真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

教育と、二世議員と、三代目

[自分で組織を創造]
◎たいていの議員は、自分で組織を創造してゆかねばならないだろう。志を持った者は、支持者を集めてまわる。さまざまなところで、活動をして、その活動を通して評価してもらう。そのようにして自分を支持する母体を築き上げる。
[二世議員は組織に乗っかかるだけ]
◎所が、二世議員は、一世議員が築き上げた組織に乗っかかるだけで、エスカレータのように押し上げてもらえる。確立した組織は過去の体験や規則を持っているから、自立的に活動するので、二世議員自体は何もしなくても済む(住む)。
[名前だけでトップに収まる]
◎その結果、一世よりもはるかに努力をしなくても、さまざまなトップに立つことが出来る。単に議員という名前だけで、実力がなくても、トップに収まることが出来る。
[自民党を弱体化させた大要因]
◎それが今の自民党を弱体化させた大きな要因であろう。その自民党自体も、ガッチリとした堅い組織になってしまった。そして、組織は組織の論理を持つ。各議員もたいした努力をしなくても、その組織の中にいるだけで動けてしまえる。
よく言われる、肩書きで、名刺で仕事をする方式である。
[企業や商店の二代目三代目]
◎それと同じように、企業や商店の二代目や三代目も、親の後光で、トップの方に登り詰めることが出来る。創業者が独自に築き上げた理念や組織をただ継続させるだけで、自動的に、自立的に事が運んでゆく。
組織が人を動かすか、人が組織が動かすかである。
[置物の社長]
◎その結果、能力を研鑽しないから、取り巻きが自由に闊歩できる。飾り物の、置物の、社長に成り上がる。しかし、実際には、トップがどのような理念を持ち、どのようなビジョンを持つかが組織の進む方向に大きく関わってくる。
未来を見る目を持たない取り巻きが闊歩すれば、その組織は崩壊する。
[教育でも自分の努力で知識を獲得すべき]
◎同じように、教育でも、生徒が、一世議員のように、創業者のように、個人で、自分の努力で頭に知識を取り込んでゆくべきてだろう。そのような学生がどれだけいるかがその国を左右する。日本の組織が崩壊する大変革期に多くの偉人が輩出する理由はそこにある。
[知識をただ頭に詰め込む方式]
◎所が、日本の教育では、教師や塾講師がこれを覚えておきなさいというように、あてがわれた知識をただ頭に詰め込んでゆく方式なので、使い物にならない知識と成り果てる。日本人の読解力や、自己主張のなさがそれを物語っている。
[知識体系を自らの努力で築き上げよ]
◎一世議員や、創業者が通過するように、自分の知識体系を自らの努力で築き上げてゆかねば、本物の知識にはならない。結果としての知識よりも、自分の頭の中に知識体系を築き上げる途上でのさまざまな経験が貴重な無形の財産ともなる。
[知識量を最優先]
◎所が、日本の教育は、二世議員や三代目の育成と同じような方式を採用している。知識量を最優先させる。その結果が詰め込み教育となる。自ら学ぶ態度を育成することなく、出来合いの組織(知識体系)の中に放り込んで、他律的に育て上げられてしまうエスカレータに乗せてトップ(大学)にまで運ばれてしまう。
[他律的な指示待ち知識人]
◎その結果、知識は持っているが、自立的な学習能力がなく、他人から指示されたとおりに動く、他律的な指示待ち知識人が育ってしまう。
[試行錯誤で組織体系を築き上げる]
◎本物の議員を創りたいならば、本物の企業人商売人を造り上げたいならば、本物の知識人を創造したいならば、自分で組織を創造してゆかねばならない。もがきながら、試行錯誤しながら、組織体系を築き上げてゆかねばならない。
[実力主義とは]
◎実力のある者だけが、実力のある者を見抜ける。これが実力主義である。実力のある者が下す評価が本物である。つまり、実力をつける体験をしてきたかどうかを見抜けるのは、同じような体験をしてきた者である。この循環を造り上げねば、本物の実力主義は到来しない。