真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

安倍首相退陣に思う

[驚きの突然の首相退陣]
衆議院での代表質問直前になっての、本当に突然の首相退陣表明を知って、えっと、驚きと共に、呆れた。
[安倍首相は運がなかった]
◎であっても、一日たって、いろいろと振り返ってみれば、安倍首相は運がなかったのだと、つくづく思う。首相自身の不祥事ではない。すべて部下のしでかしたものなのだ。とはいえ、任命責任が問われるが。
[良き取り巻きに恵まれなかった]
◎だから、良き部下を持たなかったという、身から出たさびといってしまえば、それまでだが。何はともあれ、安倍首相は、良き相談相手、良き友人、良き取り巻きに恵まれなかったのだと思う。
[部下を育てることはリーダーの責任]
◎とはいえ、自分でそれらを形成する努力をしなかったし、育てる努力もしなかったからだろうが。リーダーの大きな責任は部下を育てることなのだから。
[最大の原因・理由は、自民党自身]
◎それやこれやの、今回の一連の騒動を振り返れば、最大の原因・理由は、自民党自身だと思う。最大の原因・理由の出所(デドコロ)は、自民党そのものだろう。
[時代が悪かった]
◎だから、安倍晋三氏が、退陣せざるを得なかったのは、ご自身のせいという以上に、自民党のせい、時代のせいである。時代が悪かったのだ。そういう意味で、首相は運がなかったのだといった。
[重症疾患が全身隈無く蔓延]
◎時代が悪かったという意味は、自民党自身が最大の原因・理由だという意味は、戦後から続いた、自民党一党独裁政治によって、自民党に、行政全般に、官僚の間に、垢が、膿が、重症疾患が、全身隈無く蔓延していたのだと思う。
[次から次へと膿が吹き出し続けた]
◎そういう、満身創痍の自民党から、誰が首相になったとしても、次から次へと膿が吹き出し続けただろうと思う。小泉首相が、あれほど人気があったのも、それを何とかするのではないかという、国民の期待が集まったからだ。国民は、全身隈無く蔓延していた膿にうすうす気づいていたのだ。
[国民感情が全く読めない]
◎その事実を読み取れずに、高い理想を掲げる、安倍首相には、国民感情が全く読めない、KY首相だと評判が立つ。今早急にすべきは、高い理想に向かうことではなく、足下に着いた火を消し、新しい制度で、建て直しを図ることであった。
[自民党は政権から降りよ]
◎所が逆に、安倍首相によって、その改革が足踏みしたり、後退したり、頓挫したりしたとも考えられる。これを回復するためには、自民党がいったん政権から降りて、野党としての立ち位置で、自民党自身と、国民を見直す(見直すだけではダメだが)期間がどうしても必要だろうと思う。
[自民党は大企業のために働いている]
◎といっても、基本的には、自民党は、企業(特に大企業)のために働いているのだと思われるので、これは無理な注文かもしれないが。逆に言えば、小泉元首相は、自民党にあって、特異な存在だったのだろう。滅多に表れない突然変異かもしれない。
[自民党には構造改革が無理]
◎そういう意味で、自民党には構造改革が無理だったのかもしれない。おそらくそうなのだろう。それであれば、今回は民主党が政権を取って、大掃除をしてほしいものである。
[二大政党の自然な姿]
◎そしてその後に、少なくとも、自民党と、民主党という、二大政党が、競い合うという形式にならなければならないだろう。たぶん、日本は、あるいは、世界どこでもだろうが、(大)企業寄りの政党と、国民・庶民寄りの政党との二つに分かれるだろう。これが二大政党の自然な姿かもしれない。
[民主党は国民・庶民寄りの政党か]
◎となれば、民主党が、一体どこまで本当に国民・庶民寄りの政党なのかという疑問が起こってくる。なにせ、民主党は、本をたどれば、さまざまな思想を持った寄り合い所帯なのだから。