真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

農業の株式会社化

[自民党が農民に金をばらまいた]
自民党は、今まで、農民票ほしさに、農民を自民党に引きつけておくために、ばらまき政策を取り続けてきた。自民党が農民に金をばらまき、農民が自民党に票をばらまいた。がしかし、大幅な赤字赤字の財政上それが出来なくなり、農民に不満がつのっていた。
[公共事業が農民に現金収入を提供]
◎その不満を薄めるために取った政策が、公共事業であった。それを農村地に作り出して、そこで生み出された作業を農民に副業(現金収入)として提供した。しかしこの方式も、同様の財政難の折、頓挫した、縮小が続いた。
[民主党は所得保障を農民に約束]
◎そこで、民主党は、前の参議院選挙で、一人区の農民票をかっさらうために、自民党以上のばらまき(所得保障)を農民に約束して、みごと自民党から農民票をもぎ取った。これが今回の参議院での与野党逆転を果たした原動力である。
[この政策 大成功だったが]
◎この点では大成功だったが、この政策は、自民党の政策と同じで、補助金というぬるま湯に農民を漬け続けることを意味する。
[農業が衰退の道を進み続ける]
◎これは農業が衰退の道をヒタヒタと進み続けることを保証することも意味する。努力しなくても、収入が確保できるならば、農業への意欲が衰えるのは目に見えている。決してやってはならない政策である。
[農業の近代化]
◎本当にやるべきは、農業の近代化であろう。家族単位で行われる3ちゃん農業を、工業化、産業化させる。家内生産から、工場生産へと構造改革をさせる。
[新しい血(智)を農業に注ぎ込む]
◎外からの風を吹き込ませる必要、異業者の参入、新しい血(智)を農業に注ぎ込むことによって、農業の再生、ないし再構築を目指すべきだろう。
[安定した収入]
資本力のある、企業などに、門戸を開いて、近代的な農業をさせる。そのことによって、安定した収入、つまり、サラリーマン(月給制)化を進める。それならば、都会からも若い力を呼び込めるのではないか。また、外国との競争力もつくだろう。
[農業は鎖国政策]
◎所が、今まで、農業は、鎖国政策を取ってきた。海外からも、異業者からも門戸を閉ざしてきた。農業を農業者に限定制限してきた。また、高い関税をかけて、手厚く保護してきた。所得保障的な金のばらまきもしてきた。
[農業の体力を衰えさせた]
◎それらが、じわじわと農業の体力を衰えさせてきたといえよう。彼らには自力で立ち直る気力も体力も残されていないように思える。
[農民をぬるま湯に]
◎このような鎖国政策、保護政策が、農業を、農民をぬるま湯に漬け続けた。殺さぬ代わりに、成長もさせないというぬるま湯を作った。一度そこに浸かってしまえば、外の風が余りにも冷たすぎて、二度と出られない、そんな体質、体力に農業を変質させてしまった。
[時代に取り残された]
◎変質させたと言うよりも、時代に合わせた変化をさせてこなかったが故に、時代に取り残されたという方が正解だろう。自然界では、環境変化に順応できないものは、滅びの道しか残されない。
[民主党はその愚を繰り返す]
民主党はその愚をまた繰り返そうとしているのだろうか。これは民主党にとって、一時的に、利するかもしれないが、長い目で見れば大きなマイナス、汚点として残るように思う。この政策が表舞台に表れたときには、国民からも、自民党からも、猛烈な批判の嵐に見舞われるだろう。
[農業の門戸開放政策と近代化を]
民主党は、そうなる前に、この政策をはっきりきっぱり捨て去って、門戸開放政策と、近代化という広々とした幹線道路を敷くべきだと考える。ぬるま湯という衰退路を走らせるべきではない。農業に、NO道ではなく、王(応)道を歩ませよう。
参考資料→「農地法改正案、通常国会提出へ=農地貸借を原則自由化−農水省」=From"時事ドットコム"(2008/11/28)

株式会社や農業協同組合など多くの農業参入を促して農地を有効利用し、先進国で最低水準の食料自給率を高めるのが狙い。分散している農地を中核農家に集積する仕組みも全市町村で導入して生産性向上を図る一方、農地面積の減少に歯止めを掛けるため農地以外への転用規制は強化する方針
参考資料→「安全・安心な野菜はどこに?イトーヨーカ堂、モンテローザ…異業種参入が相次ぐ理由」
参考資料→(私のブログ)「契約栽培、日本農業の一つの方向性」