真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

衆議院の解散はあるのか

[自民党大敗、民主党大躍進]
◎今回(2007/6/29)の参議院選挙は、予想はしていたが、予想外の、想定を越えた、自民党のあっぱれな大敗、民主党の本当かいな大躍進、で終わった。
[与党過半数大きく割り込む]
◎具体的には、自民党は37議席に大幅縮小し、1989年参院選の36議席獲得に次ぐ歴史的な惨敗。となり、参院で与党は過半数(122)を大きく割り込んだ。
[民主党参院第一党に]
◎それに対して、民主党議席を過去最高の60と大幅な躍進を果たし、初めて参院において第一党に超出した。といっても、この余震は以前から前々からあった。それが本震へと点火(転化)しただけである。自民党はその備えがなさ過ぎたので、もろに倒壊してしまった。
[続投体勢の阿部首相]
◎安倍首相はこの事態においても続投体勢を崩さない。国民から見れば、自民党の何という人材不足かと映る。これによって、さらなる揺り戻しで完全倒壊しかねない。旧社会党のように。
[政局は完全麻痺状態に]
◎しかしながら、これ(安倍首相続投)によって政局は完全に麻痺状態になる可能性が出てきた。野党に攻撃材料をふんだんに提供するのだから。会社であれば、いや、組織であれば、トップが引責辞任して当たり前の事態である。
[強行採決は無意味]
◎いくら衆議院において過半数を遙かに超える議席を有する与党といえども、もはや選挙前にやったような強行採決で法案を無事成立させる体制は取れなくなった。
[参議院通過の可能性は低い]
◎例え、衆議院で無事法案を通過させた(これは間違いなくできる)としても、参議院で通過させる可能性はきわめて低い。よほどの妥協に次ぐ妥協を重ねない限り。
[差し戻し通過で法案は成立]
◎しかし、理論的には、衆議院で法案通過後、参議院で否決されても、再度衆議院に差し戻し通過させれば、法案は成立する。
[審議未了棚上げで対抗]
◎そういう意味では、与党はその可能性を握っている。がしかし、それはあくまで参議院で審議後否決された場合である。参議院で、審議未了で棚上げされてしまったら、衆議院への差し戻しはない。二ヶ月(60日)間過ぎれば話は別だが。
[計算して政権交代を叫ぶ]
民主党は、選挙前からそれをねらっていた。それを計算した上で政権交代と叫んでいたのだ。今回の民主党躍進で、それを実行に移す可能性は極めて高い。その方式を実行されたら、法案は成立しない。
[残る手段は民主党との裏取引]
◎あと与党に取れる手段、残された手段は民主党との裏取引である。今年(2007)11/1で、テロ対策措置法の期限が切れる。安倍内閣は是が非でもこれを通したい。理由は、日本はアメリカのバシリかと思わせる対米従属外交をする。アメリカからの強い要望(命令に近い?!)である。
[テロ措置法と衆議院解散とを取引]
◎そこで、このテロ措置法と衆議院解散とを取引するのではないだろうか。つまり、自民党は"衆議院を解散する代わりに、テロ措置法を通せ"と民主党と取引するのではないかと想像する。
[クリスマスに衆議院解散総選挙]
◎このシナリオでゆけば、今年のクリスマスには衆議院解散と総選挙が待ち受けているかもしれない。