真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

ぐっと胸に迫った話

[ぐっと胸に迫った話]
◎今日はグーグルニュースを見ながら、ぐっと胸に迫り思わず涙が浮かんだ話(記事)をお伝えしたい。
[飲酒運転で幼児3人が犠牲]
◎もう皆さんもよくご存じの事件だと思う。福岡市で昨年8月、一家5人が乗ったレジャーRV車が飲酒した市職員今林大被告(23)運転の車に追突され、幼児3人が犠牲になった。その事故で、危険運転致死罪などを問う公判が福岡地裁で開かれた。

"抜粋引用fromスポニチ"
証人として出廷した、


車を運転していた幼児の父親が、事故直後に海上で2児を抱きかかえて救助を待っていた時の心境を問われると、「絶対に家族を、身内を守るんだ という一心で…」と語り、抑えていた感情が一気に噴出。

「3人は私たち夫婦のすべてでした。被告はなぜ、私たちを見捨てて逃げたのか。海に飛び込んで救助 してくれたら、1人でも命を救えたのではと思うと悔しくてたまらない。厳重に処罰を」と涙ながらに訴えた。

今林被告は、哲央さんが入廷すると立ち上がって数十秒にわたって頭を下げた。その状態のままおえつを漏らし、裁判長から被告席に戻るように促されてもなお泣き続けた。その後、弁護士に抱えられながら席につくと、むせび泣きながら証言を聞いた。

検察官は母親のかおりさん(30)の供述調書を朗読。車の転落後、4回にわたって海に潜り「海の中は暗く、どこに何があるかも分からず、”どこにいるの?お母さんの手につかまって”と、祈るような気持ちだった。絶対に助けようと思ったんだよ。だから何度も海に潜ったんだよ。でも 駄目だった。苦しかったね。もっと生きたかったね」。

長男を助けられずに車が見えなくなり、哲央さんも沈みかけたが「頑張って。生きて、生きるよ」と励まし、救助を待ったという。

「(最高刑の)懲役25年が下されると確信しています。1年でも軽い刑なら私が殺しに行きます」と怒りをむき出しにしている。

この調書でかおりさんは、不妊治療の末に母親になった時の心境も語っている。「母親になれて幸せだったよ。さよならは言わないから…天国で待っていてね」と呼びかける部分では、今林被告も号泣。読み上げていた検察官も涙をこぼし、法廷は悲しみに包まれた。

[生々しい臨場感]
◎このような生々しいライブ的な状況を読むと、本当に臨場感を持って受け止められる。
これが抽象的な言葉でつづられていると、何の感情も湧いてこないだろう。そういう意味で、この記事は秀逸ものである。
[生の言葉は力強い]
◎具体的な生の言葉は力強い、迫力を持って心に迫って来る。「1年でも軽い刑なら私が殺しに行きます」とあるが、親ならば自然に出て来る言葉ではないだろうか。愛故にほとばしり出た言葉だろう。
[他山の石]
◎他山の石は他山に置いておけばいつまでも単なる他山の石でしかない。自分の庭に持ってきてつくづく眺めてこそその石は生きる。それまでは死んだ絵でしかない。
[一線を越える歯止め]
◎親を、子供を、孫を殺された親族の、嘆きを苦しみを憤りをしっかりと心に受け止めた者は、相手を殺すという一線を越える歯止めとすることが出来るのだろう。相手を苦しめる悪を押しとどめる防波堤となろう。
[情操教育]
◎このような、情操教育こそがもっとも切迫して必要な教育ではないだろうか。すばらしい物事に心動かされ、意欲的に行動へと突き進む。あるいは、悲しい出来事に涙して、思わず手を差し延べる。
ちゃちな「〜しなさい」型の押しつけ的道徳教育は困りものだが。現実の中にある題材から各自が読み取る方式の情操教育を期待する。
"自分だけ大切"の感情に振り回されては困るが。