真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

企業の責任と使命

["白い恋人"の石屋製菓]
◎私の子供たちも大好きで、全国的に有名な、"白い恋人"、で有名な石屋製菓は、今年8月になって従業員からの匿名の情報を受けた保健所が立ち入り検査を行った。
[不正が発覚]
◎その結果次々と不正が発覚し始めた。以前「ミートホープ」で痛い目を見た行政機関(農水省など)である、保健所は、情報(内部告発)を受けると、早速立ち入り検査を実施した。
[数々の不正が判明]
◎ その結果、アイスクリーム類から大腸菌バウムクーヘンからは黄色ブドウ球菌を検出。また同社が賞味期限を4カ月に設定していた「白い恋人」には、賞味期限を5カ月、6カ月に改ざん。しかも11年間にわたる偽装表示の常態化。社内で六月下旬から七月下旬にかけて行った自主検査では商品百七十三点のうち六十六点から大腸菌群が検出。等々が判明した。
[不正はいつかばれる]
◎全く懲りない面々である。何故不正はいつかばれる、暴かれるという気持ちをもてないのだろうか。北海道では「ミートホープ」の食肉偽装事件が起きたばかり。同じく北海道の雪印食品や東京の不二家も、ずさんな製品管理や隠蔽体質によって会社が倒れたり傾いたりしたというのに。石屋製菓は、こうした事例から教訓を学んでいなかったのか。
[内部告発と行政の監視の目]
◎何故、内からは、内部告発があり、外からは、行政の監視の目が光っている。という意識を持ち得なかったのだろうか。内部告発はあって当たり前の心構えで負の部分に対処すべきであろう。
[内部告発は健全な活動へ修正]
Wikipediaから、"企業などの組織が不正・悪事を働くことは、国民消費者に対する犯罪行為であると言え、内部告発はそれを正す行為であることは明白であり、組織を健全な活動へ修正するためには必須のものであると言える。"
[内部告発は自分の身分をかけた挑戦]
◎とはいえ、内部告発は自分の身分をかけた挑戦になる可能性が高い。告発を受けた企業は必ずと言っていいほど、それを踏みつぶしにかかるからだ、さまざまな手段を尽くして。そして、それが出来るという自信があるから、堂々と不正を指示できるのだろう。
[従業員は会社の言いなりとの思い込み]
◎これは、別の面から見ると、従業員は、上司や会社の言いなりになるという思い込み、思い上がりがあるからでもあろう。ほとんどの者は、実際にそうであったとしても、極一部には身の安全よりも正義を優先する者もいる。特に、恨みや不満を持って退職した者には。
[企業の社会的責任とは]
◎しかしながら、内部告発があるから、不正をしないという後ろ向きでは困る。企業の社会的責任とは、顧客、株主、従業員、取引先、地域住民、未来の求職者、投資家、取引先金融機関、政府・行政機関など、との友好的な関係を大切に維持し行動することである。
[企業の社会的使命]
◎また、企業の社会的使命として、"BCP"も叫ばれている。会社組織に事故や災害などが発生した場合であっても、「どのようにして事業を継続させるか」、「いかに事業を目標設定した復旧時間内に再開させるか」について、様々な観点から対策を講じることである。
[BCPの策定]
◎今回の中越地震では、部品の調達が出来ずに、自動車生産が数日止まった。このような場合に、日頃"BCP"がどれだけ綿密に策定されているかにかかっている。会社内外の関係先にどれだけ迷惑をかけずに再開できるかも企業の社会的使命である。
[関係先との協業、共生]
◎すべての企業にとって、今までのような、企業自身だけが維持発展するという個人主義的意識から、さまざまな関係先との支え合いの協業、共生、と、手を携えての発展を目指す、企業の社会的責任と、社会的使命を意識して、目標を定める時代になっている。