真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

思考回路の国際化が必要な時期

[相撲界での不祥事]
◎相撲界での不祥事が続いた。外国人である、朝青龍の一連の出来事が収束に近づきつつあるかと思った矢先に、時津風部屋で今年六月、力士の時太山が暴行を受けて急死した。
[相撲協会も近代化が必要]
◎これらの事件は、相撲協会も近代化が必要なことを物語っているのではないか。今や相撲は日本人中心と言うよりも、外国勢(琴欧州・白鳳・朝青龍露鵬などなど)の方が幅を利かしている。というよりも、もはや相撲界は外国人力士で持っている。
[日本の古い思考回路に合わせさせるのは無理]
◎これら二つの事件は、相撲界を時代に合わせた体制にするという近代化を怠ったせいではないのだろうか。もはや彼らを日本の古い思考回路に合わせさせるのは無理があるように思う。
[柔道は日本を軸に回っていない]
◎これは柔道界にも言えるだろう。最近行われた世界柔道においてもそれが表れている。女子はメダルを総なめ状態だったが、男子(特に井上と鈴木)は、日本人の意識では勝ちであるが、もはや世界ではそれを勝ちとは認めない。柔道はもはや日本を軸に回ってはいない。それを思い知らされた大会であった。
[未来は女の時代か]
◎話が脇にそれるが、男の思考回路は古いままだが、もしかすれば、女の回路はもうとっくに新しいのと入れ替わっているのかもしれない。もしそうだとすれば、これから未来は女の時代かもしれない。
[日本の柔道という意識が強い]
◎話を戻す。日本人はいつまでも日本の柔道という意識が強いのだろうが、世界はもはや柔道を日本のものとは見なさない。世界のものと見なしている。我々日本人が世界の思考回路に合わせる番である。そうでなければ、柔道を戦えない。
[日本の国技ではない]
◎相撲界においても、柔道界においても、もはやそれらは日本の国技ではない。それを念頭に置いて、制度や体制を再構築する必要があるのではないか。野球がアメリカの競技ではなくなったように。ここ数年日本人がアメリカ野球界に大挙して乗り込んでいる。相撲界の逆バージョンである。
[世界から取り残される]
◎制度・体制の再構築を怠ると、日本人の相撲取りと柔道家は世界から取り残されてしまうだろう。相撲に関しては衰退の道を歩む以外に道はないだろう。逆に、近代化を推し進めれば、日本の相撲は世界の相撲へと変身するかもしれない。
[自民党は崩壊の道]
◎このことは政界においてもいえる。特に自民党に対しては。小泉元首相がぶちあげた、自民党という、古い体制・制度をぶっ壊して再構築しないと、この党は崩壊の道をまっしぐらに駆け下りるだろう。
[成長路線には有効で効果的]
◎というのは、自民党は、成長路線をひた走る限りは有効で効果的な体制・制度を構築してきたのだから。今や下手をすれば緩やかな下り坂を進みつつある日本には向かない思考回路である。
[伝統的制度が崖っぷちに立つ]
◎今まで例に挙げてきた、相撲界、柔道界、政界に留まらず、今は、過去の日本で培ってきた伝統あるさまざまな制度が崖っぷちに立たされているのではないのだろうか。
[諸制度の崩壊]
◎例を挙げてゆくと、家族制度が崩壊した、年功序列制度が崩壊した、終身雇用制度が崩壊した、これらを一言で言えば、上下的人間関係の崩壊。さらには、役所・行政機関(公務員全般)への信頼、要約すれば御上に対する信頼が崩壊した。これも大きくくくれば、上下的人間関係の崩壊。
[日本全体で起きている]
◎だから、今政界で起きていることは、単に自民党内だけで起きている地殻変動ではない。
日本全体で起きているのだ。それがより端的に地方で吹き上がっている、マグマの噴出のように。地方と中央も比喩的には上下的人間関係であった。
[時代にマッチした制度を建設]
◎崩壊しつつある、これらの諸制度に変わる、これから先の時代にマッチした制度を建設してゆかねばならないのだろう。それを今日本は、民主党を中心にした政党に託そうとしている。安倍元首相は、それを「戦後レジームからの脱却」で言い表そうとしたのかもしれない。がしかし、実際にやったことは、古い壊れかかった制度の建て直しにしか過ぎなかったようだ。
[日本人全員が真剣に未来を考える時]
◎日本の未来を託すべき民主党が本当はどんな政党なのかを誰も真に知っている者はいないのではないか、小沢一郎自身にさえも。今まさに日本人全員が真剣に未来を考える時が来ているのだ。皆さん、頑張りましょう、日本の明るい未来を切り開くために。