金妻や不倫もはやった)との間と熟年離婚がはやって(?!)いるという。
[すれ違いが大きな原因]
◎これはすれ違いが大きな原因の一つにあるのだと思える。会社人間は家族・家庭のために必死の思いで頑張って来たと考えている。会社内や得意先で平身低頭の毎日。会社のため、ひいては妻や子どものために。
[専業主婦はカゴの鳥]
◎しかし、専業主婦は、夫が自分や家族・家庭を顧みないで外で時間を過ごしすぎてきたとの思いが強いようだ。その結果、自分はカゴの鳥のような思いを続けてきたと感じている。一人寂しく家に置き去りにされた幼子のように。がらんとした夜の家は寂しい。一人で子どもを教育するには不安も大きい。
[濡れ落ち葉、粗大ゴミにしか過ぎない夫]
◎退職後、夫(もはや妻とは心通わぬ仲)は家庭にどんと居座る、これからは楽隠居するぞと。妻にはそれが重荷なのである、苦痛の種なのである。趣味を持たぬ、仕事外に人脈を持たぬ夫は、妻にとって濡れ落ち葉、粗大ゴミにしか過ぎない。大きなお世話が必要となる。
[妻はカゴの鳥から自由を求めて羽ばたきたい]
◎他方、妻はカゴの鳥から自由を求めて羽ばたきたいと願っている。今まで耐えてきた、したくても堪えて出来なかった諸々の事柄。今まではそれらを可能にしてくれる金銭的裏付けがなく、泣く泣くの泣き寝入り状態であった。
[年金法が来年改正]
◎所が、天から舞い降りた幸運、年金法が2007年四月に改正になって妻にも最大半分の年金が手に入る。そう簡単なことではないが。夫の同意がいる。しかし同意がなくても裁判で勝てる見込みは大きい。
[気持ちのすれ違い]
◎老後を妻と一緒に暮らしたい夫。自由を求めて羽ばたきたい妻。気持ちのすれ違いがここにもある。夫は自律できていないのだろうか。家庭内では、夫は妻に大きく依存する。裏山に捨てたいほどのお荷物。
[専業主婦に定年退職はない]
◎さらに、自由を求める心の中には、"専業主婦には定年退職はない"という事実が大きく横たわっているのだ。主婦(家事従事者)は退職できない、死ぬまで現役を務めねばならない職業なのだ。それに気づかぬ夫。
[変わるべきは夫の方]
◎そう考えると、変わるべきは夫の方かもしれない。見捨てられたくなければ。さらに必要なのは、夫婦の会話である。とはいっても、過去のことを蒸し返しても始まらないと拒絶されるかもしれないが。
[互いに相手を知らなさすぎる]
◎妻は、夫の外での苦労を余りにも知らなさすぎる。夫はそれを今まで語ってこなかったのだから。夫は語り下手である。また、妻の寂しさ、希望、将来への展望に耳を傾けてこなかった。そういう点でも、夫は変わるべきであろう。夫は外を向きすぎていたのだから。家内を向こう。