真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

大学合格実績水増し問題

[合格実績を水増し問題]
◎大阪などの私立高校が大学の受験料を負担し、成績優秀な生徒に大量に出願させ合格実績を水増ししていた問題が新聞など報道をにぎわせている。
[水増しは当たり前だった]
◎ 私立高校では、これはかなり昔(私の知っている限りでは20数年前)からごく普通に、ごく当たり前に行われていた。それが何故今になってこんなに話題になるのだろうかと不思議に思うくらいである。たぶん情報化時代になったからだろう。また、社会の浄化作用なのだろう。当たり前からおかしいのではないかへと意識変化でもある。
[衣をたくさん着せられたエビの天ぷら]
◎優秀な学生を、授業料免除、奨学金賦与などの条件で優先的に入学させる。もちろん、その見返りとして、大学をできるだけたくさん受験し合格してもらう。これは公立高校ではやりたくてもできない内容だった。私立高校の方が評価が高くなる要因の一つでもあった。衣をたくさん着せられたエビの天ぷらのようなものである。実際の実力とは違う金の力で評価を上げていた。
[スポーツ入学と同じ?]
◎これはある意味スポーツ入学と同じであろう。スポーツの代わりに学力を売りに買いにして入学する、させる。学科能力以外で優秀な学生を、学科能力だけで判定される入学制度とは別枠で入学させるのも必要なことであった。スポーツによって学校の名前を世間に知らしめる。一つの宣伝方法である。
[不正か必要悪か]
高校野球でも一頃話題に上ったが、これをおかしい、不正だ、もってのほかだと考えるか、どこでもやっていることだから、仕方ないと思うかである。しかし、今では、多様性を持たせるという考えから、ある程度、公立高校でも採用されている。学科能力中心に判定する入学制度も時代には合わない。
[宣伝効果が抜群]
◎とはいえ、いまだに合格実績水増しは宣伝効果が抜群である。だから、進学校にとっては魅力的な方法なのだろう。気になるのは、宣伝効果が抜群だということである。つまり、これを見抜けない親が多すぎるのだ。あるいは、合格実績を最優先に志望校として選ぶという考え方も気がかりだ。
[親が中心に選択か?]
◎一昔前だったら、情報が少なかったので、合格実績を最優先するというのも分かる。いまだに、合格実績を最優先するという発想そのものが気がかりだ。いい大学(定義が問題でもあるが)に入れる、入ることが大切なのではない。もし親が中心になって選択しているというのならなおさら気がかりである。
[社会が大きく変化]
◎というのは、親は自分の経験から選択することが多いからだ。親の世代と今の世代とでは、社会が大きく変化しているのだから。だのに、大学選択を親の基準で行うなら間違っている可能性も大きい、少なくとも標準からずれているかもしれない。
[時代遅れの感覚で選択]
◎つまり、親が自分の経験から選ぶと、時代遅れの感覚で選択している可能性が高い。時代はもはや学歴社会ではない。どの学校に入ったかで会社から選ばれる時代にはない。少なくとも、トップランクに入っていない大学を卒業したのであれば。
[個性にあった大学選び]
◎今の時代にあっては、その子供たちに合った大学を選ぶということの方が必要なことである。そのためには、体験入学、先輩などの体験談、ネットからの情報、などなどさまざまな情報網を活用して、さまざまな視点から大学を選ぶ必要がある。
[合格実績の過大評価が気になる]
◎これが合格実績水増しを余り意味のない政策だと高校側に感じさせる方法でもある。それにしても、一番気がかりなのは、いまだに親の間では有名大学合格実績が大きく評価されているという点である。親の頭が堅すぎる。石頭、鉄頭である。