真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

亀田選手とハンカチ王子と

[亀田選手とランダエタ選手とのボクシング試合]
◎一年も前の話を持ち出して恐縮ですが、(2006/8/二日に)亀田選手とランダエタ選手とが戦ったボクシングの試合を見た。私はボクシングは好きではないので普通は見ないが、あの大口を叩く若造がどんな試合をするのか(口ほどの実力の持ち主か)知りたかった。
[平均視聴率が42.4%]
◎私と同じような興味で見たものが多かったのか、試合のテレビ中継は平均視聴率が42.4%で、プロボクシング中継では最高レベルの数字をマークしたそうだ。彼の(よい意味でも悪い意味でも)興味を引きつける言動のおかげなのだろう。興行的には大成功であった。
[彼の態度は不愉快]
◎注目を浴びるための単なるパーフォーマンスであろうとは思ったが、やはり彼の態度はかなり(頭にカチンと来る)不愉快だった。感覚的に拒絶してしまう。これは私の年齢(58歳)から来るものなのだろうか。若い女性からは人気が高いそうだが。
[亀田選手不利の試合運び]
◎試合経過だが、亀田選手はパンチを浴びてそうそう初回でダウンを取られている。途中でも守り(逃げ)の試合運びが気になる。最終ラウンドでのダウンすれすれの試合模様。これらから考えて、どう見ても亀田選手不利と見た。
[彼の判定勝ちに唖然]
◎正直言って、にんまりとしながら結果を待った。が、彼の判定勝ちと知って唖然としてしまった。これはないだろうとうなってしまった。余りにも茶番が過ぎる。白々しい判定に呆れ返る。これではプロボクシングがまさに単なる興行芝居に落ちてしまう。
[判定結果をみんなはどう見たのか]
◎この判定結果をみんなはどう見たのか知りたかった。この感想は私だけなのだろうか。翌日の新聞報道でも、不可解という文字が印象的だった。ネット上のニュース報道には国辱的という言葉さえ使われていた。
[抗議が殺到]
◎やっばりなと思った。試合を放送したTBSには、電話とメールで5万5千件以上のクレーム(抗議)が殺到したという。当然であろう。ネットでいえば、炎上、祭りである。
[抗議の電話が鳴りやまない]
日本ボクシングコミッションにも3日朝からあの判定に対する抗議の電話が鳴りやまなかったという。もちろん内容は、判定はおかしい、ジャッジに何か渡しているのではないかと、強い調子での抗議や批判がほとんどだったという。
[ネット上での判定は亀田の負け]
◎ヤフーやビッグローブなどがネット上で実施した投票では、どちらとも95%前後の者がランダエタの勝ちだと投票したという。ネット上での判定は明確に亀田の負けと出た。
[ランダエタの勝利との解答者が89.8%]
ニッポン放送では3日に、テレビ視聴者に、試合の結果をどう思うかと問うアンケートを実施した。その結果は、ランダエタの勝利と解答した者が89.8%(272票)もあり、逆に判定通り亀田の勝利と答えたのはたった10.2%(31票)だけだったそうである。
[亀田選手自身の反応を知りたい]
◎私は亀田選手自身の反応を知りたかった。彼の今までの強気の言動から判断すれば、こんな判定をもらってもまったくうれしくない喜ばれへんという発言だろうと予想した。
[自分を弁護する言葉が並ぶ]
◎しかし翌日のテレビ報道を見ると、全くのがっくりの発言であった。自分を弁護する言葉が並ぶだけでしかなかったのだから。虚勢を張っているとしか見えない、哀れささえ感じる。自分がどう見られているか知ってのことなのだろうか。だが彼も単に踊らされている道化とも見えたけれども。
[本当にうれしいニュースを見つけた]
◎しかし意外なところから、それに関する、本当にうれしいニュースを見つけた。ベネズエラ日本大使館へ、日本からのメッセージが1500通も届いたという。その内容はランダエタ選手への激励や、日本がした行為への詫び・謝罪であったらしい。このニュースを知ってほろりとさせられた。
[大人になりつつある日本]
◎その理由は、大人になりつつある日本を感じたからだ。正々堂々と勝ったのでないならば、それがたとえ日本人の勝利であろうとも許せないという(大局的視点を持つ)大人の態度が見られる。この報道を見てほっとした。心温まる内容である。
[時代の移り変わりの瞬間!?]
◎もしこれが発展途上の以前の日本で生じていたならば、判定が如何に日本寄りであろうとも、日本が外国に勝ったという高揚感に不可解さは完全にかき消されていただろうと想像される。時代の移り変わりの瞬間に巡り会ったのかもしれない。
[惜しい若者を日本は失った]
◎しかし、それにしても、惜しい若者を日本は失ったものである。亀田選手は、あのときに、"俺もこんな判定には我慢ならへん、タイトルとベルトは返上して再挑戦や"と、宣言していたら、彼の男も上がったろうにと思うと残念でならない。
[さわやかな若さとひたむきな情熱]
◎日本は時代を引っ張る若者、イチロー松井秀喜ハンカチ王子などなどの出現を大歓迎しているのに。そこには、さわやかな若さとひたむきな情熱あふれる性格が必須である。