真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

弁護団への懲戒請求が3900件

[弁護団への懲戒請求が3900件]
母子殺害事件、弁護団への懲戒請求が3900件超す。これは朝日新聞の記事(ネット版?)への見出しである。その記事への関連記事がグーグルニュースでも数多くリンクされていた。
[裁判活動に強い、不愉快な疑問]
◎実は、この見出しを見て、うれしくなり、どれどれと記事内容を読んでみた。うれしくなったのは、一部の弁護士の裁判活動に強い、不愉快な疑問を抱くことが増えたからだ。というのは、裁判戦術が、一般常識、国民一般から遊離しすぎてはないかと思えるからだ。
[死刑回避を弄する弁護団]
弁護団とは、山口県光市で起きた母子殺害事件の差し戻し控訴審で、策を弄してまで元少年(26)の死刑回避を弄する弁護団のことである。テレビでその弁護団への懲戒処分請求を、視聴者に呼びかけた橋下徹弁護士が法廷で全面対決することになった。
[業務を妨害された]
◎「業務を妨害された」と訴訟を起こした弁護団側に対して、懲戒請求は全国で少なくとも3900件を数えた。単に死刑を回避するためとしか思えない、詭弁的な刑事弁護のあり方が大量の懲戒処分請求という社会現象を引き起こす事態にまで発展してきた。
[大いに評価できる出来事]
◎この「懲戒請求」は、世間にはほとんど知られておらず、この制度があることを世間に知らしめたという点だけでもこれは大いに評価できる出来事である。
[思想を貫くために裁判を利用]
◎というのは、私の個人的な印象では、この弁護団は、自分たちの思想を貫くために裁判、裁判所を利用しているとしか思えない。本末転倒的な方法である。一般社会的な感覚からはほど遠い戦略である。
[懲戒請求は弁護士全体に対する社会の怒り]
橋下弁護士は、会見で、さらに、裁判を長引かせるなどの弁護団の感覚が一般とかけ離れていることを指摘し、「世間の大多数の方は『刑事弁護人はここまでやっていいのか』と 弁護士に対する信用をなくしたと思う。懲戒請求は弁護士全体に対する社会の怒りだと思う。これは懲戒事由にあたる」と正当性を主張した。
[社会一般人の裁判への参加]
◎至極もっともな発言である。今後、裁判(陪審)員制度が始まるが、これは社会一般人の裁判への参加である。世間の気持ちが裁判の中に持ち込まれるが、裁判は、元々国民のものでなければならないのではないか。
[告訴・告発に当たる]
懲戒請求は、告訴・告発に当たるそうだが、裁判での判例は、私たちの日常を規定するものであるから、確定に対する、異議申し立てはあっても当然であろう。私たちは異議申し立ての手段をまた一つ手に入れたと言える。最近頻発する内部告発と同様に弱者の強者への反論機能だ。
[裁判はプロだけの世界]
◎つまり、裁判はプロ(検察官、裁判員、弁護士)だけの世界での出来事のように感じていた。それに対する、アンチテーゼ(ある理論・主張を否定するために提出される反対の理論・主張) だと見なせる。我々も裁判にいよいよさまざまな方法で参加できるのだと知らせてくれているようだ。
[一般常識を覆す機会]
◎この弁護士同士のバトルは、裁判はプロの間だけで行われる、専門的作業だという、一般常識を覆す素晴らしい機会になり得る。経過を公開して、我々にも分かる、裁判に引き戻してほしいものである。
[橋下弁護士の奮闘を期待]
◎そういう意味でも、橋下弁護士には奮闘していただきたい。心だけではあるが、応援させていただきたい。彼はまた、この数年間、裁判が、裁判所が、国民に浸透し、身近な場であり、出来事であると感じることに、テレビの中で貢献してきた。とはいえ、彼一人だけの功績ではないが。
「橋下知事に800万賠償命令、謝罪も控訴へ(社会) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース」「山口県光市の母子殺害事件被告弁護団の懲戒要求をテレビ番組で呼び掛けた、就任前の橋下徹大阪府知事の行為の可否が争われた訴訟で、広島地裁は2日、「呼び掛けに合理性はなく違法性が大きい」と指摘。名誉棄損を認定し、橋下知事に計800万円の賠償を命じた。弁護士で人気タレントだった橋下知事の発言の影響を強く指弾した形の賠償命令。同知事は法廷に姿を見せず、大阪府庁3階の知事室前で「皆さんにご迷惑をおかけした。自ら法律解釈を誤り、表現の自由の範囲を逸脱した」と謝罪。」